Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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J1 2008 第28節 vs東京V @スカパー
 もし名古屋が本気で優勝を狙っているのであれば、ホームで東京Vを迎えるこの試合はなにがなんでも勝たなければならない試合だった。大分が敗れ鹿島が引き分け浦和が敗れた今節、名古屋は勝てば単独首位で2週間の中断を迎えられるはずだった。相手は連敗中で残留争いに巻き込まれている東京V、楽ではないが勝てない相手では決してない。目の前に転がってきたチャンスを確実にモノにするのは王者の絶対条件だ。もちろん勝負は水ものであり、必ずしも強いチームが勝つわけでもなければ、全力で良いプレーをしたからといって勝てるわけでもない。しかしこの試合について言えば、名古屋はそんなことを語るまでもなく、ごく当たり前に勝ち点3を取り逃し、かろうじて勝ち点1を拾い上げたに過ぎなかった。

 試合は特に前半名古屋が抱えている課題が全て表面化したかのような内容だった。守備では例のごとくボランチとDFラインの間に出来たギャップをディエゴを中心とした東京Vのアタッカーに自由に使われミドルシュートを連発されていたし、前節に続いて前半終了間際という気を付けなければいけない時間帯に先制を許したのは、セットプレーからゾーンディフェンスの隙を狙われての失点だった。一方の攻撃では、タテに入って来るボールに対して厳しい寄せを見せる東京Vに対して、SBから2トップやSHになかなかボールが入らず起点を作れない中、ボランチの二人が上手くボールに絡んでゲームをコントロールすることが出来ないという面が改めて浮き彫りとなり、2トップのヨンセンと巻はところどころで動きが被る悪癖が顔を覗かせていた。また最後の最後でヨンセンのゴールを導き出したセットプレーにしても、あのゴールはGK土肥のミスに大きく依存していて、あれだけ長身選手を揃えながら全く得点に結びつかないというのは大きな問題だ。

 細かいことを挙げれば切りがないが、これらの課題はこのブログでも再三指摘してきた代表的な事例。そしてこの試合ではそれらに加えて新たにもうひとつの課題が加わった。それが左SHとしての玉田のプレーだ。前節からピクシーが試している玉田の左SHに対して世間的にどういう評価がなされているのかは知らないが、少なくとも俺は前節のレビューの中でも書いたようにかなり懐疑的な眼を持っている。ピッチ上のどこであれボールを受ければまずドリブルから入る玉田は、浦和戦の後半のように全体が間延びしてスペースが出来ればその特徴が生きるが、名古屋のパスサッカーにあってはリズムを壊す存在になりかねない。そんな玉田を見て思い出すのはバルセロナにいた頃のリバウド。リバウド自体は強力な武器だがリバウドにボールが入った途端に全体のリズムは壊れリバウドのリズムになってしまう。特に玉田の場合相手チームから既にそのプレーを覚えられていることもあり、相手ゴールから離れた位置でそのプレーに入ることはむしろ危険だ。玉田を使うならFWかトップ下がいいだろう。今さら深井の移籍を惜しんでも仕方がないが、ピクシーの頭には渡邊圭二という選択肢はないのだろうか。ヨンセン&巻の2トップということを考えればクロスボールが持ち味の渡邊は相性が抜群だと思うのだが。

 渡邊圭二と言えば、累積警告リーチが掛かっている不動の左SB阿部に「もしも」のことがあった場合、チームはどうするつもりなのだろう。やはりいきなり今シーズン初出場となる渡邊圭二を使うのだろうか。であるとするならば、渡邊がいつも復帰明けの試合では足を攣って交代するというパターンが定番化していること(裏を返せば必ずリザーブが必要になること)を覚えておかなければならない。その意味でも公式戦に慣れさせておくことには重要な意味がある。
 ベンチメンバーに関して言うなら、名古屋期待の若手である北京五輪代表DFの吉田麻也が前回の出場に続いて単なるパワープレー要員として起用されている現状にも問題はある。それまでの攻撃に変化を加え、また最もダイレクトに相手ゴールをこじ開ける手段として試合の途中からパワープレーを組み込むこと自体に全く異議はないが、ハタチそこそこのDFに対してこんな使い方をすることが良いことだとは俺は思わない。吉田に対してこんな使い方をするぐらいならやはり巻をベンチスタートにして、ヨンセンと玉田の2トップ、左SHには渡邊というのが一番しっくり来る。

 というわけで、この試合は少なくとも俺にとって内容も結果も選手起用も全くもって満足出来ない試合だった。とは言え、シーズンも佳境に入ったこのタイミンで今さら何を言っても無駄なので、今シーズンはこのやり方で倒れるまで突っ走るしかない。幸い周りのチームにも絶対的な強さを持ったチームはないので、もしかしたら最後までの優勝争いの緊張感の中に身を置けるかもしれない。ただ今日のように、優勝争いのプレッシャー云々ではなく単純に気持ちで相手に負けているようでは、それもとてもじゃないがおぼつかないだろう。

 あとTVでは全く確認できなかったので、ひとつ気になったこととしては、ヨンセンのゴールの後ボールをセンターサークルまで持ち帰ったのが名古屋の選手だったのかヴェルディの選手だったのかということ。願わくばそれが名古屋の選手であって欲しい。ヴェルディ同様名古屋にも勝ち点3が必要で、あの瞬間そのチャンスはまだあったのだから。
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by tknr0326g8 | 2008-10-06 02:19 | Game Review
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