Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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ナビスコカップ 鹿島戦 1-2(得点:角田) @カシマスタジアム
 代表や怪我で主力を欠くナビスコカップ・鹿島戦。東京にいるとなかなか見れない控えの選手を見られるのは楽しみだけど、どうせ行くならカシマスタジアム初勝利をこの目で目撃したい。正直俺の中でも目的をハッキリと定めることが出来ない。そしてこれと似たような感覚が実際のピッチの上でも勝負の分かれ目のひとつだったかなとも思う。
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 一層若返ったスタメンはこんな感じ↓↓↓スタメンもそうだが、ベンチに須藤が入ったことに驚いた。果たして試合で観れるのだろうか。
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 試合は開始早々から名古屋が2トップを中心に鹿島陣内へグイグイを攻め入る。マルケス、ウェズレイというチームの「看板」に代わって出場の若い2トップは、杉本はスピード、豊田は強さと速さという各々の持ち味がJでも武器足りえることを証明し、鹿島のDFに十分脅威を与えていた。中盤では中村が左サイドを中心に積極的にボールに絡んで、クライトンとともにゲームを作っている。そこを基点として右サイドの角田を使う展開が前半は目立つ。
 逆に消極的に映ったのが山口Kと中谷。角田の「前」への動きを演出しようとしているのか、それともバランスを取ろうとしているのか、対新井場意識過剰なのか分からないが、右SHの山口Kのポジションはやたらと低い位置で落ち着いている。中谷は前半はなかなか前のスペースに出て勝負しようとはせず、ボールを持っても中村やクライトンに預けるだけと言った感じ。

 まあそれでも全体としては悪くない入り方だ。

 その後名古屋の2トップにボールが入らなくなったことで膠着しかけた時間帯もあったが、それまでほとんど目立っていなかった吉村が右サイドのスペースに飛び出して行ったり、2トップが左右のスペースに流れてボールを引き出すことで、再び流れは名古屋へ。そしてそんな流れの中、CKからのこぼれ球を角田が蹴り込んで先制。セットプレーから点が取れるようになったこと、攻めている時間に取れたことは大きい。ただ立ち上がりに比べれば鹿島が慣れてきたことも事実で、特にクライトンへの寄せが早く、中盤でボールを失うシーンも増えていたのは確かだ。(そしてそれが同点につながった)

 一方守備に目を移せば、鹿島の攻撃に全く怖さがない。不安視されていたヨンハッの穴を感じさせないほど、鹿島には名古屋のバイタルエリアを突こうという意識がないし、遠目ではファビオ・ジュニオールがまだいるようにしか見えないアレックス・ミネイロに対しては、タテに入ってくるボールを古賀と増川が徹底的に潰して仕事をさせない。サイドからのクロスに対して増川が目測を誤ったり、あとは川島が試合勘が不足しているのか、それとも連携の問題なのか分からないが、不安定なパフォーマンスを見せていたのが心配と言えば心配だが、失点はフェルナンドの直接フリーキックだけに抑えて1-1で前半を終了。でもアレ止められなかったかな?あくまで素人考えだけど、フェルナンドが蹴るとしたらあの位置(キーパーサイド)しかないと俺は思ってたけど、ボールは一旦逆を突かれた川島の指先を抜けゴールに吸い込まれた。
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 そして迎えた後半。再び名古屋の攻勢。相変らず中盤で中村とクライトンがポイントとなって、最前線では豊田と杉本が鹿島DFに対し果敢に勝負を挑む。さらに前半とはうって変わり、左サイドの中谷が積極的なオーバーラップを見せ、名古屋の攻撃は一層厚みを増す。ゴールは時間の問題のようにも思えた。しかし左サイドからのボールを杉本が合わせたゴールがオフサイド取られたり、徐々に生まれた余裕からか、名古屋の選手達が次第にボールをワンテンポ長く持ちすぎて鹿島のディフェンスに引っ掛かるシーンが目立ち始める。なかなか奪えないゴール。
 そんな展開が続いた後半中盤過ぎ、トリッキーなプレーを後ろから掴まれて止められた際に大袈裟にヘッドスライディングしてみせた深井によって、角田が2枚目のイエローをもらい退場。少しづつ試合の流れが変わり始める。鹿島は押せ押せだ。角田退場で名古屋は山口Kを右SBに下げ、1トップは豊田に代え津田を投入した。つまりこんな↓↓↓感じ。
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 ただ、完全な結果論だけど、津田の投入はどうだったか。1トップにするに当たり運動量の落ちた豊田を下げ、フレッシュな津田を投入するという意図は理解できたが、この津田が完全に岩政に封じられてしまう。鹿島にとっては運動量が落ちたりとは言え、豊田のスピードとパワー、そして高さの方が怖い存在ではなかったか。

 まあそれでも鹿島に「負ける」気は全くしない。名古屋は守りを固めてカウンターモードで、一人減ったことで中盤の守備意識はより一層高まっている。上手くはまればカウンターから得点も奪えそうだ。良くて勝ち越し、悪くて引き分けっていう感じ。しかしここで点を奪いに行くのか、それとも守備ありきで無理はしないのか、その辺りの曖昧さが出てしまった。中盤で何回も良い形でボール奪って、カウンターからサイドを使ってセンタリングを上げても中には1人(またはゼロ)しかいなくてあっさり鹿島にボールを明け渡すというシーンが続く。それならそれでボールキープに切り替えるべきだし、急いで攻め切ることもない。

 もうひとつのマイナス要素は中村だ。この試合ここまで若いチームを引っ張ってきた中村は、激しい当たりでボールを奪いに行ったり、新井場と小突き合いをしたりと、これまでの中村には見られなかった「闘争心」を露に見せていた。しかし小突き合いのシーンで新井場が先に手を出してきたのに、何故か中村だけがイエローをもらったりして集中が切れてしまったのだろうか。それ以降プレーの精度が大幅にダウンしてしまった。中盤でボールを持っても意固地なまでに持ち過ぎで相手に奪われたり、パスが味方に合わずにそのままライン割ったり、最後の最後に巡ってきた同点のチャンスのコーナーキックもなんでもないボールを入れて簡単にクリアされてしまったり。 この辺はピクシーを見習って欲しいなあ。ピクシーは凄い怒ったりぶちギレてる時でも、頭はいつも凄く冷静で、そういうシーンではいつも氷のように冷静なFK蹴ったりしてたからなぁ。

 ロスタイム。中盤で右サイドから左を上がる中谷への緩いサイドチェンジ(山口K?)を青木にカットされ、そのままゴール前に持ち込まれると混戦から失点。逆転負け。

 何回同じ失敗をすれば気が済むのかな? ていうより、監督、コーチ、そして選手達ひとりひとりは、この試合をどうしたいと思ってたんだろう。何が何でも勝ちたかったのか、引き分けでもよかったのか。それが一番気になるところ。ちなみに俺は、一人減ってからも勝ちに行って欲しいと思ってた。勝ってもおかしくないだけの試合をしてたと思うし、今日の鹿島はそれぐらい低レベルなパフォーマンスだったから。一人減ってからもチャンスは作っていたし、その時にはもっと前線(ボックス内)に人数を増やすべきだったと思う。最後カウンターのカウンターのような形で鹿島が決勝点を奪った時、鹿島はボックス内にかなりの人数が入っていた。これが勝負のあやのような気がしてならない。
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by tknr0326g8 | 2005-03-27 02:28 | Game Review
ナビスコ鹿島戦プレビュー#3 ポイントは左サイド・その2
 昨日の深夜に左サイドでのマルケスと中村の絡み(というかお互いの良さを引き出す形でのオートマチックなポジションチェンジ)が楽しみだと書いたら、さっそく今朝の中スポにマルケス、ウェズレイが欠場濃厚との記事が出てしまった。俺としてはちょっと拍子抜け。マルケスと中村の関係だけでなく、これまでのカシマスタジアムでの鬱憤を全て晴らすような快勝を期待していただけに。
 ただ、杉本と豊田はそれぞれに特徴を持ったいい選手だし、組み合わせ的にも興味深いコンビだから楽しみは楽しみ。戦術的にも、普段(マルケスとウェズレイの2トップ)はグラウンダーしか得点につながる気がしないサイドからのクロスボールも、豊田の出場によってハイボールでも危険なシーンを演出できる。

 それでもやっぱり若い二人が先発だと、俺の興味が「勝敗」や「雪辱」以外の所へ行ってしまうことは否定できない。それでも構わないんだけど、今回だけは「勝敗」や「雪辱」に拘ってみたい気持ちが少しあったので・・・。

 で、今回は昨日に引き続き「左サイド」から土曜日の試合をプレビュー。
 今シーズンここまで俺の期待通り(プラン通り)のプロセスを踏んでいた渡邊圭二が怪我により出場が危ぶまれている。まあ渡邉の場合、明日の試合のことより、6月にオランダで行われるワールドユースに向けたセレクトの意味あいもあったユース代表のブラジル遠征を辞退しなければいかなかったことの方が痛いが、あとはJでのアピールに賭けるしかない。そういう意味でも、大熊も日本にいないこのタイミングで無理に試合に出て、怪我を悪化させたりしたらまさしく最悪。ここはゆっくり休んでJ再開に備えるべきというのは正解。

 となると渡邊の代わりは、去年の不動のレギュラー・中谷だ。もうこのブログでは何回も言ってる<定説>を再び。

 「(長い)休み明けの中谷はいい」
 そして、
 「中谷がいい時の名古屋は強い」

 去年も名古屋大勝の影には、必ず好調な中谷がいた。中谷が自慢のスプリント能力を生かして、自陣から相手ボックスの中まで何度も顔を出した時、チームは波に乗っている証拠だ。
 自分を使ってくれる選手(パサー)がいて初めて生きるタイプの中谷にとって、本田の不在は(マイナスの意味で)大きいし、その意味では左SHに入る中村とのコンビも噛み合うかは微妙なところだ。しかし豊田というターゲットを得たことで、本来中谷が持っている質の高いクロスはより輝きを放つに違いない。そしてマルケスのいない左サイドのスペースは中谷にとってはむしろ好都合なんじゃないかと思う。左サイドをタテに抜けた中谷のクロスから豊田のヘッドなんていうシーンが土曜日見られるかもしれない。
 イメージ的には、去年開幕からずっとスタメンを外されててスタメン復帰を果たしたGWのナビスコカップで、中谷の活躍もあって天敵・磐田に爆勝した時の再現を今回のカシマスタジアムでも期待してたんだけど、マルケス、ウェズレイ抜きでは“大”勝は難しいかな・・・。でも苦手だった対磐田ということに関しては、あの試合で明らかに流れが変わったし(以後2勝1分)、鬼門・カシマスタジムでも過去を払拭するような大勝があるとすれば、その中心ではきっと中谷が躍動しているはずだ。
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by tknr0326g8 | 2005-03-25 16:16 | Pre-view
ナビスコ鹿島戦プレビュー#2 ポイントは左サイド・その1
 代表がらみで楢崎、ヨンハッ、本田の三人、そして怪我により渡邊を欠いたメンバーで次節・鹿島戦にのぞむ名古屋。この中でポイントとなってきそうなのが本田不在の左サイドだ。
 実力的なことや本当にレギュラー不在の穴を埋められるのかということはさて置き、楢崎の代わりには川島を、ヨンハッの代わりには吉村を、渡邊の代わりには中谷をといった辺りは容易に想像がつく。じゃあ誰が本田の代わりに左SHに入るのかとなると、これといった正解が見つからないのが実際のところ。去年からの流れを考え無難に行くなら平林。あえて色々試すなら杉本のウイングハーフ的な起用や、俺はオススメしないがマルケスを一列下げるプランなんかもあるだろう。俺はシステムで「遊ぶ」のは好きじゃないが、中盤とFWをそれぞれ3枚づつにして、MFは(左から)クライトン、吉村(山口K)、中村、FWは左からマルケス、ウェズレイ、杉本と並べるのなんて、どことなくバルセロナっぽくていい感じ。

 とまあ、そんなお遊びはさて置き、この状況下でネルシーニョが最初に示したのは第4の外国人・セバスティアンを左SHで起用するプランだった。しかしこれは周りとの連携不足やウェズレイの復帰により流れることとなり、どうやら現在ネルシーニョの構想の中では、本来右サイドハーフの中村を左SHに、そして右SHには山口Kを起用するのが落ち着きつつある基本線らしい。
 中村の左サイドか・・・テクニックがないわけではないけど、決して器用な選手とも言えない中村を左サイドで起用するのはひとつの賭けのような気もする。ただでさえ中村は、(今シーズンはここまで好調を持続しているとは言え)好不調の波の大きい選手だから、この策が当たらなかった場合には目も当てられない惨状がピッチ上で繰り広げられることになるんじゃないか・・・。

 と、ここで、俺の脳裏にひと筋の記憶が蘇えってきた。あれは中村のルーキーイヤーだったか、ピクシーが1stステージ限りで引退し、チームが再編を余儀なくされる中で、ジョアン・カルロスから監督を引き継いだ“オッチー”こと三浦スカウトは、中村を4-4-2の2列目左サイドに抜擢した。抜擢と言っても、ジョアン・カルロス時代にすでに途中交代で試合に出たりしていたからそれがJデビューというわけではなかったけど、先発出場のチャンスを得た中村は、ピクシー引退後初の公式戦となるナビスコカップ(グループリーグ・広島戦(A))でいきなり2ゴールの活躍を見せた。そしてメディアはこぞって中村に「ピクシーの後継者」というレッテルを貼った。(そしていつしか誰もそんなことは言わなくなった。) そう言えばあの時も中に切れ込んでミドルシュートを決めてたけど、中村の最大の武器は右足でのシュート力。だとすれば、むしろ普段の右サイドよりも左サイドの方が、その武器を生かせるんじゃないだろうか。
 それに加え、2トップの一角であるマルケスは左に開いてボールをもらう習性がある。だから名古屋の左SHはボールをもらった時、「タテ」に突破することを意識する必要は全くない。必要ないというより、むしろマルケスのスペースを消すようなことがあってはならない。だから、左サイドから中に切れ込んでシュートまで持っていける中村は名古屋の左SHにうってつけなんじゃないか。
 そして前々から俺がボックスへの動き(意識)を課題として挙げている中村にとって、左SHはマルケスとクロスするようにボックスへの(ゴールに向っての)動きが必然的に生まれるもってこいなポジション。ウェズレイはニアサイドに飛び込んで来るタイプじゃないだけに、中村には常にボックス内でニアサイドを意識して欲しい所だ。一番やっちゃいけないのは、左サイドの深い位置でマルケスにボールが入った時に、マルケスの後方あたりで突っ立ってること。
 
 つまり、中村にとって左サイドは、(1)自分の特徴を生かせ、(2)自身のプレースタイルとマルケスとの相性が良く、(3)課題の動きも流れの中で生まれてくる という、まさしく一石三鳥のベストポジションかもしれないということだ。左から中に切れ込んでの右足シュートという得意なカタチと、ボックス内でのニアサイドというスウィートスポットで、中村の今シーズン公式戦初ゴールを期待してもいいかもしれない。

 ちなみに本田が帰って来てからも、中村と本田には試合の中で積極的にポジションチェンジをして行って欲しい。これまでの試合でも何度かそういうシーンは見かけたけど、本田も冬の選手権を見るまでもなく、右サイドでも力を発揮する選手だから。
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by tknr0326g8 | 2005-03-25 02:25 | Pre-view
ナビスコ鹿島戦プレビュー#1 鹿スタ行きます
 土曜日は満を持して鹿スタ“初”見参。

 ジーコにハットトリックを決められ撃沈されたJリーグ開幕戦に始まり、名古屋が一度も勝ったことがない鬼門・カシマスタジアム。0-0からPK戦までは行った記憶はあるけど、それがMAXで後は観るも無残、語るも涙な記憶の数々。古賀が泣き、ピクシーが「サッカー人生最大の屈辱」と吐き捨て、ジョルジーニョもピクシーもベンゲルもケイロスもヴァスティッチもベルデニックも成し得なかった鹿スタ初勝利。大袈裟に言えば名古屋の選手とサポの血と涙が染み込んだスタジアム。しかし幸いにも俺はこれらの光景に出くわしてはいない。と言っても単に鹿島まで行くのがおっくうだっただけだけど。

 というわけで、今年は行きます。カシマスタジアム。個人的な話だけど、試合当日の3/26は俺の誕生日で・・・なんか運命的なものも感じたりなんかしながら、行くならこのタイミングを置いて他にないというわけで。

 ていうか、俺の中では試合中のやたらと爽やかな笑顔しか記憶に残ってない天敵・中田浩二がマルセイユに去り、衰えたりとは言え、ここ数年中谷や滝沢をチンチンにブッちぎってきた名良橋が怪我で離脱中で、おまけに小笠原と本山(ついでに鈴木と曽ヶ端)が代表に招集されて不在の鹿島に勝てなかったらいつ勝つんだ?

 歴史にもしもたら・ればもないのは理解しつつも、もしもベンゲル時代に国立競技場(アウェー)で鹿島を粉砕した時のチームがカシマスタジアムで試合をしていたら・・・と思わずにはいられなかった日々には土曜日限りでサヨナラ。
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by tknr0326g8 | 2005-03-23 02:18 | Pre-view
第2節 対磐田 3-0(得点:杉本、古賀、クライトン) @BS1
 去年の2ndステージに続きウェズレイが怪我で欠場した名古屋に対し、磐田は名古屋側が警戒しまくっていた村井が身内の不幸で欠場し、(どっちでもいいけど)ついでに中山も試合前の練習で負傷したらしく欠場。
 名古屋でウェズレイの代役を果たすのは、キャンプから本田とともに期待を集めていた大卒ルーキーの杉本だ。去年の2ndステージでは、ウェズレイの代わりに入ったジョルジーニョが前線で運動量豊富に動き回ってその代役を果たすとともに、チーム全体でも磐田に走り勝ったが、果たして今回の結果は・・・

 先発メンバーの基本的なポジションはこんな↓↓↓感じ。
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 試合は開始から両チームとも中盤での激しいプレスで潰し合う。そしてそんな中名古屋の攻撃はと言えば、比較的深めの位置から相手DFラインの裏目がけてボールを入れ、杉本のスピードを生かそうというやり方。磐田は引いてガチガチに守ってくるチームじゃないから、これはこれで有効ではあるんだけど、本来このチーム(のシステム含めたやり方)が志向するところである2列目が攻撃をオーガナイズするカタチはなかなか上手く作れず、福西・名波の壁を越えられない。一方の磐田はと言えば、前線の流動的なポジションチェンジと、長短のパス、楔なんかを交えながら良いタイミングでタテにボールが出て来る。組み立てという面では、やはり磐田が一枚上。
 しかし時間の経過とともに磐田のウイークポイントが明らかになってきた。左サイド(名古屋にとっての右サイド)だ。解説の鉄拳オヤジこと川勝氏も指摘していたけど、村井の欠場で磐田の左サイドに入った藤田は攻撃時には中に入ることが多く、名古屋がボールを奪った時には右サイドに結構大きなスペースが空いていた。ここを角田が突く。そしてクライトンや中村が起点となりそのスペースにどんどんパスが出てくる。角田にとっては少しナーバスなくらいだった村井の「タテ突破」という呪縛から開放され、気持ち的にも余裕があったに違いない。
 それにしても磐田の左サイド・藤田の出来は酷かった。攻撃面でも、決して初めてではない左サイドで周りと全く噛み合っていない。年齢的な衰えなのか、チームスタッフとの関係とかも含めたモチベーションの問題なのか、チームの戦術上の問題なのか分からないが。
 とにかくそんな藤田や、「貫禄」とは無縁の存在のカレンに助けられながらなんとか名古屋も磐田の攻撃を凌いでいく。
 ただ名古屋の守備が磐石だったかと言えば、決してそうとばかりも言っていられず、セイフティー・ファーストで相手に裏を取られないように深くポジションを取るDFラインは、時に中盤のプレスが外されると、バイタルエリアで相手FWに起点を作られ、危ないシーンを演出した。ブラジル人監督はラインを高く上げることは好まない人が多いし、そのためにアン・ヨンハッのようなアンカーがいるということもあるんだけど、この辺りのラインコントロールに関しては、引き続きチームとしての検討課題ということになっていくと思う。
 試合は前半35分くらいから徐々に磐田のペースも落ちだしものの、相変らず戻りは早く、名古屋の選手が時間をかければすぐに囲まれてしまうような展開のまま前半終了。

 後半、磐田は左サイドに服部を投入してテコ入れ(カレンout)。トップ下の前田がFWに入り、藤田がトップ下に。しかし名古屋の右サイドからの攻勢は止まらない。それどころか試合が進むにつれ、徐々に中村や本田が磐田のバイタルエリアで仕事が出来るようになってきた。そして先制点。一度独走した杉本がキーパーまで交わしてポストに当てたシーンではイヤな予感がしたが、その直後再び杉本が抜け出すと逆サイドへセンタリング。そこに詰めて来た右サイドの角田がボックス内でキープし、対応に来た服部の股間を抜いてゴール前にグラウンダーのボールを通すと、それにマルケスが合わせる。そしてGKが弾いたこぼれ球を、再び詰めてきた杉本がゴールに流し込んだ。
 その後も前半とはうって変わり磐田のバイタルエリアで起点を作り続ける名古屋攻撃陣。前半の藤田同様、服部にもかつてのようなパフォーマンスは影を潜めていたし、時間の経過とともに名波も守備面で機能停止し始めていた。そしてそんな流れから、開幕戦に引き続きCKから古賀が頭で豪快に押し込んで追加点。5点の目標が早くも2点目。攻撃面ではこの調子で、そしてさらに貪欲にやっていって欲しいところだ。

 落胆する磐田サポを尻目に、それでも名古屋サポは知っている。名古屋というチームがこれで安心できるチームではないことを。

 しかしそんな心配をよそにチームはなんなく3点目を奪取する。古賀がクリアボールを丁寧に角田につなぎ、角田→中村→角田とつないだボールを角田がセンタリング。これは磐田・田中に跳ね返されたが、そのクリアボールがボックスの外側辺りで待ち構えていたマルケスの足元へ。走り込む中村にマルケスがスルーパスを通し、中村がファーサイドの杉本へセンタリング。杉本のヘッドはDFに当たりバーを叩いたものの、跳ね返りを猛烈に走り込んで来たクライトンがゴールに流し込んだ。
 3点目を取るとネルシーニョは、前節の轍は踏まぬとばかりに、杉本に代わり山口K投入。中村をトップに上げて守備を固める。イメージ的にはこんな↓↓↓感じだ。
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 杉本がベンチに下がったことでFWを走らせるようなカウンターがなくなった名古屋は、ただひたすら磐田の攻撃に耐える。ファールで止めてはセットプレーを与える展開は去年の浦和戦を見ているようだ。こうなってくると体力的な問題があったとは言え、人間力が名波を下げてくれていたことは助かったし、福西を下げたことに至っては意味不明。俺としては一番嫌な奴が下がってくれてたと思えたほど。コンディションでも悪かったのか?
 セットプレーの練習でも見てるかのように様々なポイントから蹴り入れられるボールを、名古屋の選手達が跳ね返し続けて、なんとか完封で試合終了。ルーキーが存分にその良さを発揮し、初出場初得点による先制点も記録しての完勝。チームの雰囲気は最高潮だ。
 ただし杉本にとってもチームにとってもこれからが正念場。開幕からの千葉や磐田と違い、これからの相手は引いてくることも考えられるし、杉本の良さを消しにかかってくる。その時にどれだけ出来るかが大切だ。チームとしての崩しも、今日の試合でもSBがいい形で攻撃に絡んだ時が得点につながったように、もっとサイドを有効に使って行く必要があるし、2列目の中村・本田とトップとのコンビネーションにもまだまだ改善の余地はある。

 とりあえず開幕戦の借りは返した。あとはこれを持続していくことだ。チームとしての一体感とか雰囲気では、確実にここ何年かで見てもいいチームになってきていると思う。
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by tknr0326g8 | 2005-03-14 04:11 | Game Review
夜は味スタ
 名古屋が負けに等しい情けない引き分けを演じるのをスカパーで最後まで見届け、(その後ガンバが大宮に負けたことでほんのちょっと回復したものの(笑))ヘコんだ気分を引きずったまま味スタへ。
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 東京の泰成はベンチにも入れずか。まあ怪我人とかの事情もあるんだろうけど、ベンチ入りがGK、藤山、浅利、三浦文、ダニーロっていうのもな。昔はサブGKを入れないとかいう荒業もあったけど、今は本当に「先行逃げ切り」しか考えてないんだね、ヒロミは。

 新潟では海本ブラザーズがスタメンで岡山がサブ。東京のダニーロがサブなのは練習試合を見ててもしょうがないと思ったが、こっちの新外国人・リマが外れてるのはどういう理由なんだろ。その結果幸治郎が4バックの右SBに入った。昨シーズンから今シーズンにかけて名古屋が4バックに移行するに当たり、俺にとって最大の懸案事項だったのが、実はこの幸治郎の処遇だった。パワフルなアップダウンはブラジルのラテラルっぽいが、あの守備のマズさではSBを任せるのは心許ない。かと言って、あの走力は前で使うにはもったいない。4バック推奨派の俺にとっては、幸治郎の移籍はある意味渡りに舟的な要素があったことは否定できない。(交換で、待望のアンカーであるヨンハッが獲れたこともあるし)

 試合開始早々さっそく中途半端なポジショニングで戸田に裏を突かれる幸治郎。攻撃に幸治郎がいいカタチで絡めたのは片手で足りるほど。逆に守備では最後まで苦労し続け結局退場してしまった。幸治郎に限らず、この日の新潟は本当に酷い出来だったが・・・。

 一方東京はコンセプトの明確なサッカーで新潟を圧倒。不動の4バック、最近は「凄み」すら感じさせる今野、東京のスタイルを象徴するサイドアタッカーの石川、二年目でJにすっかり慣れてきたルーカス。東京は今円熟期を迎えている。どこかのチームと違い、2-0から危なげなく追加点もポンポンと奪い、おまけに完封。これ以上ない完勝。

 幸治郎が退場になった後、ピッチサイドに見慣れたシルエット。岡山登場だ。相変らず中盤でいい動きしてる。けど、こんな状況じゃボールも回って来ずほとんど何も仕事できないまま試合終了。

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 新潟サポの皆さん、心中お察しいたします。お気をつけてお帰り下さい。


 まあとは言え、いくら東京の完勝劇を見た所で俺の心は晴れないわけだが・・・
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by tknr0326g8 | 2005-03-06 14:21 | Other Games
第1節 対千葉 2-2(得点:ウェズレイ、古賀) @スカパー
 名古屋はやっぱり名古屋だった。この結果は当然と言えば当然の成り行きであり、人災と言えば人災だ。
 試合開始時の基本的なポジションはこんな↓感じ。
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 予想通り名古屋は試合開始からペースを握り、千葉は完全にカウンター狙い。去年の2ndステージを思わせるような展開だ。とは言っても、名古屋のバランスがそれほど良かったかと言えば、決してそういうわけでもない。

 守備では4バックが良くも悪くも落ち着いた印象。センター2枚は堅いと言えば堅いし、両SBのポジショニングにも「慣れ」を感じさせたが、ラインを押し上げられないから、中盤との間にスペースが出来てセカンドボールが拾えない。そして深いDFラインは、ゴールエリアあたりでGKの楢崎と互いのスペースを消し合って、クロスひとつで大ピンチに陥ってしまう。 
 もうひとつ前半から目立っていたのが、阿部をフリーにしてしまうこと。阿部に対して誰がマークに行くかハッキリしていないことで、中盤の底から長いレンジのパスを何度か通されチャンスを作られる。本来であればトップかクライトンが行くべきだと思うんだけど。そしてこれが最終的にこの試合の勝敗を分けるポイントになる。
 
 攻撃面でもやはり間延びしたフォーメーションがネックになる。二列目の2人(中村と本田)がいい形でトップに絡んで行けず、FWと中盤に大きなギャップが生まれている。相手ゴールに迫るパターンも左サイドに開いたマルケス(の脇のスペース)に自陣から早いタイミングでタテに入れるカタチ一辺倒。確かにそれが名古屋にとって一番のストロングポイントだけど、これじゃマルケスが過労死してしまう。案の定30分過ぎには少しキツそうだ。

 個々の選手で見れば、新加入選手がいずれもいい形でゲームに臨めているようだ。守備ではアン・ヨンハッが効いているし、攻撃では本田がその存在感をアピール。本田の何が凄いかって、ボディコンタクトの強さやボディバランスってのももちろんあるけど、やっぱり一番重要なのはワンステップで敵の急所をエグるパスが出せる左足のキックだ。こんな選手なかなかいない。逆にマズかったのが中村。ボールを持っても判断が遅くすぐに囲まれて仕事をさせてもらえない。運動量も集中力も後半になると低調になり、大連戦のようなアグレッシブさもついに見られず終い。

 試合は、去年の2ndステージと違い、名古屋がキッチリと先制点を奪った。ウェズレイのPKは明らかに貰いに行ったPKだったが、そこに絡んだのが角田だったということが重要だ。次節以降への課題ということにもなるが、左サイドの渡邊と合わせもっと両SBが攻撃に絡んで行かないとゲーム内容は向上していかない。

 後半になると、前半散々フリーだった阿部への対応なのか中盤がフラット気味なものからボックス気味な感じになった。そしてネルシーニョからの指示なのか、中村が阿部を見るケースが増え始める。つまりフォーメーションはこんな↓感じ。
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 さっきも書いたが、これが後から(悪い意味で)効いてくる。

 そして追加点。ショート・コーナーから本田がまたもワンステップで伝家の宝刀・左足を振り抜く。ゴール前で飛び込んだのは古賀だ。俺が勝手に年間ノルマとして背番号と同じ5ゴール(アシストも可)を課す男が今シーズンのまず1ゴール目。ただ、ラインコントロールもそうだし、もっとゲームに対して積極的に絡んでいく姿勢を見せる必要がある。

 そこから先は、ただひたすらチャンスを無駄にして逆襲を喰らう展開。二列目の中村と本田の足が止まり、中盤は完全に死んだ状態。2トップのどちらかが上手くボールを引き出していい形で前を向いても、ボックスの中には残りのどちらか一人というようなシーンも何度かあった。いくらカウンターと言えども、これではなかなかゴールを割ることは出来ない。

 そうこうしているうちに、83分、89分とサイドからのなんの変哲もないアーリークロスに頭で合わされ同点。ここでポイントになるのは中よりもむしろサイドの守備だ。なぜか。さっき書いたように、後半から阿部対策として名古屋の中盤がボックスになり、中村や本田が中に入った。結果的に(中盤)中央の守備が厚くなった代わりにサイドは単純に一枚手薄になった。右サイドは角田とヨンハッで対応したが後手に回ってクロスを上げられ、下がりすぎのDFラインはゴールエリア内で相手アタッカーに仕事をされた。楢崎のファンブルは確かにあったが、あの位置で仕事されたらGKはどうしようもない。

 ここでもうひとつの解せない点。なぜネルシーニョは機能停止している中盤のテコ入れに動かなかったのか。もしも1失点目がなければ、本田→吉村の交代すらもあったか怪しいくらいだ。決して結果論ではなく、あの場面では一刻も早く吉村を投入して中盤の守備にテコ入れをすべきだった。そしてこの試合本田に代わって投入された吉村はボランチに入り、クライトンが左に開いた。しかし吉村を途中投入するなら実は二列目が最適。より前方からの運動量を増やし守備力を高めることと同時に、意外と認知されていないが、吉村には前方のスペースに飛び出していく能力が備わっている。2トップと絡ませてチャンスの時にボックスの中に人数を増やすには吉村が実は最も適任だ。吉村の二列目としてのスーパーサブ適正云々はとりあえず置いておいても、交代を使おうとしなかったのは明らかに采配ミスで、この引き分けはその意味で「人災」でもある。

 長いシーズンを戦っていけば、2-0からあと7分で追いつかれることだってある。でもなんかこれを「事故」とは言い切れないし、信用できない。2点リードでもサポが全く安心できないチームってのは情けなさすぎる。
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by tknr0326g8 | 2005-03-06 02:37 | Game Review
開幕戦プレビュー
 正直言って切羽詰っている。

 ここんとこ不吉なことはよく当たるこのブログだけに、あんまりネガティブなことは書きたくないけど。まあプレビューを当日の朝書いてる時点でどうなんだって話だけど、俺が今日の試合に求めるものは「勝利」それしかない。

 開幕戦と言っても、去年は柏が開幕ダッシュに成功していたし、名古屋だって2ndステージ開幕戦でG大阪にボコられても磐田や横浜に連勝して盛り返したような例もある。オシムのように「開幕戦が全てではない。勝つことによってダメになる場合もあるし、負けることによって逆に良くなる場合もある」と斜に構えて泰然自若としてたいところだが、そうは行かない事情が名古屋にはある。「金満」と揶揄されようが、ストーブリーグで実績のある主力級の選手を獲得していたシーズンはどちらかと言えば俺もどっしり構えていられた。例え目標の優勝に届くほど機能しなくても、いざとなれば彼等が力を発揮してくれるはずさ・・・ぐらいの感じで。だが、もともとメンタルの強い選手が集まっているわけでもなく、おまけに今シーズンはメンバーが若返った今の名古屋で、もしキャンプからずっと取り組んできた4バックが破綻したら・・・修復不可能なくらいのダメージを負ってそのまま行っちゃうんじゃないかという不安が今の俺にはある。(おまけに次節は磐田だし) その思いは監督や選手の「今年の4バックはひと味違う」というコメントを見聞きするたびに強くなる。

 となると注目プレーヤは自ずと決まる。ウェズレイしかいない。3バックから4バックにしたことで、目指すサッカーとの整合性と言うべきか、とにかく内容面では向上しているように思える。しかし、いくら試合内容で圧倒しようが点を取らなければ勝てない。だからウェズレイ。正直な話、千葉相手にはある程度ボールキープ率を高めて優位な試合展開も可能かなとは思っている。だからウェズレイがキーマンというのも、決してガチガチに守ってウェズレイ・プリーズ!でタテ1本からのウェズレイ頼みみたいな話じゃない。でもゲームを支配してもウェズレイのシュートが枠を逸れていくようだと勝負は危うい。エルゴラにも載ってたけど千葉には抜群に相性のいいウェズレイが完全復活を果たして市原を粉砕してくれるのを願うのみ。

 本当はそんな切羽詰ってない状況で、期待のルーキーたち(本田や杉本)のプレーに胸ときめかせながら(TV)観戦できれればいいんだけどな・・・。今はとにかく勝つために「本田たのむ!」「杉本たのむ!」モード。ルーキーたちには気の毒だけど、逆にチャンスぐらいな気持ちでアピールして欲しい。まあ本田の目線はすでにもっと高いレベル(海外)に向いてるし、これぐらいの状況ならステップとしか思ってないだろうけど。
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by tknr0326g8 | 2005-03-05 10:34 | Pre-view