Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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浦和戦プレビュー#1 「想定外」の一戦
 よりによってアウェーの浦和戦を完全な「想定外」の状況で闘わなければならないとは。

 ヴェルディ戦も見ていないのに日曜日は浦和戦。そのプレビュー第一弾ということで、今日(#1)はマクロ的な視点から。

 前にも書いたように俺は「外国人2トップ」というものに対して決して否定的ではない。(かと言ってそれが好みと言うわけでもないが)チームを作っていく上で、それはあくまで「オプションのひとつ」であり、プラス面マイナス面を考慮して、その時のチームの状況やチームの目指す方向性、短期的・長期的な目標によって変えていけばいいというのが基本的な考え方だから。
 日本人で計算の立つFWがいるわけでもなく、スポンサー等を考えてもJ2に落ちることは決して許されないというチームの性質から判断すれば、外国人2トップというオプションも有りかな・・・というのが名古屋に対する俺の考えだった。「優勝」を口にするには、日本人選手を含めたチーム全体でのレベルアップがまだまだ必要だが、そう簡単にはチームは強くならないので、とりあえずレベルの高い外国人2トップで勝ち点を稼ぐ(J1に残る)間にチームとしてレベルアップを図っていくという方法も有りだなと、そんな風に考えていた。
 だが、そんなチームが今回の浦和戦を迎えるに当たり「想定外」の事態を迎えている。
 前にも書いた通り、いくつかある「外国人2トップ」の利点のひとつは、「一人が試合に出られなくても、もう一人がいることで影響を最小限に喰い止められる」ことだが、今回の試合では謹慎中のウェズレイの移籍が決定的となり、さらにFWとしては異例のハイペースでの累積警告によりマルケスが出場停止、外国人2トップが二人とも不在の事態となった。それをオプションとして採用している名古屋にとってこれは完全な「想定外」。チームはこれにどう対応するのだろうか。しかもアウェーの浦和戦。こちらがいくら手負いの状態であると言っても、相手チームもサポーターも当然容赦してくれるわけはなく、むしろ「好調名古屋を叩く」ことに燃えているぐらいだろう。(普段逆の立場だからよーく分かる(笑))

 こう考えると一サポーターの俺は頭を抱えたくなるが、希望が全くないわけではない。今シーズンの名古屋は、チーム全員がより強い気持ちを持ち、組織どうこうではなくひとつのチームとなって戦っている。残された(日本人を中心とする)選手ひとりひとりが、このところの戦いの中で、俺の「想定」を越えた「勝者のメンタリティ」を身に付けていることに期待したい。それは俺にとってだけでなく、浦和にとっても浦和のサポーターにとっても「想定外」のはずだ。そこに必ずチャンスがある。

 まあそれでも明日の(中スポ)朝刊の見出しが、
 「ウェズレイ出場直訴!マルケス不在の緊急事態に」
 とかならそれはそれで埼スタに観に行く側としても奮い立つけどね。(笑)
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by tknr0326g8 | 2005-04-30 03:43 | Pre-view
東京V戦を簡単にプレビュー
 この前の土曜日、柏に出掛ける前にTVでヴェルディと新潟の試合を前半だけ観た。
 シーズン開幕前の前評判が高かったヴェルディも、実況アナウンサーが言うには、怪我人続出でなかなか安定した成績は残せていないとのこと。言われてみれば戸川や小林慶がいないし、相馬の膝には分厚いテーピングが施されている。
 (前半だけ観た)感想としては、ヴェルディは相変らず攻守の切り換えが遅いし、ディフェンスの緩さが目につく。前節から取り組んでいるという4バックは、ラインが不安定で新潟のちょっとした崩しで簡単に裏を取られていた。少なくともラインは全く機能していない。名古屋にとってこれは狙い目だ。マルケスを基点に2列目から中村と本田がDFラインの裏を狙ってどんどん飛び出して行けば自ずとゴールチャンスは増えていくだろう。杉本を使っても面白い。
 そしてもうひとつ、(ヴェルディにとって)右サイドからのクロスに対して相馬のマークがえらく緩い。ということは・・・柏戦でもゴール前へのいい上がりを見せていた山口Kに得点チャンスが訪れそうだ。
 逆に攻撃ではやっぱり注意すべきはワシントン。ちょっとやそっとユニフォームを引っ張ったぐらいじゃ倒れそうにないから、派手な反則して退場者が出なければいいけど。
 その他はマッチアップで見ると、トップ下に配置転換され、ボールを持ってようが持ってなかろうがとにかくゴール目掛けて突っ込んでくる感じの平本もなんかイヤな存在。名古屋の場合、去年から本当にこの辺のスペースがポッカリ空くからな・・・。ボランチを含めた守備ブロックが去年のメンツに戻ったことだし、チームとしての真の成長が問われることになりそう。
 あとは、いわゆる「上手い」選手が揃うヴェルディの中にあってもひと際その才能が輝きを放っている小林大悟。この小林大悟とSBの山田が絡んだ右サイドからの攻撃は脅威で、こことマッチアップするのが中谷とクライトン・・・守勢に回れば明らかに不利だ。先手必勝じゃないが、この二人にマルケス、本田を加えた4人の攻撃で、小林大悟と山田を相手陣内に釘付けにしてもらおう。
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by tknr0326g8 | 2005-04-28 01:50 | Pre-view
第7節 対柏 2-0(得点:中村、クライトン) @柏サッカー場
 半年振りの柏。あちこちのブログやHPで名古屋の柏サッカー場に対する相性の悪さが指摘されていたが、俺としては柏戦に限って言えば、あまりイヤな印象は持っていない。優勝した年の天皇杯準決勝を筆頭に国立でのゲームはいずれも勝っているし柏でも引き分けだ。天気も良いし、チームも連勝中とあって、俺の足取りは自然と軽くなった。さて、競技場に着いたら新設された大型ビジョンでも皮肉ってやるかと思っていたら・・・アウェー側スタンドからじゃよく見えねーじゃん!
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 試合開始前、選手達がウォーミングアップに出てきた。クライトンが、見るからにバネのありそうな小柄な黒人選手と組んでパスを交換している。これがエドアルドか。前節ベンチ入りしたセバスティアンは試合出場が叶わなかったけど、今節このエドアルドに出番は巡ってくるのか。相当余裕のある展開か、どうしても点が欲しい展開じゃないと難しいかな。と、ひと通り選手達を見回す。ウェズレイが不在で、クライトンがエドアルドと組んでいたからか、マルケスが組んでいたのが本田だ。きっと本田はこういう所でもマルケスから何かを感じ取り学んでいるに違いないと勝手に妄想。せっかくチームにワールドクラスの選手がいるんだから、自分のステップアップのために積極的にこれを利用しない手はない。仲良しの吉村と組んでる場合じゃないよ、直志君。本来であればマルケスと一番コミュニケーションを深めなきゃいけないのは君なんだから。後はと・・・あれ、角田がいない。前節アシスト決めた井川にポジション奪われたか?でも角田も前節の完封には貢献してたしな、怪我かな。代役はウォームアップ中も随所にコンディションの良さを感じさせた井川だろうか。
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 しかしスタメンが発表されて驚いた。秋田と古賀と増川の名前が呼ばれ、井川の名前はなし。3バックか?試合開始を待って確かめるとやはり3バックのようだ。こんな↓感じ。
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 柏はオーソドックな4-4-2だし、これに対しては名古屋も当然のように4-4-2(4-5-1)で迎え撃つと思ってたから、これは正直意外だった。今の(柏と名古屋の)両チームの調子を考えると、ガチンコでぶつかれば(簡単ではないけど)十分勝算があると思ってたし。そしてよぎる若干の不安。
 試合はさっそくその不安が的中する。柏は全員がCBもこなせる4人のDFを並べた4バックとその前の4人のMFで堅い守備ブロックを作り、対する名古屋はボールを回しながらこれを崩して行こうとするが、なかなか突破することが出来ない。そして柏は奪ったボールをシンプルにFWに出してくる。玉田だ。玉田ひとりに振り回される名古屋DF。華奢な身体つきながら、トヨタも注目した抜群の加速性能でひたすらゴールへと突き進む玉田の突破は、名古屋サポにとってはひどく暴力的なものに映ったに違いない。堅く守ってFWのスピードを活かす、完全なリアクションではあるが、柏の実に有効なゲームプランに名古屋はどっぷりハマってしまっていた。
 それでも3人の大男がひとりの小柄なFWにやられたんじゃ格好がつかないとばかりに、名古屋の3バックは果敢なチャレンジを続け、そして柏の決定力不足にも助けられ、名古屋はなんとか柏の攻撃を凌いでいく。俺は、ネルシーニョや他の人達が言う「現代のザゲイロにはスピードが必要」という意見には賛成するが、それが全てとばかりにスピードだけでDFをバッサリ切り捨ててしまう風潮には迎合できない。(だから秋田を入れた4バックも俺的にはありだ) しかし今日はいくらなんでも分が悪すぎる。玉田の侵入が速過ぎて3バックが全く機能していない。ひとたび玉田が前を向けば、付いてるDFと真ん中で余ってるはずの秋田が一緒にゴボウ抜きされてしまいそうな勢いだ。これでは3バックにしている意味がない。
 これは後半にでも4バックに戻して(秋田out)中盤を強化した方がいいんじゃないかと思って見ていたら、アクシデントが発生してしまった。玉田によく対応して付いていった増川が足(太腿の裏)を痛めて退場。前半にして井川と交代を余儀なくされてしまった。肉離れくさい増川の状態も気になるが、これでこの試合も少し苦しくなったかな。やや偏った人選とも言えるベンチに残るフィールドプレーヤーは、杉本、エドアルド、平林だけで、もう守備的な選手は残されていない。
 そんな中、名古屋は一発のカウンターから先制点を奪う。マルケスに通ったボールを基点に中村がゴール前に迫る。一旦は跳ね返されたものの、押し上げてきた吉村がサイドを駆け上がりクロスを送ると、ゴール前には中村の姿が!身体ごと押し込むように決めて先制。これは俺が中村に求め続けてきたプレー。(向こう側のゴールだったけど)十分気持ちも伝わってきたし、素晴らしいゴールだった。
 先制ゴールを奪うと名古屋の守備も突然落ち着きを取り戻し、柏に負けない堅固な守備ブロックを作り始めた。そして1-0のまま前半終了。ああそうそう、前半の守備で目立った点として、山口Kが内側に絞り気味にポジションを取ることが多く大野をよく潰していた。これで吉村は相当楽になったはずだ。これは書いておかないと。

 後半が開始されると、名古屋が戦い方を変えてきた。一言で言えばカウンター狙いなんだけど、中盤でのパス回しをやめ、奪ったボールをまずFW(マルケス)に預け、そこに向けて2列目以降が押し上げてくる。ハーフタイムにネルシーニョにハッパをかけられたのか、マルケスへの信頼感の賜物なのか、それともピクシーの時代以来脈々と受け継がれている「名古屋スタイル」への慣れが成せる業なのか、こっち(名古屋ゴール裏)へ向ってくる2列目以降の選手の全力ダッシュによる押し上げには津波のように迫力がある。
 しかし残念ながら、このカウンターを得点に結び付けるには名古屋の選手達は連携とシュートの積極性に欠けていた。山口Kとかも結構いい走りしてスペースに入って来てたんだけどな。一度マルケスがGKとの1対1を外したけど、実際南を脅かしたのはあれぐらいだろう。
 そしてフィニッシュまで持ち込めない名古屋のカウンターを、今度は柏がカウンターで返す。名古屋の2列目はバランスを崩して上がっているから、当然それはあっという間に名古屋のゴール前まで到達する。特に中谷なんて一旦上がってくると戻る体力がない。途中から「お前はもう上がって来なくていいから後ろ守っててくれ(上がって来ても消極的なプレーでチャンス潰すだけだし)」と思いながら見てたけど、それでも上がってくる。(笑) ハーフタイムに相当ネルシーニョに絞られたかな?(そんな中谷の上がりが最後追加点につながったから今日のところはよしとするけど)リードしてカウンター狙いに切り替えたあの状況であれば、マルケス+中村+本田に+アルファ(一人)で攻め切るぐらいのコンビネーションの熟成が前の3人には望まれる。そうすればより安定感のある戦いが出来るはずだ。
 中盤でプレスの効かない両チームのカウンターの応酬は、あたかも寄せては返す波のよう。正直なところ次の点が柏に入ったとしてもなんら不思議ではなかった。しかしここでも前半の決定力不足に続き柏に助けられる。それが柏の左サイドの出来の悪さ。交代出場の平山は、今シーズン何試合かTVでも見たが、すっかりかつての輝きを失ってしまっている。左SBに入る本来CBの近藤も、攻撃では全く持ち味を発揮できず、柏サポを落胆させた。
 そして追加点が奪えない間名古屋のDF陣はGKの楢崎も含め本当によく耐えた。ファールもあったが、身体を張ったギリギリのところでのディフェンスは賞賛に値する。
 ロスタイム、そんなDF陣の頑張りに攻撃陣が応える。カウンターから電光石火の追加点。マルケスがGKと1対1になった時点でどうするかと思ったけど、「ここにくれ!」と大袈裟なゼスチャー付きで中央に走りこんで来たクライトンに流して、そのクライトンが右足でゴール。
 これで勝負は決まった。

 試合を通してチームのパフォーマンスに満足がいっているわけではない。そのサッカーはまだまだ発展の余地を大きく残している。しかし、さっきも書いたディフェンスの頑張りで、3試合連続の完封を達成、確実に勝ち点3を奪ったことには素直に拍手を贈りたい。

 そして中村。ゴールは素晴らしかったし、後半は守備でも右サイドをケアしたりスペースを埋めたりしてよく頑張っていた。あとはあの2点目のシーンで走り込んで来たのが、クライトンじゃなく中村だったら満点あげても良かったんだけどな。(笑)
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 あと、監督さん、1-0ならともかく、2-0になった後だったら、「時間稼ぎ」の交代っていうのも手としてありますよ。
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by tknr0326g8 | 2005-04-24 04:26 | Game Review
正直スマンかった
 俺は中村に対してしょっちゅう、「ゴール」と「ペナルティエリアの中」への意識が不満だと書いてるんだけど、よくその実例のひとつとして、サイドの選手がボールを持った時になんでそっちに寄ってくんだと、なんでボックスに入らないんだと書いている。特にマルケスが左サイドでボール持ったときには迷わずボックスに入れと。マルケスは、なんともタイミングの取り辛いフェイントで相手DFの間合いを外し、1対1ならまず確実にクロスを上げてくるから、あとはボックスに人数を増やすことがチームとしてやるべきことだと。

 でもこの間これ(竜鯱2のHP)読んでたらこんな一文が。

森山: 直志は基本的に右サイドをやってるんだけど、そういうポジショニングの事に関しては、あの試合を振り返ってみてどうだった?
中村選手: そうですね、まぁトップにボールが入ったら、そこに絡んでっていう事を考えて、後は、サイドにボールがあったら絞って、横パスを狙うっていう、そんな事をネルシーニョからは結構言われてましたね。


 つまり俺が気になって仕方なかったあの動き方は、ネルシーニョの指示だったということ。

 これに関しては、正直スマンかった。

 それでも俺は中村がゴールを狙う意識をもっと強く持って欲しいと思っているし、もっとボックスの中で仕事をする機会を増やして欲しいと思っている。
 
 明日の柏戦もどうやらマルケスの1トップと、それをフォローする形で中村がポジションを取ることになりそうだ。チームの勝利のため、そして中村自身のさらなるステップアップのため、中村にはもっとゴールに拘ってプレーして欲しい。そしてチームとして、この間の川崎戦で見られたボックス内の頭数不足という課題にどういう修正を施してくるのかに注目したい。
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by tknr0326g8 | 2005-04-23 01:35 | Topics & Issues
柏戦に向けネルシーニョへのふたつのお願い
 日曜日の試合で足を痛めて途中交代し、一部報道では「骨折」との物騒な話まで出ていたアン・ヨンハッ。検査の結果、足首痛で全治2週間と分かり、とりあえずこれには一安心。今年は年明け早々から北朝鮮代表としてワールドカップ・アジア地区最終予選を戦い(しかもそのうち2試合が人工芝のグラウンド)、そして日本に帰るやJでフル稼働して来ただけに、ここはいい休養と思って治療に専念して欲しい。

 とは言え、長期離脱という最悪の事態は避けられたものの、問題なのはここからの2,3試合、誰がヨンハッの穴を埋めてアンカーをやっていくかということだ。無難に考えれば、昨シーズンのレギュラーで、今シーズンもヨンハッが不在の試合(ナビスコカップ)ではそのポジションをつとめていた吉村がその穴にスッポリとハマリそうだが、俺としてはここは敢えて別の人材を推したい。

 まあ言わずもがなな気もするけど(笑)、山口Kだ

 俺が勝手に「名古屋のマケレレ」と呼んでいるこのセントラルMFは、今季ネルシーニョの信頼を勝ち取り、サイドを中心に相手チームのキーマンを抑える役割を任され、試合出場を重ねている。しかし、山口Kの特徴を考えても、そしてチームとしての方向性を考えても、山口Kのサイド起用は俺には疑問だ。
 山口Kの(俺が認識している)特徴に関して「選手紹介」を参照してもらうとして、チームとしての方向性という面から考えると、簡単に言えば今シーズンの名古屋は、中盤に人数を割くことでボールの納まり所(ポイント)を増やし、そこに(後ろから)サイドが絡んで来ることで、厚みと幅のある攻撃を意図していたはずだ。しかしこの間の川崎戦を見ると、チームは徐々に、山口Kや中谷、ヨンハッがより守備に比重を置き、逆に前の3人(マルケス、本田、中村)は自由にサイドのスペースに流れることでサイドに基点を作るような攻撃になってきている(そしてそこまでボールを運ぶのがクライトン)。攻撃は前後分断傾向にあり、「3人で攻める」ような形が顕著になってきた。これを避けるためにも、ネルシーニョには、サイドにはサイドアタッカーとしての適正を有する選手を配し、山口Kはアンカーとして起用することを検討してもらいたい。

 もうひとつネルシーニョにお願いしたいのが中村のFW起用中止と純粋な2トップの復活。俺は前々から中村の適正はボランチ(セントラルMF)にあると主張しているわけだが・・・まあその話はいい加減しつこいからいいとして、もし中村の紹介を一言でと言われれば、俺はこう答える。「前に出る力とシュート力に優れたMF」だと。こう書くと、中村はとてもFW向きな選手のように思える。しかし、多分俺が同じフレーズで紹介する(と思う)ランパードをFWで起用する監督はいない。なぜなら、中村やランパードに限らず、こういった特徴を持った選手の真価は前を向いてプレーしている時にこそ最も発揮されるものだからだ。そして中村の場合、逆に相手を背負うシーンではその持っている力を半分も発揮できない。事実、川崎戦でチームが一番ボールを奪われていた形は、中村がマークを受けながらボールを受けて、そのまま前を向けずに囲まれたシーンだった。
 そして、性格的なものなのか意識付けの部分なのかは分からないが、ここで何度も指摘している通り、中村にはゴール(ペナルティエリア)への意識が決定的に欠如している。それは川崎戦での、ゴールになった直接FKを除けばシュートなしという数字にも表れているし、チャンスの時にボックスに入って来なかったことにも表れている。ジーコが見に来ている絶好の機会で素晴らしいFKを決め、中村さえその気になればあと1,2点ぐらい獲ってアピールすることが出来たにも関わらず。ボックスの外で立ち止まらず、中に入ってボールをゴールに押し込みさえすれば良かったんだから。前日同じくジーコが観戦に訪れた国立で、小笠原はしっかりボックスに入ってシュート打って、2ゴールでアピールしてましたよ?中村に対して「岡山になれ!」という気はないけど、もっと貪欲にゴール目指して欲しい。ゴールしないことには代表もMSJ(笑)も遠のくばかりだ。
 そんなことも含めて、俺はネルシーニョに純粋な2トップを復活を希望する。なんだったら3トップでもいい。(笑) ディフェンスで必死に頑張る姿もいいが、ゴールを目指す姿勢がサッカーの醍醐味のひとつであることには永遠変わりはないのだから。J最強のガルソンがお膳立てしたボールが無情に相手ゴール前を通過していく様はもう見たくはない。
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by tknr0326g8 | 2005-04-19 02:53 | Topics & Issues
第6節 対川崎フロンターレ 2-0(得点:中村、杉本) @等々力陸上競技場
 前節4枚目のイエローカードを貰った古賀が出場停止の名古屋は、今シーズン初めて3バックを採用し、増川、秋田、角田の3枚で好調の川崎攻撃陣を迎え撃つという
 一方の川崎では、見たかった選手の一人であるジュニーニョが幸か不幸か怪我により欠場し、その代役を名古屋の十八番とも言える「C契約」のフッキが務める。噂ではなかなかいい選手との情報もあるこのフッキが、果たしてどれぐらい出来るのだろうか。

 試合が始まると、名古屋はプレ情報通り3バックだ。前線ではFC東京戦に比べると中村がややFWに近い位置でプレーしていて、いわゆる3-5-2というやつ。ヨンハッがワンボランチ気味にプレーしていたけど、これは昨シーズンの終盤と同じ形(その頃は吉村がヨンハッの役割)で、つまりこんな↓感じ。
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 試合開始からしばらくは、川崎という未知のチームに対しての部分と自分達の新システムに対しての部分で、いく分様子見のような感じがあったが、慣れてくると個々の能力で上回る名古屋が次第にペースをつかみゲームを支配し始める。
 そのベースとなっていたのが守備。我那覇を増川が、フッキを角田が、アウグストを山口Kが、マルクスをヨンハッがそれぞれ見る形が基本で、増川、角田の両ストッパーは出足の良さが目立ち、川崎FWに仕事をさせず、ヨンハッはマルクスを見つつも、危険なところにことごとく顔を出しては攻撃の芽を摘んでいく。守備は安定していた。
 攻撃では中村、本田あたりがかなり流動的に動きながら中盤でボールを回していく。まあ中村を含めて6人の選手が中盤にいるんだから、ボールを回せるのは当たり前と言えば当たり前。そして問題はここからだ。パスを回せど回せど一向にペナルティエリアにまでボールが進まない。もちろん川崎DFが集中していたと言う部分もあるだろうが、どういう形でフィニッシュまで持っていくのかというイメージが共有できてる雰囲気がまるでない。試合序盤、名古屋の放ったシュートはペナルティエリアの外からのものだけだった。マルケスの1トップ気味で中盤に人数を掛けるこのやり方は、相手チームにとってイヤではあっても決して怖くはない
 そんな感じで時間は刻々と過ぎていき、25分が経過したあたりから川崎が序々にチャンスを作り始める。名古屋が中盤で回しているボールを奪ったり、パスミスを拾ったりして、こちらはそのボールを確実にシュート(フィニッシュ)までつなげてくる。得点という意味では川崎の方が「可能性」があるかもしれない。

 古賀が抜けても秋田がいることで未だ圧倒的な迫力を誇るセットプレーか、本田の閃きとマルケスのイメージが上手くシンクロするか、もしくは中村の「一発」ぐらいしか名古屋が得点できる可能性はないかなと思いつつ、こういう展開になればなるほど(本田や中村より遥かに高いマルケスとのシンクロ率を持っている)ウェズレイの不在が効いて来るなと思って見ていたら、前半終了間際、カウンターを潰されて得たFKで、その「一発」が飛び出した。中村がゴール正面のFKを壁の頭越しに直接ゴールに叩き込んで今シーズン1ゴール目。
 
 そして前半終了。
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 後半になっても相変らず堅い守備をベースに名古屋がペースを握っている。しかし攻撃では相変らずボールは支配していてもゴールにつながる気がしない展開が続く。頼みのマルケスは、ボールを入れようにも常に2人掛かりのマークに晒されていてなかなか自由にさせてもらえないし、中村や本田は執拗にサイドのスペースを狙って基点を作ろうとするけど、その時に後ろから中に押し上げてくる選手もいない。左サイドに流れてボールを受けたマルケスが、目の前のDF二人を交わしてゴール前にクロスを通したのにボックスの中に誰もいないなんていうシーンもあった。この状況を打開するためか、ネルシーニョは本田に代えて杉本を投入する。これで少なくともサイドに基点を作った時の中の人数は増えるはずだったが、ピッチ上を見ると中村と杉本が話し合っていて、中村のゼスチャーを見る限り、マイボールになった時には杉本にサイドのスペースに流れてくれというようなことを言っているみたいだった。それならそれでいいんだけど、そうであれば、中村はもっとボックスの中に入って来ないといけない。
 経過していく時間。そう言えばここまで両サイドが全然有効に攻撃に絡んでこないなと思っていたら、突然中谷が倒れた。足が攣ったらしい。足が攣るほど走ってたイメージはないけど攣っちゃったものは仕方ない。中谷out、井川in。山口Kが左に回り井川が右に入る。井川今シーズン初登場。そしてこれが予想外の効果を生み出した。開幕からベンチ入りすら出来ず相当うっぷんが溜まっていたのか、ピッチに入った井川は解き放たれた野獣のようにいきなりアウグストを削ってイエローを頂戴すると、今度は右サイドで積極的に攻撃に絡み始めた。
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 そしてそんな右サイドから追加点が生まれる。一旦は跳ね返されたボールをヨンハッが拾って突進。ペナルティエリアの外側あたりをドリブルでタテにエグる・・・途中足が攣ったにも関わらず、まさしく根性でボールを離さず相手DFをブロックしながら、再び大外で待ち構える井川へ。そのままピッチの外へ倒れこむヨンハッ・・・ボールを受けた井川が入れたセンタリングをニアで待つ杉本がスライディングでゴールに流し込んだ。結構感動的な追加点。ベタな言い方をすれば、ノドから手が出るほど欲しかった追加点を奪って、選手達も興奮していたのか、ヨンハッに駆け寄る選手がいなかったのが玉に瑕だけど。(笑)

 途中攻撃が行き詰った時間帯に、クライトンが後ろからボールを運んで来て、タイミングを測ってマルケスに出すという二人だけによる攻撃パターンしか見られなくなった時には、どうしようかと思ったけど、今日は選手交代によって良い流れを作ることが出来た。
 
 そのままその2点を守り切って試合終了。

 もし川崎にジュニーニョがいたら、名古屋が攻めきれずにいる間に一発でやられてしまっていたかもしれないし、そうなったら試合の流れもどうなっていたか分からない。及第点を与えていい守備と比べると、攻撃はまだまだ課題が多い。連勝そして2-0の完勝というこの結果を自信にはしても過信はしないで、さらにチームが成長していってくれればいい。
 
 そう言えば俺自身勝ちゲーム観たのいつ以来だ?来週も頼むよ。
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by tknr0326g8 | 2005-04-17 22:49 | Game Review
第5節 対FC東京 1-0 (得点:マルケス) @BS1
 前半の25分でガス欠したFC東京と、メッキがはがれ始めた金鯱赤鯱軍団。試合を見た俺の率直な感想はそんな笑えない冗談だ。

 名古屋は、ここ数試合「謹慎中」のウェズレイの代役を交互に務めてきた若い二人のFW(杉本と豊田)の勢いにも翳りが見え始め、苦肉の策としてネルシーニョが選択したのが、マルケス1トップとその下に本田、中村、山口Kの3人を並べた新布陣。つまりこんな↓感じ。これが吉と出るか凶と出るか。
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 試合は開始早々から東京が前線から激しいプレッシャーを掛けてペースを握る。戸惑う名古屋は中盤でボールをつなぐどころか、パスミスを連発しては、東京の速攻を波状攻撃のように喰らう悪循環。中でも増川は、いきなりペナルティエリアのすぐ外辺りで相手にプレゼントボールをしてしまったことでリズムを崩したのか、その後も何度か(悪い意味で)スタンドをどよめかせるようなプレーを見せていた。
 しかしそんな東京も、決定力不足と楢崎の神がかったセービングを前に得点を奪うことが出来ない。その象徴的なシーンが前半11分のPKだった。本田が自らのパスミスを取り戻そうとして東京に与えたFKを宮沢がゴール前に放り込むと、これをものの見事に増川がカブってしまう。ナビスコ・鹿島戦のレビューでも書いたが、増川は意外とクロスボールに対して目測を誤ったり、カブったりすることが多い。それを今野(や東京)は知っていたのだろうか?増川の裏で待ち構えていた今野を増川が引き倒してPK。キッカーは・・・さっき本田のカニ挟みで削られたルーカスだ。助走に入ったルーカスが心なしか恐る恐る右足を振った(ように見えた)シュートは、完全に読み切って左に飛んだ楢崎によってストップされた。その後も試合終了まで(数こそ少ないが)何度かペナルティエリア内で決定的なシーンを迎えたが、結局この日の東京はゴールにボールを流し込むことは出来なかった。

 そんな試合を見ながら俺が感じていたのは、安心よりもむしろ焦りにも似た感情。今の東京と名古屋の間にある厳然たる差のようなものに愕然としながら。開幕から(前節を除き)良い内容を積み上げていると思われた名古屋は、実はまだまだ未完成で、俺の目にはメッキが剥がれ始めているようにも映った。

 この日の東京は、その「攻撃サッカー」の代名詞とも言える石川・戸田のサイドアタックを完全に封じ込められていたが、ボールを奪った時や中盤にボールがある時に、ルーカスが絶妙のタイミングとポジショニング(動き)でボールを引き出し、それに連動して石川や戸田を中心とした周りの選手達が動き出す様は、システマティックであると同時に連携の成熟を感じさせた。逆に名古屋は、中盤でボールがつなげないことで、左右に大きく開いた本田や中村(もしくはポジションチェンジした山口K)にロングボールを出し、そこを基点として攻めようとする。大きな展開(特にサイドチェンジ)は悪いことではない。しかし悲しいかな、お互いの特徴をまだ理解し切れておらず、連携の成熟していないこのチームにおいては、サイドにボールが入っても、よっぽどどこかで「個」による良いプレーが絡まない限り、それがゴール前のチャンスに結び付くとは到底思えなかった。
 もちろんカタチなんてものは殆どと言っていいほどない。去年であれば、例えば右サイドのスペースにボールが出て、そこに走り込むのが中村であれば、その時点で「得点の臭い」というやつがチームや競技場(サポーター)の中に漂って来た。中(ボックス)ではウェズレイとマルケスの2トップがクロスするように動いて、ニアならグラウンダーのボールをマルケスが、中央やファーならウェズレイが主に頭でこれを狙うというような、そんなカタチが共通イメージとしてそこにいる選手やサポーターの脳裏に焼きついていたからだ。しかし今のチームにあるコンビプレーは殆どがまだ即興性のものであり、大抵がボールを交換する二者の間でのイメージで完結してしまっている(それすらもズレることが多いんだけど)。つまり第3の動きや、ニ手先、三手先を見据えてのプレーなんてものは全くない。これにはもう少し時間が必要かもしれない。

 そして守備。戻りが早く、互いのポジショニングのバランスやカバーリングの意識が徹底されている東京に対し、名古屋DFが築くのはカードの山。しかも露骨なファールが多い。これではいくらJリーグの審判が酷いとは言え、カードが累積していくわけだ。特に古賀がイエロー貰ったプレーなんて、とてもじゃないが子供達(サッカー少年)には見せられない。そしてここでも垣間見せる連携不足。

 この際だからさらに細かい事(個々の選手やプレー)まで書けば、(悪い意味で)気になったのは、突然バタバタし始めた増川に加え、5試合で4枚目のイエローカードを貰い、早くも次節出場停止になった古賀。そしてこれに角田を加えた選手達はやたらと相手を「手」で止めるシーンが目立つ。普段の練習からクセになってしまっているのだろうか。いちいち「手」を使って相手を止めていたら、審判に対する印象も悪いし、何よりDFとしての成長がそこで止まってしまう。
 そしてこの日も時折(得意の)右サイドのスペースに流れて勝負を仕掛けるプレーをていた中村。しかし中村はカバーに来る茂庭に一度も勝つことが出来なかった。この辺りが、俺が「中村を代表に」のエントリーで書いた、「中村が代表レベルでどれだけプレーできるかに関しては責任は持てない」という部分。1対1で茂庭をチンチンに抜けるようになったら、胸を張って言える。「中村直志が正真正銘・代表レベルだと俺が保証する」と。決してパフォーマンスが悪いわけではないが、中村にはもう一段階上に行ってもらわなければ困る。
 あと気になるのは、スローインの時にボールをあまりにも簡単に相手に与えてしまうことだ。特に角田。せっかく右サイド深いところまで持ち込んでも、相手が必死でクリアしたボールをスローインで簡単に相手に渡してしまっていては、いつまで経っても分厚い攻撃なんて出来ない。どんな形であれ、マイボールはもっと大事にしなければ。

 そんな中、試合は25分過ぎぐらいから東京の足が止まり始める、というより急停止だ。そしてアクシデント(怪我)で藤山退場。代わりに入った増嶋は明らかに試合勘が不足していた。俺はここで増嶋が慣れる前に左サイドを徹底的に狙うべきだと思ったが、名古屋は右サイド中心の攻撃でこの機を逃して、そのまま前半を終了。しかし東京の足が止まったことで、名古屋が攻撃する時間帯は確実に多くなっている。

 後半に入っても東京の運動量が復活することはなかった。そして二人目の試合勘不足・梶山を投入。それから数分後、名古屋は中盤で梶山に襲いかかりボールを奪うと、カウンターから一気に攻め切って先制ゴールを奪う。東京にとって磐田戦では上手く行ったこの交代は今日に限っては裏目に出た。そして、この1点を守りきる形で試合終了。東京にとっては、3人が交代した後で、茂庭が怪我によりピッチを去らなければならなかったのも痛かった。

 先制点を奪った後の名古屋はどうだったかと言えば、時間とともにさらに東京の動きが落ちたことで、カウンターが次々にハマりだす。そしてこれまでの試合では見られなかったほど、中盤の選手達がボックスの中へ飛び込んで行った。少なくともサイドに基点が出来た時には、俺がずっと言っている「ボックスの中の人数確保」は出来ているシーンも多かった。しかし、ボックスに何人入っていても、やはり連携と意思疎通の足りないチームでは、クロスやラストパスがチャンス(ゴール)に結び付く可能性をあまり感じさせない。
 そんな名古屋にあって、ゴールに迫り、可能性を感じさせたシーンには必ず本田がいた。イマジネーションに溢れ、自分が何をすべきかを理解し、強い意志でそれを実行に移そうとする彼のプレーは、ウェズレイのいない今(ウェズレイ&マルケスというコンビネーションが失われている今)、名古屋にとっての希望と言っていい。

 もし負けていれば一気に崩れかねない大事な一戦を勝ったことはチームにとっても大きい。そしてこの試合に、選手全員が「負けられない」という強い思いを持って臨んでいるのも伝わってきた。でも長いシーズンを毎試合こんなスクランブルな状態で切り抜けて行くんですか?カードと引き換えにでも相手を止めて勝ち点を拾って行く。その結果(何度も言うけど)古賀なんて次6試合目で早くも一回目の累積による出場停止ですよ?その他の選手達にもカードは満遍なく累積している。他のチームのように怪我人が続出しているわけでもなにのに、チームはまるで満身創痍だ。これでシーズンを乗り切れるんだろうかとさすがに不安になる。まあそれでも、(露骨なファールはさすがに勘弁して欲しいが)気持ちの入った激しい当たりのディフェンスなら俺的には大歓迎だけど。そして、やはり要所に新しいメンバーの入ったチームは、連携を深めてチームとして成熟していくにはまだ時間がかかるということを再認識した。

 結果と選手の頑張りに対してポジティブになれる一方、東京相手にすら露骨なファールで相手を止めて、カウンターで攻めるしか手立てがなくなってしまった(それだけの差を付けられてしまった)のかという思いと、去年の2ndステージ浦和戦からチームとして成長していないのかという思いが、俺の気分を重くさせた複雑な試合だった。
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by tknr0326g8 | 2005-04-16 15:00 | Game Review
ユース関東遠征 対駒澤大学 @駒澤大学G
 昨日の嫌な敗戦から休む間もなく水曜日は目下絶好調の東京戦。というわけで、今日は味スタまで東京と磐田の試合を観に行こうかと思ってんだけど、ユースの関東遠征があるらしいので、東京の試合はMXで録画予約することにして二子玉の駒澤大学グランドへ。
 東京にいるとユースはおろかサテライト(セカンドチーム)の試合を見る機会も皆無と言っていいし、去年奇跡的に訪れた観戦のチャンス(高円宮杯)に行けなかった事が俺の中では未だに心残りだったので、今回は迷わずこっちを選択。

 とは言え、実際に見たことがある選手がいるわけでもない俺に識別出来るのは、青山(TVで見た)と三宅(見た目的に)くらい。あとは現場で名前とか呼ばれてれば分かるだろうぐらいな感じ。グラウンドに着くとすでに試合は始まっていて、第一印象はみんなデカイなってこと。体つき(背の高さ)だけなら大学生に全く引けを取らない。いやむしろ上回ってるかも。三宅なんてこの間まで中学生でしょ?グラウンドレベルで見てると、DFラインの中に立ってる時の存在感はヨーロッパのサッカー選手でも見てる感じだった。でも試合が始まると大学サッカー特有のフィジカルの強さみたいなものがハッキリと目に見える差となって現れるんだけど。それは当たりの強さとかだけでなく、キックの正確性や強さといった部分でも。

 俺の目から見る限り、前半は、
       13
 32          30
       10
   4       14
?   7     3   21
        1
 こんな感じのフォーメーション。10が青山で3が三宅。1トップのポスト役として、大学生のフィジカルの洗礼(しかも大抵2人掛かりとか)をモロに受けていた13番が、ボールが入るたびに「クボ!」と呼ばれてたので、これが久保君かと。噂以上にデカイな。でもさすがに大学生相手はキツそうで、ほとんどボールを落ち着けてキープするといったことが出来てなかった。まあこれも経験。
 ピッチは人工芝だったし、セットプレーの時にボールをプレースできないほどの突風が吹き荒れ、砂嵐が舞い上がるような悪コンディション、おまけに昨日関東大学リーグ(1部)の公式戦があった駒澤大学は2軍なのか3軍なのかその位置づけがハッキリしないということもあって、見てるこっち側としても「試合」として意識していたわけではなかったし、特に得点経過を気にしてたわけではなかったんだけど、名古屋はクサビを潰され、中盤ではキツいプレッシャーの前にボールを回せず、玉際の競り合いにもことごとく負け、前半はほとんど良い所もないまま0-4ぐらいで終了。凄い直接FKを1本決められた以外は、大抵悪い形で奪われたボールをそのまま持ち込まれて豪快なシュートを決められるパターンだった。正直ちょっとどうかな?っていう選手がいたのも事実だけど、それはユースなのであえて名前(番号)は出しません。
 そんなチームにあって、中盤で落ち着いたプレーを見せていたのが青山。中盤の真ん中でボールを落ち着けてパスを配給したり、時にはスピードこそないがストライドの長いドリブルで上がって行く様はパトリック・ビエラみたいだ。
 そしてもうひとり、右サイドで大学生の当たりの強いディフェンスを軽くいなして、チームで唯一チャンスにつながるような可能性を感じさせるプレーをしていたのが30番の子。なんかジョー・コールみたいなのがいるなぁと思って見てたら、まわりから「オリベ、オリベ」と呼ばれてたので、これが噂の新川君かと。そう言えば、この間スカパーでやってたサニックスカップで見たシルエットだ。
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 後半、メンバーを多少入れ替えて、こんな感じ↓に。
       13
 11    30    15

    4     14
7    3   10   21
       16
 ただでさえフィジカルでの差が顕著なのに、後半完全な風下ってのはさすがにキツイんじゃないか・・・と思っていると、ハーフタイムの長いミーティングの成果か、それとも駒澤がメンバーを入れ替えたのか分からないが、これが意外にも前半よりチャンスを作れようになった。
 風上に立ってイケイケの駒澤がDFラインをかなり高く上げてきたこともあり、名古屋は前半の久保をポストにしたプレーとは打って変わり、DFラインの裏を狙うような攻撃で何度か駒澤ゴールを脅かす。フォーメーション的にも、久保と新川が近くでプレーするようになったことで、この二人のコンビが生きてきたし、新川が真ん中に移動したことによって、そこでポイントができるようにもなった。さらに前半はなかなか勝てなかった玉際での勝負にも徐々に勝ち始め、11番と15番の子によるサイドアタックも決まり出す。特に左サイドの11番の子は頑張ってた。
 しかし何度か形になりかけたシーンも駒澤DFの最後の壁を越えることは出来ず、唯一15番の子がキーパーと1対1になったシーンでもシュートをゴール右に外してしまった。後半はPK二つによる0-2だったと思う。ひとつは青山がスピードで置いて行かれたもので、もうひとつは終了間際に押し込まれた中から。青山はやっぱり中盤の方がいいんじゃないかと思いつつも、後半は前半と比べればチャンスも作れたし、チーム全体でも遥かにいい勝負が出来ていたと思う。あと後半から登場したGKの長谷川も果敢な飛び出しで相手の攻撃をストップするなど、いいパフォーマンスを見せていた。
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 試合終了後、駒澤大学のベンチの方に挨拶に行き、サッカー部全員?から拍手を送られるなど、友好的な雰囲気だったのは体育会ならではさわやかさ。

 試合自体は(少なくとも俺の予想以上に)完敗だったし、この試合が来週から開幕するとプリンスリーグにどういう影響を与えるのかも分からない。しかし、これからチームを作っていく上で、そして選手を育てていく上で、こういう試合の経験は必ず意味を持ってくると思う。特に名古屋の場合、身体もデカイ選手が多いし、同年代の選手とばかりやっていたら、どうしてもフィジカルでどうにかなってしまうことが少なくないはずだ。その意味でもワンランク上の相手との試合経験は貴重。少なくとも上のカテゴリー(プロ)を目指すのであれば。
 これから一年、この可能性を秘めたチームがどう成長していくか楽しみにしていきたい。
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by tknr0326g8 | 2005-04-11 04:19 | Youth
第4節 対C大阪 0-1(得点:なし) @スカパー
 弱きを助け強きを挫く、これぞ名古屋クオリティ。メンバーは変わってもチームの体質は変わらないのか。

 いやあ、それにしても酷い試合だった。なにが酷いのかって、自分達のサッカーというものがまるでないその戦いぶり。それはある部分監督を含めたスタッフの責任でもあり、同様に選手達の責任でもある。

 試合が始まると、先発メンバーこそ昨日書いたプレビュー通りだったが、フォーメーションに関してはかなり違っていることがハッキリしてきた。まず中村が左SHに回ると思われていた中盤は、中村とクライトンが攻撃的な位置でプレーしボックス型のようになっている。そして右サイドでは山口Kがゼ・カルロスを、角田が古橋をそれぞれマークする関係で、角田が中(ボランチ)、山口Kが外(右SB)のようなポジショニング。一方の左サイドでは森島のマークを任されたヨンハッがほとんどDFラインのようなポジショニングで、逆に左SBの渡邊はサイドアタックの基点として(の働きを要求され)かなり高いポジションを維持している。つまりこんな感じ↓↓↓。
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 つまりは相手に合わせたやり方をしていたわけで、これでは攻撃がなかなか思うように機能しないのも道理。チームとして意図していたと思われるサイドアタックでは、ただでさえ中盤で攻撃的な役割を任された中村とクライトンが内に絞り気味のボックス型にも似たポジションを取っていることに加え、角田と山口Kがポジションチェンジをしたような形になっているため、名古屋の右サイドは完全な「死域」となっていた。逆にバランスを取る意味でもかなり攻撃にシフトしていた左サイドでは、高い位置をキープしていた渡邊のところでボールが落ち着かない。中央からの攻めでは期待の豊田が前線で基点とはなりきれず(と言っても2列目の押し上げがない状況では豊田だけを責められないけど)、クライトンと中村が中盤でダラダラとボールを持つシーンだけがやけに目立つ。チーム全体としても運動量が絶対的に足りない。
 一方の守備はといえば、選手個々で見れば、右サイドの山口Kがゼ・カルロス対策としてそのタクスを忠実に実行しているし、アン・ヨンハッも、主に森島を見ながら、大きく開いた左サイドのスペースをケアしつつ時には中央のバイタルエリアで身体を張ったプレーを見せたりと頑張っている。しかしチーム全体としてみると、西澤、森島、古橋、ゼ・カルロスといった要所にはマークを付けているが、その後ろからファビーニョや久藤が上がってくるといとも簡単に混乱に陥ってしまっている。
 そんな中、ファビーニョのパスから森島に上手くDFラインを抜け出され先制点を奪われる。森島は相変らずこういうプレーが上手い。そして昔温厚なトーレスがマジギレしてたDFに対する小賢しいバックチャージも相変らず。
 名古屋は結局攻撃の形を全く作れないまま前半終了。マルケスが左サイドのスペースに流れて、そこに早いタイミングでボール入れて行くいつものパターンをもっと使っていけば良かったんじゃないかと思う。マルケスの対面にいたのが柳本ならともかく、大卒ルーキーの前田だったんだから、そこでの1対1を狙っていくのは常套手段。いくら研究したと言っても、マルケスを止められる大学生はいない。

 後半になると名古屋はいきなり二人のメンバーチェンジ。まず渡邊→中谷。確かに前半の渡邊はボールの収まりも悪かったし、この交代には納得。そしてもうひとつが豊田→杉本。これに関してはもう少し待っても良かったような気がしないでもない。確かに豊田は全くと言って良いほど前線で基点となることが出来ていなかった。しかし、このまま行けばいずれ豊田の「高さ」が必要になる時間帯が来るはずだ。そしてサイドアタックがままならないこの状況で打開策があるとすれば、それは「豊田、杉本の併用」になるような気が俺はしていた。もちろんマルケスも残したままで。
 前線で杉本が裏のスペースを狙って動き回ることで、後半の名古屋は前半よりも若干リズムが良くなったようにも見えたが、杉本がセレッソDFを抜き切ることが出来ないのと同様に、名古屋もセレッソのゴールを割ることが出来ないままだ。解説の本並が「手数を掛けすぎ」と言っていたが、まあ確かにシュートを打てるシーンでもパスを回してしまった場面はあったけど、手数を掛けてでも完全にお膳立てして(深い所までエグって)ゴール前に(グランウンダーの)クロスを送ってあげないといけないのがマルケスと杉本の2トップ。単純なアーリークロスとかではゴールまで辿り着くのは難しい。その意味でも豊田を残して欲しかったんだが。
 その後、名古屋は山口Kに代えて本田を投入。しかし本田をもってしても今日の名古屋の中盤では全く有効な仕事が出来ない。万策尽き果てたか・・・と思われた矢先、この交代が想定外の効果を生み出す。山口Kが外れたことで角田がアウトサイドに回り、右からのサイドアタックが機能し始めた。そこからは時間帯もあって総攻撃。クライトンが前線に次々とボールを供給し、チーム全員が押し上げる。しかし何度かあったセットプレーのチャンスもキッカーの中村のボールにはいつものようなキレもスピードもなかった。

 結果的にはセレッソゴールを割れないまま、リーグ戦3連敗のセレッソに勝ち点3を献上。相手の対策に追われ、自分達のスタイルを忘れてしまったことが全てのように思う。壊れてしまった攻撃のリズムは選手を交代したところで取り戻すことができなかった。逆に、選手交代に伴って角田が本来のサイドに戻り、そこから仕掛けたサイドアタックがゴールに近づいたことは皮肉だし、それがひとつの答えを出しているような気が俺はしている。
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by tknr0326g8 | 2005-04-09 21:15 | Game Review
セレッソ戦プレビュー#2 中村を代表に
 先日概要が発表された「キリンカップサッカー2005」。かつては小倉が(覚えてるだけで)パパン、カントナ、ジョルカエフ、ジノラ、ブラン、デサイー、デシャン、ル・グエンと錚々たる面子がいたフランス代表からゴールを奪い、平野がクロアチアから初キャップ初得点を記録この大会。ヨーロッパ組を召集するという話もあり、新しいメンバーの招集は難しいかもしれないが、是非とも名古屋から久々に(フィールドプレーヤーで)代表に選手を送り込みたいことろだ。

 そして今の名古屋においてその筆頭格と目されているのが(去年このブログを始めて以来俺の「期待」をいろんな意味で集める)中村と古賀。中でも中村は今シーズンここまで抜群のコンディションの良さを誇っている。中村が代表レベル(国際レベル)でどこまでプレー出来るのか、またそのレベルのプレーヤーなのかに関しては、俺には一切の責任は持てないが(笑)、少なくとも入団以降ずっと中村を観ている中で、中村のコンディションが今一番良いということは間違いない。それはひょっとしたら彼の選手人生の中でもピークなんじゃないかと思わせるほど。そして、中村というプレーヤーの特徴を考える上で、「フィジカル」というのはとても重要なキーワードでもある。つまり、中村が代表でキャップを刻む運命にあるプレーヤーであるならば、フィジカル(コンディション)的に最高潮に達している今がベストタイミングだし、今をおいて他にはないということだ。

 もちろんこれからの連戦でコンディションが下がっていくことも考えられるが、中村が代表に向けてアピールするためには、アピール材料は「ゴール」、これを置いて他にはない。そしてそれは、もし仮に代表に選ばれた場合においても、代表(の特に競争が激しい中盤)に生き残って行く上で求められる要素でもあると思う。

 そこで明日のセレッソ戦だ。本田のベンチスタートに伴い、中村は本来の右SHではなく左SHとしてプレーする。ナビスコ・鹿島戦のプレビューにも書いたけど、この左SH、中村にとっては意外と持ち味を生かせるポジションだったりする。右サイドではどうしてもサイドへ流れがち(それはそれでチームの戦術としては有効ではあるんだけど)なプレーに比べ、左サイドでは中へ切れ込んでのシュートでそのシュート力を活かすことが出来る。また中村に一番欠けている(と俺が思っている)「ボックスの中へ入っての仕事」を意識してプレーするには、この左SHはうってつけだ。マルケスが左サイドに開いてチャンスメークすることが多い分、中村にはそれとクロスするようにボックスの中へ入り、ボックス内の人数を増やさなければならない。得意のミドルシュートを狙おうと、これまでのようにボックスの外あたりでこぼれ球を待ってしまってはいけない。それはクライトンやヨンハッの仕事。さらに言うなら、マルケスが左サイドでボールを持った時にその周りをフォローでウロウロしてる中村も見たくない。それは渡邊の仕事だ。とにかく中村は、マルケスが左サイドでボールを持ったらボックスの中にポジションを取って欲しい。豊田との位置関係や、中に入っていくタイミングも考えて。鹿島戦ではマルケスが欠場したことで期待したような動きは見られなかったが(ボールを持った時に中に切れ込んでのシュートは何回かあったけど)、セレッソ戦ではそういうシーンがいくつ見られるだろうか。とにかくセレッソ戦は中村の「得点」、これに期待したい。そう言えば、目標の「10ゴール」に向けまだ0ゴールですよ?
 そしてセットプレー。ウェズレイ、本田が不在でキッカーが中村ひとりという状況もあるが、増川、古賀、ヨンハッに加え、豊田も加わる明日の試合、セットプレーはチームとしてさらに確実な得点源。これも最後まで集中を切らすことなく、これまで通り鋭いボールを蹴り込んで欲しい。出来ればキーパー外して。

 ちなみに、中村に関して言うと、俺は彼の特徴を最大限に引き出すには本当はセントラルMFがベストだという思いは変わってない。これは去年書いた選手紹介・中村直志篇中村のポジションについてのエントリーの中でも触れた通りで、それは(別にファンじゃないけど)最近チェルシー押しで申し訳ないが、ランパードみたいなのが中村の理想的なカタチかなという思いも同じ(不動)。でも代表狙うとなるとボランチは厳しいかな?小野、福西、稲本、遠藤、中田浩二・・・。それよりは、中田英や中村俊輔がいるものの、藤田が相変らず呼ばれ続ける2列目の方が可能性は高いかもしれない。
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by tknr0326g8 | 2005-04-09 03:40 | Pre-view