Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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ナビスコカップ 鹿島戦 1-0(得点:マルケス) @739
 代表に主力を取られ怪我人も出ている鹿島には申し訳ないが、飛車角(小笠原・本山)落ちの上、フェルナンドとアレックス・ミネイロまでいないという、アタッカーがほとんどサテライトの今日の鹿島にホームで負けるようでは本当に名古屋は重症だ。

 名古屋は左SBに中谷が5.1浦和戦以来の復帰を果たし、右には角田を戻すのかと思いきや前の試合に引き続き井川を起用。そしてFWでマルケスとコンビを組むのは「名古屋のプリンス」平林というスタメン。
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 試合は開始早々に動いた。クライトンから得意の左サイドに開いたマルケスにパスが通る。そしてマルケスが相手に当てて得たCK、中村のニアへのボールをマルケスが何と!ヘディング!!!後ろにスラしたボールはそのまま逆サイドのサイドネットに吸い込まれた。マルケスはヘディングが下手だし、俺の記憶が確かなら名古屋でのマルケスのヘディングゴールは初だ。まさか最後の試合でマルケスのヘディングゴールが見れるとは・・・。しかも結構キレイなゴールだった。(ただ全く予兆がなかったわけではなく、確かFC東京戦だったか、同じ形で際どいシュートを放っていたけど、でもまさかね…)

 名古屋の攻撃はその後もクライトンがピッチ中央で絶大な存在感を発揮し、常にボールに絡みながらタテにサイドにとパスを配給する。周りの動きがなければ十分なためを作り、周りが早く動き出せばそのタイミングを逃さずパスを出す。マルケスもウェズレイもその代わりもいない7月の6連戦、この男とワールドユース帰りの本田には文字通り大黒柱として相当な負担が掛かることになりそうだ。
 クライトンが真ん中で基点となりつつ、サイドでも右では中村と井川、左ではマルケスと中谷が中心となって何度か切り崩しを図る。そして目立つのは中谷の動き。マルケスに「最もやりやすかった日本人」とか「ブラジルに連れて帰りたい」と言われて気を良くしたのか、このマルケス・ラストゲームでの吹っ切れたパフォーマンスは目を引いた。まあ俺がよく書いている話で、「欠場(怪我)明けの中谷は良い」ってのは周知の事実だし、試合を重ねるごとにパフォーマンスを落としていくってのは仕様なんだけど。
 マルケスとコンビを組んだ平林は、慣れないポスト役をこなしつつ献身的にチームのために動き回っていた。この辺りでは中村などと比べても戦術面で高いものを持っていることが推測できる。ただ動きは良くても、ボールを持った時のプレーという面では、相変らず間合いが近すぎて本来の魅力であるテクニックを発揮できていないのが現状の難点だ。アタッカーという性格上、平林には決定的なプレーと目に見える結果が求められている。それでも試合の中で徐々に感覚的なものを身に付けつつあるようだったし、今後に期待したいプレーヤーだな。もう少し使ってくれるプレーヤーがいれば生きるかもしれない。

 守備面ではアンカーとなった須藤のポジショニングが安定せずフラフラしている。焦っていたわけではないだろうけど、不用意なタックルで飛び込んだりするシーンも何度かあった。吉村のアンカー適正に疑問を感じている俺としては、この須藤のアンカーというのは実は結構見てみたかったオプションだったんだけど、今日のプレーを見る限りは吉村に対して感じている不満というか不安を解消してくれるものではなかった。もう俺の中ではヨンハッが復帰するまで角田のアンカー起用しかないわけだが・・・。(笑) まあ須藤は今季初めてのボランチでの出場で慣れやコンビネーションの問題もあるし、なんといってもこの春に高校を卒業したばかりのまだ18、9の若者だ。今日の試合を糧にしつつ日々のトレーニングの中でCBとのコミュニケーションを図って、次節以降より良いプレーを見せてくれればいいかな。まだ試合は2試合ある。っていうか古賀や増川は須藤に対して試合中ちゃんとコミュニケーション取って指示出してるのか?
 鹿島は試合序盤こそ3月の試合同様2列目の深井や増田が大きく開きサイドに基点を作ろうとしていたが、徐々に2トップが下がったり増田が内に絞ったりして名古屋のウイークポイントであるバイタルエリアにボールを集め始めた。そしてそこから2トップにボールが通って何度か危ない(決定的な)シーンを作られる。名古屋の中盤はバイタルエリアに入ってくるボールに対して全くそれを捕まえることが出来ないし、CB二人の個人能力の高さ(相手2トップに対する相対的な優位性)で最後の砦を守っているようなものだ。もし小笠原や本山にあのスペースでボールが渡って仕事されたら・・・もし鹿島のFWにレギュラークラスの選手がいたら・・・ひょっとしたら試合はとんでもないことになっていたかもしれない。
 あとどうしても触れておかなければいけないのが山口Kの存在。鹿島の右SBアリを見るのが基本的な仕事だったようだが、右に(笑)左にと縦横無尽に動く中谷や前半高い位置でボールを持っていたクライトンの穴を埋めながら須藤のフォローに回る。そして機を見て攻撃のフォローや数こそ少ないがボックス内の決定的なシーンにも顔を出す。決して目立たないがこの男の運動量は相当なものだ。

 後半になると山口Kがボランチに入り、クライトンとポジションチェンジをしたような格好に。バイタルエリア近辺での中盤のマークの修正だろうか。
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 この(おそらく守備を意識した)微妙なポジションの修正は、おそらくは偶然の産物として前(攻撃)での好循環をも生み出した。真ん中寄りにポジションを移した中村がボールに触れる回数が増えたことで、チームとしてもクライトンひとりに頼り気味だったボールの動きがスムーズになったのだ。そうなると今度はマルケスに良い形でボールが回るようになる。後半左サイド得意のゾーンでボールを受けたマルケスは何度か惜しいシュートを放った。(そのうち一回はGKとの1対1で決めなければいけないシュートだったが、曽々端のセーブに阻まれた)

 自陣ペナルティエリアまで後退して守ることが多いDFライン(ブロック)が、たまに訪れるピンチを相手の決定力と実力の不足にも助けられながら凌ぎ、攻めてはボールをつなぎながら最後はとにかくマルケスを探してフィニッシュにつなげる。そんな流れのまま試合は淡々と時を刻んで行った。それは鹿島が次々と交代のカードを3枚切ったり、最後の10分で名古屋も平林に代え杉本が投入しても変わらなかった。そしてそのまま1-0で試合終了。

 マルケスが先制ゴールを奪った時のチームメートの喜び方も試合開始早々にしては異常とも言える感じだったが、チームメートほぼ全員が「マルケスに点を取らせてあげたい」モード全開な試合は、(限りなくサテライトに近い1.5軍という)相手のチーム状態といい、なんだか普通ではない状況で、公式戦でありながら「参考記録」みたいなそんな感じ。この試合が名古屋という若いチームに「思い出」以外の何かを残すことはあるのだろうか。マルケスが去っても名古屋は続く。そして7月チームはマルケス(とその代わりの外国人)抜きで戦い抜かなきゃならないわけだ。この試合を含めたナビスコ(公式戦)3試合で、チームが次に向う何かをつかんでいてくれることを願いたい。
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by tknr0326g8 | 2005-05-29 03:18 | Game Review
G大阪・中山悟志をレンタルで獲得
 中山悟志選手、新加入のお知らせ(公式)
 名古屋、レンタル移籍で「浪速のゴン」獲り(大阪日刊)
 
 中山か、アジア大会の時の記憶が微かに残ってるだけだけど、デカくてスピードがあって身体能力に優れるタイプ・・・ってそのまんま豊田じゃん。豊田にしてみたら強力なライバル出現ってところか。間違いなく言えるのは、豊田より確実に「経験」はある。今シーズンこれまで豊田にも全くチャンスがなかったわけじゃないし、そこで結果残せなかったんだから仕方ない。でもこれが豊田をさらに成長させるきっかけになってくれるのなら、それだけでも安い買い物だ。一方で全くチャンスも与えられないまま、杉本・豊田の<2ndオプション>、津田・エドアルドの<3rdオプション>に次ぐ<四番目のオプション>に沈んだままノーチャンスな俺のアイドルもいるわけだが・・・。(笑) 最近動く姿を見ていないのでなんとも言えないが、本田あたりとコンビを組ませたら(特殊な感覚を持つという)左利き同士で「何か」が生まれそうな気がしないでもないけど・・・無理か・・・。

 まあそれはいいとして、大阪日刊に抜かれた中スポの「反撃」を俺は密かに楽しみにしてます。そろそろ新外国人情報でもスッパ抜いてくださいよ。但し、2年前に報知かどっかにデルガド抜かれて、慌ててシメオネとか言い出した時みたいなのはなしで。(笑)
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by tknr0326g8 | 2005-05-26 02:33 | Topics & Issues
なにをやっとるんだ・・・!
 試合は携帯の速報が頼りで、映像はスポーツニュースのゴールシーンしか観てないので、基本的にはコメントは差し控えさせてもらうけど(1失点目は井川が絞り切れていなかったところを見ると、右サイド寄り(もしくは中央)で変な形でボールを奪われてカウンター喰らったんでしょうか?それとも単なる集中力の欠如?)、ホームでこの(スコア上の)完敗はちょっといただけない。

 朝から嫌な予感はあった。
 おそらくマスコミに乗せられたんだろうけど、これまでずっと俺が(発言とかから察する)メンタル面を含めてベタ褒めだった本田の変なコメントが中スポに載ってるし。

 これは12節の神戸戦を観ていた(スカパー)時から思っていて、全ての選手に(ひょっとしたらサポーターにも?)言えることだと思うけど、ハッキリ言って今の名古屋は他人(マルケス)のことを思いやっている余裕なんてない。お前達は何様だと。目の前の試合に自分の全力を出すことだけを考えろと。そんなにマルケスとのお別れをエモーショナルなものにしたいなら、いっそ次の鹿島戦にはウェズレイを呼び戻して「J最強2トップ」復活させてみたらどうですか?マルケスもきっと喜ぶし良い思い出になると思いますよ。

 このままでは、次節のラストゲームも「マルケスを良い形で送り出したい」という思いだけが空回りしてしまう可能性がある。代表に主力を取られその上怪我人続出だという鹿島には災難だが、次節は「マルケスのためにも絶対に勝つ」というモチベーションを目の前の1プレー1プレーで自分が出来る(最良の)プレーをするという方向に上手く転換して戦って欲しい。それがチームにとっても、マルケスにとっても良い方向につながると信じて。それが出来なければ、1.5軍の鹿島にすら足元を掬われかねない。

 決して俺が勧めている4バックで結果が出てないから言うわけではないが(笑)、ガンバ戦のレヴューではシステム(を含めたやり方)を敗因の要素のひとつとして挙げたけど、神戸戦以降もはやこれはシステム(ややり方)の問題ではない、と思う今日この頃。
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by tknr0326g8 | 2005-05-22 01:30 | Topics & Issues
第12節 対神戸 0-2 (得点:なし) @スカパー
 そう言えばレオンはクライトンにとってサントス時代(去年)の監督にあたる。ヂエゴやホビーニョ等のスタープレーヤーを揃える(当時の)サントスの中で、インテルナシオナルから移籍したばかりのクライトンを重宝したのは他ならぬレオンだった。試合後選手通用口の手前あたりでレオンと談笑しているクライトンを見てふとそんなことを思い出した。クライトン欲しいだろうなぁ~レオン。(笑) ホルヴィ、サブだし。アゲないけど。

 安や増川はまだ戻って来れないものの、怪我や出場停止で試合に出たり出なかったりしていた井川や角田、山口等のユーテリティプレーヤー達が戦列に復帰した名古屋は、シーズン当初の4バックでこの試合に臨む。前線では怪我の本田は無理すれば(前節出ていたし)出られないことはないんだろうが、大事をとってベンチにも入らず、代わりに「名古屋のプリンス」こと平林が今季初スタメン。そしてFWはマルケスと杉本の2トップだ。
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 試合は入り方としては悪くなったと思う。試合開始から、早いタイミングで前(トップ)にボールを入れて、そこを基点として後ろから押し上げるカウンターでペースをつかむ。つまり名古屋のお家芸。
 連続して得たCK、ゴール正面でマルケスがポッカリとフリーになりヘディングシュート!しかしそれはシュートなんだかトラップなんだか分からないような感じで真下にポトリと落ちた。問答無用のワールドクラス、マルケス唯一の弱点、それがヘディング。どこまでもマルケスらしい。あそこにいたのがユースの久保や酒井だったら決めていたかな…などとマルケスのサヨナラ試合を楽しむ余裕がまだ俺にもあった。
 決定的なシーンは続く。相手CKからのカウンターでハフーフウェーライン手前ぐらいから杉本がドリブルで一気に持ち込んだシーン、名古屋は杉本の右に(順番に)平林、マルケス、中村が並走、ボックス手前に達するまで相手DFは1人しかいなかった。しかし杉本はシュートまで行けけず。解説の森山は「平林が杉本にスペースを空ける動きをすべきだった」と言っていたが、あのシーンで平林は杉本よりもマルケスと中村にスペースを空ける動きを選択した。俺も杉本がどのタイミングでマルケスや中村に出すのだろうと思って見ていたし、平林のこの動きは「不正解」ではないと思う。しかし自分で切れ込んでシュートまで持ち込もうとした杉本は結局詰まってしまい決定的なシーンを逃してしまった。
 その他では右の山口Kの攻め上がりが目立つ。神戸の左、ホージェルの裏というのがチームとしての狙い目ということなんだろうか。杉本がそのスペースを突いてボールを受けグラウンダーで早いクロスを送り、これにマルケスがニアで合わせるシーンもあった。

 しかし時間とともに前線の選手達の動きの量が減ってくる。こうなると全体の守備意識が高く、かなりの人数を割いて引いて守る神戸を前にスペースもパスコースも見出せず、名古屋の攻撃は停滞してくる。ここ数試合のFWのようなポジションから今日は完全に一列下がってパスを捌くことに徹していた中村だが、こと「ゲームを作る」ことに関してはクライトンには遥かに及ばないし、クライトンほど決定的なパスを出すことは出来ない。そんな中村に期待したいのは前線に絡んで行くプレーなのだが、中村にはそれが出来ていない。そして肝心のクライトンにはなかなかいい形でパスが渡らず、パスが渡っても全体の動きが乏しくパスコースがない状態。これでは名古屋が主体となってゲーム(≠ボール)を支配していくのは無理だ。本田の不在が地味に効いている。本田の代わりに入った平林は、持ち味であるいい「動き出し」を見せているんだけど、ボールに絡む回数が少ないし、ボールを持って勝負する時も相手との間合いが近すぎてボールを失うことが多かった。
 前線の動き出しもなければ、後ろからの押し上げもない。山口Kが前にパスを出そうとしたがパスコースが見つからず相手にプレッシャーを掛けられて後ろに戻したシーンで、森山が「吉村がもっと早くフォローに来ないとダメ」と言っていたが、これはまさしくその通り。クライトンになかなかボールが渡らず、中村から有効なパスが出せない状況で、しかも普段の本田と違い平林はより前で動いてボールを貰うタイプ、神戸は守備ではベタ引きなんだから吉村あたりがもっとボールに絡んでボールを動かす仕事をしていかないといけないと思う。この辺りがネルシーニョがシーズンオフに阿部を熱望した由縁なのかもしれない。まあ吉村の特徴であるスペース(前)への飛び出しというのは今日も何度か出ていたけど。
 サイドは山口Kが何度か攻撃に絡んでいたが、角田のいた左サイドはほとんど攻撃参加がなかった。チームとして神戸の左サイドを突こうという意思統一があったのならバランスを取る上で仕方ないが、サイドアタッカーとしての資質は山口Kよりも角田の方が上だし、角田と山口Kを入れ替えるというアイデアはなかったのだろうか。事実名古屋の攻撃が詰まり始めた時間帯において、角田が左サイドから攻めに加わった時が名古屋にとってのチャンスらしいチャンスになっていたし。
 中盤がこんな感じだから、マルケスには次第にボールが入らなくなり、杉本は神戸DFの中に埋もれて消えてしまった。

 名古屋がゴールどころかシュートからも遠ざかるのとは対称的に、神戸の攻撃はシンプルながらもゴリゴリと名古屋ゴールに迫る。ヒヤリとさせられるシーンこそほとんどないものの、名古屋は次第にボックス周りでのファールも増え始め、その度に精度を増していく三浦淳のFK。そして0-0のまま前半終了が見えてきた矢先、その三浦淳の直接入りそうな鋭いCKからオウンゴールで先制されてしまった。
 そしてそのまま前半終了。

 後半、ネルシーニョは平林に代えてセバスティアン(以下:セバ)を投入。セバをボランチ(前半のクライトンの位置)に入れ、クライトンを平林のいた攻撃的なポジションへ上げる。予想を裏切らないというか、少なくともハーフタイムに俺が考えていたのと全く同じ交代(ポジションの移動)だった。クライトンにもっと高い位置でボールを持たせてプレーさせようという意図だと思う。
 公式戦初出場となるセバ。アルゼンチンではアンダーカテゴリーでの代表(候補)歴もあるという中盤のプレーヤー。憧れのプレーヤーはリケルメ。一体どういう選手なのだろうかと注視していると、これがなかなか面白い。一発のパスを狙うリケルメなんかとは全然タイプが異なっているし、クライトンのようにキープ力があって様々な種類のキックを使い分けて急所をエグるようなパスを出すタイプとも異なる。インサイドを中心に小気味いいリズムで右足から繰り出されるパスは、おそらく日本人(というか俺)好みだ。プレーにも緩急があり、特にタテに(クサビを)入れるタイミングは日本人のそれよりおそらくワンテンポ速く狙いどころもいい。ルックスといいどことなくウリダを彷彿とさせる。
 しかしそんなセバの投入でも流れは変わらない。まあセバのようなタイプがいても周りが動かなければどうしようもない。そして純粋なサイドアタッカーがいない名古屋の攻撃は中に偏りがちで、ただでさえ人を割いている神戸のディフェンスがひと際密集している中央からの突破にはかなりの無理があった。
 0-0ならまだしも0-1とリードされている状況ではネルシーニョの動きも早く、後半の修正が効果ない見るや早々と豊田をスタンバイ。無難に、スペースを見つけられず苦労している杉本と代えるのかと思いきや、山口Kと交代ときた。マルケス、豊田、杉本の3トップだ。(TVの前ながら)自然と上がる俺のテンション。俺はこの3トップが上手く行くことを心から願った。ネルシーニョは試合の中で良かったものを結構継続する監督だから、これで3トップが上手く行けば、しばらく3トップを継続してくれるかもしれない。このところほとんどマルケスの1トップのような形でやや守備的な戦い方に落ち着いてしまっていたから、これはチームが方向転換するいいチャンスだ。
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 しかしこの3トップが実を結ぶことはなかった。のどが渇いたらモノを飲みTVの前で無責任に叫んでいる俺と同じようには、ピッチ上の選手達のテンションが上がることもなかった。そして選手の動きが活性化することもないのと同時に、戦術的な変化も起こらなかった。「化学反応」はナシだ。そもそも豊田を投入したというのに、その豊田にボールが入らない。攻めは豊田が入る前と全く同じ。マルケスを意識して中で中でつないでいくパターン。その流れにFWの一列下にいる中村もクライトンも乗っかってくる。豊田に入るクロスが皆無なら、吉村あたりから入るクサビのボールもパススピードが弱すぎてインターセプトされる。ベンチもサポもこれではお手上げか。

 そんなことをしてる間に、ただ全体が引いて守るだけでなく、FWがボランチに対して激しくディフェンスしてくるし、攻撃の時にはサイドもボランチも押し上げてしっかり前に人数を掛けてくる神戸に追加点を奪われてしまう。三浦淳のスーパーなミドルシュートだったが、なんとなく名古屋にとっては全体の集中が切れた時間帯だった。DFはそこまでよく凌いでいたんだけど。

 そして名古屋は結局最後まで攻撃の糸口すらつかめないまま試合終了。ホームで10試合勝ち星がない神戸に救いようのない完敗。安が欠け、増川が欠け、秋田が欠け、本田が欠け、メンバーとともに去年までのチームに戻っちゃったか。
 
 めでたいことは・・・、10年ぶりのJ出場でスーパーセーブ連発した水原(東京V)くらいか。瑞穂での磐田戦は災難だったよなぁ・・・。インタビューちょっと感動したよ。
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by tknr0326g8 | 2005-05-15 00:39 | Game Review
第11節 対G大阪 1-3 (得点:平林) @スカパー
 去年の2ndステージ開幕戦、「新装開店」の4バックが大黒、フェルナンジーニョ、二川の三人を全く止められずに崩壊して、結局その4バックを放棄することになった因縁の相手、G大阪。今年のガンバはその三人に加え清水からアラウージョが加入して、より強力な攻撃陣を形成している。前節の大分戦で秋田が鎖骨を骨折し、高卒ルーキーで本職はボランチの須藤をCBで使わざるを得ない状況の名古屋にとっては正念場だ。

 メンバー表だけ見た時に、俺はこの試合の名古屋が4バックで試合に臨んだのかと思っていた。両SBに角田と渡邊、そしてCBに古賀と須藤という感じで。しかし実際の映像を観ると、名古屋は須藤をリベロ(真ん中)に据えて、古賀(右)と出場停止明けの角田(左)が両脇を固めた3バックで臨んでいる。そして同じく復帰した山口Kが右アウトサイドに入った前はいつもの通りだ。つまりこんな↓感じ。
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 試合は開始からチーム全体の動きが重さが目立つ。チームに勢いらしきものが感じられたのは最初の数分ぐらいと、単発で前線の深い位置で基点が出来た時の数回だけ。その「チャンス」では決してゴールを奪えそうにもないという雰囲気があったわけではなかったが、シジクレイ、遠藤のダブルボランチに、宮本を中心とした3バック、そして前線からの忠実な守備と、ガンバはディフェンスもなかなか堅実だ。名古屋にあっては、唯一左サイドの渡邊だけが、相手が同じ3バックということもあってか、前節とは比べられないほど「前」を意識して積極的で良い動きを見せている。
 守備も意識はあるが体が付いて行かないのか、一見すればグダグダな状態。最初の数分は中盤で相手を囲んでボールを奪うようなシーンも見られたが、あとの時間帯はチェックも甘ければマークも緩く、それらしきポジションにいるにはいるが、まさしく見ているだけで簡単に相手に前を向かせてしまっているし、後ろからの上がりも含めて流動的に動いてパスをつないでくるガンバ攻撃陣にゲームを支配されてしまっていた。
 名古屋にとってもうひとつ厳しかったのがリベロの須藤だ。おそらくほとんど経験もなかったであろう、3バックのリベロというポジションを、高校を卒業して1ヶ月そこそこの、しかも本職はボランチという若者が、デビュー3戦目にして任されているという現実。しかしその現実はあまりにも厳しかった。もちろんいいシーンもあったのだが、須藤はラインコントロールを行う術をまだ持ち合わせておらず、そのことで普通に経験のある選手であればオフサイドが取れていた場面で、ひとりだけ(相手のマークで)残って1対1からシュートまで持って行かれたり、その他にもポジショニングがハッキリしていなかったり、周りとのコンビネーション不足で受け渡しが上手く行かないシーンなどもあった。実際、何度かあった味方選手と重なってしまったシーンがそれらを象徴していたと言えるだろう。まあこれに関しては須藤だけを責めるのは酷だし、本来であれば古賀や角田、そして楢崎といった経験のある面々がDFを引っ張らないといけない。そしてガンバとは対照的なまでに緩い前からの守備も同時に責められてしかるべきだ。
 そしてそんな試合展開の中から、二川→アラウージョ→大黒とつながり、フィニッシュは再びボックスに走りこんだアラウージョと、すべて前を向かれていい様につながれて失点。そしてその余韻覚めやらぬ間に、またしても大黒が基点となりボックスに詰めていた遠藤に頭で合わせられ追加点を奪われる。なんだか先の浦和戦を思い出させるような試合展開だが、浦和戦よりこの試合の方が「失点の香り」がプンプンしていた。(失点までは)明確な意図と意思を持って守って(試合をして)いた浦和戦と比べれば、この試合は(失点までは)運によって守られていた感じといったところか。
 結局0-2で前半終了。
 後半ネルシーニョがいきなり頭から二人の選手交代を決断。中村に代えて杉本、本田に代えて平林だ。中村と本田はディフェンスも含めてチームの中でも特に動きに重さが目立ったし、決して不思議ではない交代。
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 ハーフタイムにネルシーニョの「一大パフォーマンス」があったのかどうかは定かではないが、後半開始とともに名古屋の選手達の動きは活性化した。1点を先に取れれば試合は分からない。しかしいきなりつかんだマルケスのシュートチャンスでピッチに足を取られたりとツキがない。
 そしてまたしても5分~10分ぐらいでその確変は終了してしまう。そこからの名古屋の攻撃はひたすらガンバDF陣の裏を狙ってタテ一本(そして杉本、マルケスを走らせる)という単調なものになった。この攻撃は宮本を中心としたガンバの3バックにとっては格好のオフサイドトラップの的となったが、前半と同じくこれがつながれば前に人数を掛け「ゴールできるかもしれない」と思わせるレベルにまで持って行くことは出来た。
 そうこうしているうちに、前掛かりになったところを、引いてきた大黒にまたしても基点になられ、入れ替わるようにボックスに走り込んで来たかつての名古屋の強化指定選手・前田の足元にピタリとミドルパスを合わされると、J通算1万ゴールを献上してしまった。前田の未来は分からないが、Jリーグが続く限り未来永劫に、この美しいゴールと須藤や楢崎がピッチにうな垂れる姿をリプレーされ続けるのだろうか。そう考えると少し気が滅入る。名古屋サポ的には本田(&井川)の恩返しに注目が集まった試合は、とんだ恩返しに遭ってしまったわけだ。
 3点取ったガンバはその後、疲れもあったのか、すっかりペースを落とした。名古屋もこのままでは終われない。人数を掛けて攻め込むシーンが多くなる。サイドも有効に使え始めた。名古屋にとってはいい時間帯。ガンバはカウンターにもキレがない。そしてロスタイム、右サイドで山口Kがボールをキープすると、中央やや後方にいたクライトンに戻す。クライトンが前を見ながら、ボックスの中で横にスライドするように動いてきた杉本にスルーパスを出し、杉本が落ち着いてタックルに来る相手を交わしてセンタリング。ゴール正面にいた平林がヘディングでJ初ゴールを決め、なんとか1点を返した。
 そしてそのまま1-3で試合終了。

 結局名古屋は大黒、アラウージョ、フェルナンジーニョの3人を抑えられなかったわけだが、これはシステムを含めたやり方の問題なのだろうか。半分は「ノー」で半分は「イエス」だ。
 「ノー」(つまりやり方の問題ではない)という部分に関しては、チームが少し前に同じような特徴を持つ川崎を完封していたことを考えると、それはやり方の問題ではなく、相手のレベルが上がり、自分達の中で怪我人が出てメンバーが落ちたり、疲れでパフォーマンスが低下したことが原因だと言えるからで、逆に「イエス」(つまりやり方の問題)という部分に関して言えば、これは今となっては完全な結果論になってしまうが、俺はこういうチームには名古屋は4バックで行った(守った)方が良かったんじゃないかと思われることが理由として挙げられる。
 俺は何度か書いてるように、システムなんてものは試合の中で変わってくるもので、システム決めたって試合は動き出さないから、そんなものよりもどうプレーするのかの方が重要だと思ってるし、いわゆる「システム論」は嫌いなんだけど、名古屋の場合、選手達がやや戦術的に柔軟性に欠ける部分があり、4バック、3バックと使い分けている中で、それぞれに見えてくるのはチームとしての共通したコンセプトよりもそれぞれのシステムの特徴だったりするから、システムを切り口にした話がしやすいのは事実だ。
 そしてこの試合を振り返れば、確かに全体としての動きの悪さや須藤のCBとしての絶対的な経験値の不足という問題はシステムを変えた所でどうなるものでもなく、4バックにしたからといって、須藤が安定したパフォーマンスを見せられた保証があるわけでもなければ、少し下がることを含めて流動的に動いてくる前の3人のトライアングルをつかまえられたかと言われれば、それはそれでやっぱり(この試合の3バックと同様)難しいかもしれない。しかしこういうチームに対しては、4枚のDFが受け渡しながら相手の前の3人をマークして、相手の両サイドは2列目のSHがマークにつくようにした方が今の名古屋というチームとしてはバランスよく守れる(そして攻撃へ移行できる)と思う。繰り返しになるが、これは須藤をリベロとした3バックと吉村で相手の前3人をマークするやり方が全く機能してなかったから言ってるだけの話で、ベストメンバーが揃っていて、選手達のコンディションが良ければ、3バック+吉村で前3人をつかまえて、サイドはサイドでガチンコで当たるというやり方でも十分行けた可能性はある。
 
 まあ簡単に言うと、もしもう一回同じ状態でガンバと当たるのならば、俺なら同じやり方はしないということ。先の浦和との試合をもう一度同じ状態で出来るとしても、(疲れたメンバーの入れ替えはするかもしれないが)俺は多分また同じやり方で挑むだろう。何回かに一回、あの前半のクライトンのシュートが決まるかもしれないというツキに賭けて。(笑) でもガンバとなら同じやり方はしない。この試合は多少のツキがあっても同じやり方じゃ引っ繰り返せそうにないから。というわけで、あれこれ考えてみたわけです。たら・ればは無意味と言われればそれまでだけど、シーズン終盤にはガンバともう一回対戦があるわけだし。

 この日でひと段落ついたGWの連戦シリーズは、疲れもあって終盤は成績も満足いくものが残せなかった。しかしリーグ戦ではまだこの先連戦もあるし、試合自体も数多く残っている。ルーキーを多数含んだ若い選手が実戦を積めたことは彼等にとって貴重な経験となるだろうし、チーム全体としてもここでの戦いを今後の糧としていって欲しい。ラッキーなことにチームはまだ2位にいる。
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by tknr0326g8 | 2005-05-13 03:59 | Game Review
さよなら、マルケス
 マルケスの移籍がチームから正式に発表された。移籍先は噂通り母国ブラジルのアトレチコ・ミネイロ。

 去年からいろいろ噂はあったし、いつかこんな日が来るであろうことは覚悟していた。実際このブログを始めたばかりの頃に書いた「選手紹介・マルケス篇」でもそれについて触れている。その実力はおそらくヨーロッパでも通用するものだし、(年齢的なことからヨーロッパのチームから声が掛かることは多分ないと思っていたが)ブラジルのクラブから好条件でのオファーを受けることは「想定の範囲内」だったからだ。かつて名古屋は(ブラジルのクラブからのオファーという)同じような形でトーレスやバウドを失っているという「経験」もある。

 マルケスがピッチの上で見せてくれた「ワールドクラス」の技の数々を俺はきっと忘れないだろう。「選手紹介」をはじめ今まで散々書いてきたから、もう今さらグダグダは書かないけど、この選手が名古屋にいることを誇れるような、そしてそのプレーを観ることにお金を払ってもいいと思えるような、本当に凄いプレーヤーだった。(下部組織も含め)名古屋の選手達がマルケスからひとつでも多くのことを学んで(盗んで)いてくれることを願っているし、そして将来、マルケスのプレーを見ていた(今小学生くらいの)子供の中からクネクネした身のこなしで相手の間合いを外して、決定的なラストパスでゴールをお膳立てする・・・そんな選手が出てきてくれれば最高だ。

 今シーズンのマルケスはよく怒っていた。それは殆どが相手のファールと審判の判定に対して。FWとしては異例の速さで累積警告(4枚)による出場停止となったのが第9節の浦和戦だったわけだけど、その警告の殆どは、相手がファール覚悟で止めに来る→審判笛を吹かない→マルケス削り返す→イエローというパターンだった。マルケスが日本のサッカーを嫌いになってなければいいんだけどな。

 最終戦(ナビスコ除く?)になるという次節をホーム・豊田スタジアムでお別れマッチとして出来ることが不幸中の幸い。期間は短かったが、マルケスのクラブへの貢献を考えれば、マルケスにとっても名古屋のサポーターにとっても思い出に残る試合になることを期待したい。

 そして名古屋に勝ち点3を!
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by tknr0326g8 | 2005-05-11 04:09 | Topics & Issues
プリンスリーグ東海 第4節 対中京大中京 3-1 (得点:青山、酒井、唐沢) @港サッカー場
 センターバックを探しに(笑)、プリンスリーグへ行ってきました。

 今回の試合は第4節だが、名古屋ユースは初戦こそ四中工相手に0-2と落とし不安な入り方をしたものの、その後は静岡学園、藤枝東相手にいずれも3-0と連勝し首位に立っているようだ。これは見ておかないと。
 名古屋のユースチームの試合は、関東遠征で駒澤大の2軍とやった試合を見て以来(二回目)だけど、名前がさっぱり分からなかった前回と比べ、今回はメンバー表をもらったのでとりあえず名前はバッチリ。(笑)
 で、先発はこんな↓感じ。

         酒井
     新川
福島            上村
     唐沢  青山

市川  森本  三宅  根津★

       佐々木

(★キャプテン)

 競技場に着きゲートをくぐるとまず気になったのは(メインスタンドから見て)左から右へ(たまにメインからバックへ)と吹いている強風。駒澤大との練習試合ほどではないにしろ、それはプレーに影響を与えるレベルだ。そしてもうひとつはピッチ状態。センターサークル付近と両ゴール前辺りの芝生がはげ上がり、茶色に変色してしまっている。前に中スポのコラムで神戸さんが指摘していたあれだ。試合序盤ボールコントロールに苦労する選手達を見ていると、ピッチレベルではスタンドからの見た目以上にデコボコで荒れているのかもしれない。
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 試合は序盤こそピッチ条件を考えてか慎重な入り方をしていたり、上で書いたように(特に中盤の)選手達がボールコントロールに苦労する場面が見られて、青山なんかはコンディションでも悪いんじゃないかと思ったくらいだったが、風上に立つ名古屋が「アクションフットボール」(プログラムのチームプロフィールに書いてあった)でゲームを支配していく。風上と言っても長いボールを蹴るのではなく、DFラインからでもビルドアップが徹底されている。特にチームとして見ると「サイド」を使う意識が高いようで、ボールを回す中でもサイドチェンジが数多く見られた。そんなサイドでは上村、福島の両SHがワイドにポジションを取り単独で勝負を挑むだけではなく、そこにボールが入ると根津、市川の両SBが積極的に絡んで崩しを試みる。(根津のほうがやや攻撃的か)
 そしてそんなチームにあって、中央で攻撃に絶妙なアクセントを加えるのが新川であり、時間とともに存在感を発揮してきた青山。駒澤大(2軍)との練習試合の時にも書いたが、新川はボールタッチが絶妙で当たりに来る(マークに来る)相手をスッと交わしていくのがとても上手い。ボールを持てば視野の広いパスも出せるし、単独でドリブル勝負することも出来る。ミスもいくつかあったけど、大学生相手にもそこそこプレー出来てたんだから、高校生相手に出来ないわけはないか。青山は長いレンジのパスも出せるし、狭いスペースでも意外と器用にプレー出来るプレーヤーで、中盤でボールを落ち着かせることが出来る。守備でも当たりの強さと身体を張ったプレーでチームに貢献していた。
 FWの酒井は久保ほどポストを意識している感じはしなかったが、スピードもありそうだし相手DFラインの裏を狙ってよりストライカーらしい動きをしていた。
 サイドからも中央からも崩せる名古屋ユース。これは素直になかなかいいチームだと思った。

 名古屋は前半完全にゲームを支配していたものの、ミスなどもあり得点を奪えないでいたが、青山のミドルシュートが風(追い風)の影響もあってかGKのファンブルを誘い先制点を奪うと、今度は右サイドでつないで、新川が受けたボールを一気に左サイド前方にフリーでいた福島にサイドチェンジ。福島が1対1で相手DFを振り切って上げたセンタリングに真ん中でキッチリ酒井が合わせるというキレイな形で追加点を奪う。
 一方の中京大中京は、去年のU-17アジアユースを(TVで)観た時に、迫力のあるドリブル突破で「いい選手(FW)だな」と思った記憶がある伊藤翔がいるチーム。風下の前半は名古屋に押されまくって、DFはハッキリとしたクリア、攻撃はひたすら伊藤翔をはじめとした前線の選手達の個の力を中心とした突破に頼る形。前半は名古屋も森本を中心としたDFがなんとか凌いでいたが、中京大中京が風上に回る後半は意外とこういう攻撃が実を結んだりしそうなので、名古屋にとっては前半以上に集中しないと危険かもしれない。
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 後半、名古屋は風下ということもあってか、前半と同じくサイドチェンジからサイドを使った攻撃に加え、どんどん押し上げてくる相手DFラインの裏を狙って新川や酒井が飛び出していくようなプレーも目立つようになる。そして守備でも前からのディフェンスを徹底して中京に風上の利を生かさせない。中京自体もタテへのボールをそのままライン割らせたりして無駄にしていたシーンが何度かあった。
 そして後半はメインスタンドの前(すなわち名古屋の左サイド)には俺的にもうひとつの注目ポイントがあった。前半途中から負傷した青山に代わり、左SHに入っていた(福島がボランチへ)中田健太郎だ。アンダーカテゴリーでは常に代表に名を連ねているこの選手を間近で見れるのはかなり楽しみ。ちなみにポジション的にはこんな↓感じ。

          酒井
      新川
中田健            上村
      唐沢  福島

市川   森本  三宅   根津★

        佐々木

(★キャプテン)

 そんな中田健を見ていて思ったのは、いわゆる止めて・蹴るというのが出来てる選手だということ。右利きだけど左サイドに入っていて、サイドチェンジで来た右からのボールを右足のアウトサイドでピタッと止めるところなんて往年のピクシーを想起させたし、トラップを浮かすことは全くない。この試合では決定的な仕事も出来ず、まだまだ守備は勉強中な感じだが、あとは身体がが出来てきて高校生の間合いをつかんでくれば、もっとその持っている良さ(能力)を出すことが出来るだろう。

 新川や酒井が何度か中京DFラインの裏に抜け出し、追加点こそ奪えないものの、いい形で試合を進めていた名古屋だったが、次の点は意外にも中京大中京だった。
 三宅がボックスの左側で(中京)11番の選手に振り切られ、そのまま左足でゴールを決められてしまった。スーパーゴールと言っても良いゴールだったが、気になったのは三宅だ。駒澤大(2軍)との練習試合では、フィジカルの強い大学生とのガチンコ対決でも健闘していた印象があったが、この試合ではスピードがある相手に向ってこられると多少脆さをのぞかせた。風が強く特にハイボールの予測が難しかった部分はあるのだろうが、タテへのフィードボールをはずませてしまってそのまま裏取られたり、相手FWのクサビを潰そうと出て行ってそのまま上手く入れ替わられたりと、かつての古賀を見ているような「迷い」が感じられた。三宅が凄ければ「トップのCBに怪我人続出なら三宅を使えばどうだ?」と冗談で書こうと思って見ていたが(笑)、今日のプレーではでは冗談でもちょっと厳しい。まあこれも経験として、三宅が将来のトップチーム支えるプレーヤーになってくれればいい。その点この試合は森本の方がかなり安定していた。
 2-1から点を奪われたら普通は焦るところだが、この日の名古屋は落ち着いていた。それどころか、ボランチの唐沢が突如より攻撃に絡み始める。そして何度目かにそれが実り、タテパスに対しDFラインの裏に走りこむと、ペナルティエリアの外辺りで飛び出してきたGKと交錯しながら右足でシュート。ボールは無人のゴールへと吸い込まれた。こういう苦しい場面でボランチの選手が攻撃に参加してきて得点を奪えるチームは強い。
 そしてそのまま試合終了。
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 「アクションフットボール」とともにプログラムのチームプロフィールに書いてあったもうひとつのキーワードが「強靭なメンタリティ」。そしてピッチ上で荒れたグラウンドやや強風という悪条件を克服し勝利をもぎ取った名古屋ユース。この辺にもそれが出ているのかな。
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by tknr0326g8 | 2005-05-08 20:18 | Youth
第10節 対大分 0-0 (得点:なし) @瑞穂陸上競技場
 試合日程は超過密だというのに更新が遅れまくりなのは、ブログを書く気をなくしていた・・・からではなく(笑)、せっかくのGWなのでというわけで行って来ました瑞穂陸上競技場。ここ何年か観に行くホームゲームは豊スタ開催の試合が続いていたので、瑞穂に来るのは実は相当久しぶり。

 当日券を買うにあたりいつも迷うのは席種なんだけど、この日は即決。ズバリカテゴリ4。ブロック指定のバックスタンドで、座るのはアウェー側(寄り)だ。なぜ?と問われれば、それは去就が微妙になっているマルケスのプレーを目に焼き付けておくために他ならない。関東組の俺にとっては、マルケスを生で見れるのはこれが最後かもしれない。そしてマルケスを見るのなら、相手陣内左サイド(通称:マルケス・ゾーン)の前が鉄則。それはすなわち「メインスタンドのホーム寄り」か「バックスタンドのアウェー寄り」を指す。

 朝、東京から名古屋につき中スポを購入。何か名古屋にとって有益な情報は・・・と、山口K・・・orz。そして代役はユース出身のルーキーでFWの津田ということらしい。なぜに津田?記事の中でも「紅白戦の中でしかやっていない」とある。アウトサイドには攻撃的な仕事も要求されるが、今の名古屋においてはおそらく守備的なタスクの方が多い。本当に津田で大丈夫か?こことのころベンチにも入っていない(バックアップ要員の)井川が怪我っぽいことは容易に推測がつく。しかしアウトサイド未経験のルーキーをいきなり使うよりは、平林や同じ記事の中で初のベンチ入りと書かれている中島とかの方が「計算」は立ちやすいと思うんだけど、ネルシーニョはどうやらこの攻撃的で意志の強そうな目を持った若者を相当買っているようだ。

 試合開始1時間前、競技場に到着。メインスタンド裏のグッズ売り場を覗くと「新人研修中」の内藤と高橋が。そう言えば高橋もユース時代右サイドやってた経験があるはずだが・・・こっちは怪我なのか?そうでないのだとしたら心境を聞いてみたかった。
 席につき試合開始を待つ。アウェー側(寄り)に座ったことで、目の前で繰り広げられるのは・・・大分の練習。向こう側で行われている名古屋の練習はよく見えない。津田や須藤を始めとして動きを見たい選手はたくさんいたんだけど、これも試合でマルケスを見るためと我慢。
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 試合開始。記事の通り津田が右に入っている。そして角田の出場停止にともない、右のストッパーには津田と同じく高卒ルーキーで前節の浦和戦で途中出場ながらデビューを果たした須藤。つまりはこんな↓感じ。図らずも右サイドは高卒ルーキーコンビになった。
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 対する大分はオーソドックスな4-4-2。ともに元セレソンの肩書を持つドドとマグノ・アウベスの強力な2トップによるカウンターを軸に、左右両サイドの吉田と西山を使ったサイドアタックが攻撃の特徴で、守備は4バックとその前の4人の中盤が引き気味に堅い守備ブロックを作る。そして守備を基調としたこの大分のゲームプランに名古屋はどっぷりと嵌ってしまう。
 出場停止明けのマルケスが復帰した名古屋の攻撃陣ではあるが、そのマルケスが深谷のタイトなマークを受けてスペースもなければ自由にもさせてもらえない。そしてこれまで好調を保っていた時の名古屋の攻撃は、前の3人(マルケス、本田、中村)が流動的に動きながら交互にサイドのスペースを突くような形(特に本田は右に左にとよく動いた)が多かったが、この試合大分のコンパクトな守備ブロックはサイドもキッチリとスペースを消してきている。思い返してみれば「チャンス」を作れた川崎戦や東京V戦では相手が3バックでサイドにスペースがあったし、柏戦のように相手が4バックで守備的に来る時は苦労しているから、大分の守備ブロックに対して攻撃陣が苦労するのも自然の流れかもしれない。
 そして俺は前半せっかく陣取った「マルケスゾーン」でマルケスのいいプレーを殆ど見られずじまいだった。ここまで沈黙したマルケスはいつ以来だろうか。去年の味スタでの東京V戦の「前半」以来とかかもしれない。
 守備では懸念の津田のサイドを破られるシーンが目立つ。急造右サイド(しかも「経験」もない若手)に吉田のマークは厳しいかもしれない。寄せも甘いし、1対1で置いていかれるだけでなく、右ストッパーの須藤と受け渡しした時でもその後のポジショニングがおかしい。慣れてないというより、分かっていないというのが正しい表現だろう。もちろん津田もやられているだけではなく、そんなポジションでも自分の良さ(攻撃面、特にスピード)を出そうと何度かチャレンジをしたり最大限の努力はしていたが、これは前半は吉村あたりがなんとかカバーに回って凌いで、後半は交代も含めてチームとしてのやり方を変えないとマズイな・・・というのが正直な感想だった。
 すると、25分くらいでネルシーニョの指示なのか中村と津田がポジションをチェンジをしてきた。つまりこんな↓感じ。
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 それまでも何度か津田のフォローに回り、守備での1対1の強さを見せつけていた中村と、今度は前線で自分の良さを出してプレーすることだけ考えればいい津田。これは俺が思いつかなかったというか、あえて選択肢から外していた良いアイデアだ。なぜ俺(とおそらく試合開始時点のネルシーニョも)が選択肢から外していたかと言うと、中村は確かに右サイドも出来る(経験もある)が、最近やっとコンビが固まり始めていて、連勝という結果も残してきたマルケス+中村+本田という前の形は崩さないのが基本線で正解だと思ったから。
 そんな中村と津田のポジションチェンジにより、名古屋の右サイドの混乱は一応の収束を見た。そして大分の攻撃は自然と2トップによる真ん中からのカウンターだけに絞られてきたんだけど、その2トップによるカウンターもさすがというか、二人だけで十分名古屋DFに脅威を与えることが出来る。

 攻撃は相変らずスペースを与えてくれない大分の守備ブロックに対して苦労していて、クライトンが中心となってボールを回すが、シュートまで持って行けないまま奪われては大分の2トップによるカウンターで危険なシーンを作られる。そんな試合展開が続く。
 そんな前半にあって俺の目を引いたのが吉村。大分の攻撃が2トップと両SHにほぼ限定されていることもあってか、この日の吉村はなんとか攻撃の閉塞感を打開しようと、タテ方向のポジションチェンジを狙った大分DFラインの裏への飛び出しを何度も繰り返していた。決定的な仕事をするには精度に問題があったが、この辺りの判断はさすが試合をこなしてるだけある。
 そして0-0のまま前半終了。
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 後半が始まるにあたり、ネルシーニョは津田に代えてエドアルドを投入する。サイドではなく前で使うなら津田をもう少し見てみても面白いかと思ったが、普段の中村と同じようにちょっと引き気味なポジションではなかなか津田の良さは出ていなかったし、守備的に堅く戦う大分に対してはエドアルドの個人能力に賭けるという手も有りかな。
 しかし後半開始直後、「想定外」のアクシデントが名古屋を襲う。相手FWとの競り合いの後ピッチに叩きつけられ、倒れたままの秋田。そしてすぐにベンチに対して出される「×」のサイン。ベンチにDFはいない。どうするんだ?と思って見ていると、ピッチ脇に交代のボードとともに出てきたのはJ初出場のボランチ中島だった。秋田がピッチを出て中島が入るまでの間、名古屋の最終ラインは、(おそらく選手達の自主的な判断で)左右に古賀、須藤、真ん中に吉村という形になっていた。これは俺がかつて吉村の起用方法のオプションのひとつとして示したやり方(※選手紹介・吉村篇参照)だが、これにパスをはじめとした攻撃的なセンスに優れる中島をボランチとして使えば、DFラインの「傷」を最小限で留めつつ、吉村とはまた違った味を持つ中島が中盤(ボランチ)に入ることで名古屋の攻撃は活性化するかもしれない。
 と、そんな淡い期待を抱きながら試合を眺めていると、ピッチに入った中島がこっち(右サイド)に向って走ってくる。そして周りの選手になにやら指示。吉村がボランチに戻り、須藤が真ん中へ移動していく。中島がストッパー?後半早々にして、172cmの大卒ルーキーが右のストッパーに入り、真ん中(リベロ)に須藤、左に古賀の3バックという完全なスクランブル。津田の右サイドに続き、またしても(おそらく)前例のないオプション発動に、俺は正直言ってかなりの不安を覚えたが、中島は相手FWにとにかく前を向かせないようにと早い出足で前へ前へ勝負し、須藤とともによく大分の2トップを喰い止めていた。

 名古屋の攻撃はといえば、エドアルドが入ったことで前にポイントが出来、中盤からタテにボールが入る回数自体は増えたが、そのエドアルドが前線でボールをキープできない。それはフィジカル的な問題もあるし、大分の寄せが早いということもある。結局エドアルドの所で止まってしまう名古屋にとってのもどかしい展開。周りの選手との意思疎通もまだ全くと言っていいほど出来ていない。これだったら杉本を・・・と何度か思うが後の祭り。
 名古屋が攻めてボールを失い、大分が2トップのコンビによる速いカウンターで名古屋ゴールを脅かす。そんな試合展開が続く。
 後半中盤、チャンスと見たのか大分が勝負に出る。左サイドにFC東京から移籍してきた阿部の投入だ。連戦での疲労は隠せないながらも何とか吉田を抑えていた中村だったが、フレッシュな状態で出て来て攻める気満々の阿部には置いていかれる事が多くなった。そしてスピードに乗った阿部が中に切れ込んで強烈なシュート、楢崎がスーパーセーブで外に弾き出す。
 残り5分くらいとなったところでネルシーニョも動く。エドアルドを諦め杉本を投入。試合だけを考えればもっと早くても良かったが、まだ10代でC契約とは言え、クラブとしての財産とも言える将来(さき)のある若者の芽を潰さないためにはこれが最良の選択ということなのだろうか。その辺りはネルシーニョの監督としての様々な「経験」に任せるより他はない。よく「若手を使え」だとか「若手は使えば伸びる」という意見を目にするが、20歳を過ぎたようなプレーヤーならともかく、サカつくじゃないんだから、10代のプレーヤーは使うにしても上手く使っていかないと「使うことで潰れる」ケースだってあるということを認識しておく必要があるかもしれない。その意味では、アルディレスの森本に対する起用方法には俺は結構注目している。
 まあともかく杉本を投入したことと、終了間際のこの時間帯ということで、名古屋の攻撃は活性化する。最前線で前へ前へと向っていく杉本は確実に大分にとって脅威となっていたし、マルケスにスペースも生まれ始めた。そしてマルケスがキーとなって何度か決定的なチャンスを迎える。しかしスタジアム中がある種の期待に包まれた最後の猛攻も実らず、試合は結局0-0のまま終了した。最後に続いたセットプレーも増川が欠け、角田が欠け、秋田が欠けた中、古賀ひとりでは迫力不足は否めない。
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 決して無策ではなかったがなかなか閉塞打破の糸口を見出せなかった攻撃に比べ、新人2人を含むDFはよく耐えた。チーム全員で戦って勝利(勝ち点)をつかむというベクトルで着実に成長しているこのチームだが、真の強さを身に付けるにはもう少し我慢が必要かもしれない。ただ俺としては、守備で露骨なファールが多い事と、最近やや守備的にシフトしてきていることが気になると言えば気になる要素ではあるんだが・・・。
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by tknr0326g8 | 2005-05-08 18:34 | Game Review
第8節 対東京V 5-4 (得点:本田、山口、マルケス、古賀、クライトン) @スカパー
 浦和戦も終わった今になってやっと見れた「噂」の試合。0-3の試合の後でスカッとしたかったんだけど、残ったのは半分モヤモヤだったり。これは浦和戦後に見てるからだろうか。

 古賀が出場停止だった川崎戦、角田が体調不良で欠場した柏戦に続き、この試合でも肉離れで一ヶ月程度の離脱が見込まれる増川の欠場により、三試合連続で秋田を真ん中に据えた3バックを採用。中盤より前は前節と変わらずでポジション的にはこんな↓感じ。
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 一方のヴェルディはと言えば、崩壊気味の「守備強化」を狙ってか、前節までのワシントン・森本の2トップに平本のトップ下というシステムを止めて、森本をベンチに下げ、代わりに戸田をDFラインに入れて4バックから3バックへ変更してきた。名古屋は試合前の携帯サイトのインタビューで吉村が平本に付くとか言っていたし、4バック+平本トップ下を想定した練習をずっとやってきて本番でマークが混乱しなければいいが・・・。
 まあそれでもプレビューにも書いた通りトップ下・平本ってのは結構イヤな存在で、トップ下で自由に動かれて吉村が対応するよりは、FWに入ってもらって3バックの左右のどちらかがキッチリとマーク付いた方が安全ではあるかなとも思う。
 そして試合開始。俺の目論見があっさり外れる。ヴェルディは後ろこそ3バックにはしているが、前はワシントンの1トップにその下で平本、平野、小林大悟が絡んでくる形を採っていた。そして時にその真ん中三人の流動的な動きと(技術に裏打ちされた)パスワークが噛み合うと、名古屋のマークはあってないようなもの。特に平本が下がった時にCBが付いていくのかそれとも吉村が見るのかが曖昧で、CBはワシントンひとりに3枚が後ろに残ってる状態だし、吉村は平野や小林が前を向いてボールを持つとそれにチェックに行かざるを得ない。(そして交わされる) 普段は中に絞ってディフェンスする両アウトサイドも、それぞれ山田卓也、相馬という危険なアウトサイドをケアして外に開きっ放しで中に加わる余裕はない。まあサイドにかんしてだけはマークがハッキリしていたということか。さらにいつもはこういう時に下がってきてのディフェンスにも精力的に参加する中村も、この試合ではそこまでの体力的な余裕がないようだ。
 これは(特に真ん中3人の)マークをハッキリさせないとマズイなと思っていると、10分もしないうちにさっそくその平本にやられてしまう。テンポよくパスを回され、その間隙を縫うかのように後ろからボックスまで一気に走り抜けた平本がそのままボールを受けシュート。これが先制点となってしまった。後ろから走り込む平本に付いて行く人間もいなければ、DFラインでそれを見ている人間もいなかった。
 一方名古屋の攻撃はと言えば、相対するヴェルディの守備に前節・新潟戦でも垣間見せた課題が相変らず顔を覗かせている。中盤のプレスが甘くクライトンや中村(が下がって)が前へ供給するボールが面白いように通る。そしてこのボールの対し3バックのサイドのスペースを狙って、中村や本田が何度も飛び出す。中村は得意の右サイドに流れるプレーで何度か真ん中のマルケスに惜しいクロスを合わせたが、本田も負けてはいない、というかそれ以上。右サイドのスペースに流れて、李との1対1をあっさり股抜きで抜き去り、角度のないところからGKの頭越しにズドンと決めた1点目。そして2点目は左に流れて、マルケスとのコンビ(絡み)から中で待つ山口Kにクロスを送りアシスト。まさに縦横無尽。2点目に関しては、新潟戦を見てプレビューで指摘した通り、(ヴェルディにとって)右サイドからのクロスに対する相馬のマークの緩さがやはり改善されていなかった。その時の相馬は一般の観客並みにボールウッチャーと化していて、山口Kのゴール前への侵入を簡単に許した。
 そして2点目から息付く間もなく、これまたプレビューで指摘したラインコントロールのマズさを突き、クライトンからのタテパス1本でマルケスがあっさり抜け出し、GKとの1対1を難なく決めた。3-1。
 しかし両チームともに徐々に中盤のディフェンスが緩んできた前半はこれだけでは終わらない。危険な位置でボールを失ったとかならともかく、相手ゴール前で失ったボールが、アプローチが後手後手に回ってDFラインがズルズルと下がることでパスを回され、いつしか自陣ゴール前まで相手の攻撃が及んでいる。ボックスの中で逆サイドに振られてまたしても平本がゴール。
 中盤の緩さではヴェルディも負けてはいない。得点直後のキックオフをあっさりゴール前に出されると、DFはCKに逃げるしかない状態。そして二度続いたCKを古賀が頭で合わせて名古屋は突き放す。
 4-2で前半終了。
 後半が始まると、さらに両チームとも中盤が間延びし始めた。名古屋はチャンスと見れば両サイドが絡んでくる(特に前節から山口Kのポジショニングが目立つ)が、基本的にはクライトンが起点となってマルケス、本田、中村だけで攻めるような感じ。マイボールの時この3人はかなり前に張り付いている。2点のリードもあるし、後ろからどんどん攻め上がってリスクを負ってまで攻める必要はない。そしてこの試合のヴェルディならこれでも十分崩せるだろう。しかしその分後ろが安定していたのかと言うと、それもまた疑問だ。案の定小林大悟の1本のパス(アーリークロス)から、中央で古賀と平本の1対1を作られると、平本に右足で決められ再び1点差。出来れば古賀が止めて強さを示して欲しかったが、当の古賀を含めて誰も平本の右足からあんないいシュートが飛び出そうとは予想だにしていなかった。
 そしてそれから数分後、左サイドでやや引いてボールを受けたマルケスが、じっくりためて、右サイドのスペースにクロスオーバーして走る吉村にダイアゴナルなサイドチェンジ。右サイドをエグる吉村・・・瑞穂のピッチに懐かしい光景が帰ってきた。マルケスがピクシーで、吉村が岡山か。戻したボールをボックスの外からデュリックス!・・・ならぬクライトンがダイレクトでゴールに叩き込む。ベンゲルの時と違うのは、サイドに出た後少し手数が掛かったことか。中村はやっぱり寄って行ってるし。(笑) ベンゲルの時だったら、岡山がワンタッチで前のスペースに出して次には(大抵マイナスに、もしくはフワッとファーサイドに)センタリングしてたから。
 その後は両チームともさらに運動量が落ちて、まるでピッチの真ん中に同局の磁石でも落としたかのように両チームの選手が前と後ろに分断されている中、よく分からないPKでヴェルディに1点を献上したもののなんとか5-4で凌ぎ切った。おそらくファンの誰もがあの試合を思い出し、イヤな予感がしていたに違いない。ああならなかっただけチームはひとちひとちが逞しくなり成長したということなのか。

 最後に気になった点を二つばかり。3バックにしてしばらく経ち落ち着いてきたからか、古賀の「横へ横へ」という傾向が強まって去年までと同じ状態に戻ってしまった。かと言って、最終ラインで平本を捕まえ切れたわけでもなければ、相馬とマッチアップしていた山口Kのフォローに行ったわけでも、比較的フリーでプレーしていた平野をケア出来ていたわけでもない。つまりこの試合の古賀は「3人のDFでワシントンを止めました」というだけで、チームの攻撃に厚みを持たせたわけでも、ディフェンス(全体)に安定をもたらしたわけでもない。そのプレーはチーム全体を象徴しているような感じだった。あとは小林大悟のプレースキックに楢崎のタイミングが全く合ってなかったこと。

 この上手いけど緩いディフェンスのヴェルディと試合した後で、次にFWから全速力でプレッシャーを掛けてくる浦和と当たったのは、それぞれに嫌な部分はあるんだけど、今から思えば少しキツかったかもしれないと思う。上手く表現できないが、昔、ローテーションで山本昌の翌日に今中と対戦した相手チームみたいな感じ?(笑)

 毎回こんな試合をしてたんじゃシーズンを通して良い結果を残すのは厳しいと思うけど、去年のセレッソ戦にといい、年に一回ぐらいはこんな試合があってもいいかな。ホームだし。試合後のプレス・カンフェレンスでアルディレスも言ってました。

 得点が多くいい試合だったが、長いシーズンを戦い抜くにはソリッドなベース(守備)が必要だ。
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by tknr0326g8 | 2005-05-03 05:36 | Game Review
お騒がせしてます
 昨日浦和戦のレビュー書いた後、速報Jリーグやスポーツニュースはスルーしてスタジアム行ってる間に録画しておいた木曜日のヴェルディとの試合(スカパー)でも観ようと思ったら途中で寝てしまった。

 で、朝起きたらエライ騒ぎになってる。なんか浦議に晒されてるし。

 ヴェルディ戦のレビューも書かなきゃいけないし、適当にスルーしようかとも思ったんだけど、まじめにコメントしてくれてる人もいるし、全部にレスつけるのは面倒なのでエントリー立ててまとめて返答させて頂きます。(煽りと思われるコメントは勝手に削除しました)

 ここに書いてもらったコメントをひと通り読んだくらいですが、浦和サポの人達は、今回の角田と同じようなケースで二枚目のイエローを貰い退場した大分戦のアルパイに関して、「一枚目のイエローに先入観が見え見え(っぽい)こと」と「その後の曖昧で不公平なジャッジ」に怒っているのであって、二枚目のイエローに関しては、「100%アルパイが悪」く、「それに関しては議論もしていない」ということのようだ。(なんか「ZAGAT」みたいだけど)

 そういうことであれば、それは俺が事実誤認してました。すいません。ここで訂正しておきます。俺と同じような感覚を持ってるのかと思ってました。
 俺としては、角田は角田として、レフェリーが安易に退場者出して試合壊すところに疑問を感じてたわけで(浦和の人もそうかと思ってた)、それを書いてるつもりなんだけど、それがごっちゃになって伝わらなかったようなので該当部分を削除します。

 具体的に書くと、俺はまず角田に対してとレフェリーに対してでは別の次元でこれを捉えていて、角田に対しては昨日のエントリーの中でも書いた通り、あのプレー(というか振る舞い)は軽率だし罰金ものだと思っている。だから俺からこの角田の振る舞いに関して弁解も擁護もしてるつもりはないし、してないつもりだ。(どうしてもそう読めるというなら俺の文章力の問題) 判定への異議ととらえられる言葉や行動が警告対象となるというルールがある以上、二枚目のイエローで退場と言われても不思議ではないし、あの退場に関してこの後クラブや選手が公式に抗議することもないだろう。
 多分ここまでは、(まじめに)コメントをもらっている浦和サポの人とも同じだと思う。
 しかしここから先、レフェリーに対しての感覚がだいぶ違っていたということなのだろう。角田の責任までをレフェリーに転嫁する気はさらさらない(それが前提)が、二枚目のカードをああも簡単に出して退場者が出てたんじゃ観てる側はたまったもんじゃない。昨日も書いた通り、結果はともかくあの退場で試合は壊れた。あの場面でカードを出すより他に選択肢はなかったのか?あそこで二枚目のイエロー出して退場者出さなきゃ試合コントロールできなかったのか?ルールブックには当然そんなことはひと言も書いてないが、一枚目のイエローと二枚目のイエローでは(現象面として)明らかに基準が異なる。二枚目のカード(退場)によって試合自体がいびつになるんだから当たり前のことだ。その二枚目のイエローをあんなことで出すのはいかがなものかと俺は思っている。度重なるクレームの末とかなら話は分からなくもないが…。だから俺は大分戦でのアルパイの退場にも、アルパイには同情はしないが、そういうレフェリーの「仕切り」に対しては疑問を持っている。
 ルール自体に審判の威厳を保つ意味合いもあるんだろうけど、選手の安い挑発に乗ってあたかも報復のようにカード出して(るように見える)たんじゃ、審判の権威は逆に落ちてく一方だと俺は思う。

 あと最後の「マルケスとウェズレイがいれば勝ててた。(笑)」という部分に突っ込んでる人もいるみたいですけど、これは浦和サポに向けた発言(煽り)ではなく、名古屋サポに向けたメッセージを皮肉っぽく書いてるだけなんで。浦和サポの人に反応されても困るんだけどね。
 まだまだ名古屋はマルケスやウェズレイがいないと強豪チーム相手にゲームプラン通り勝ち切れるだけのチーム力はありませんよということ。残念ながら名古屋にはまだこういった試合で決定的な仕事をして試合を決められる日本人選手がいないし(但しその前の段階まで持って行けるようになったのはチームとしての確実な成長)、そんな名古屋において外国人選手は結果をひっくり返せるほどの影響力をいまだに持っている。だからその下にも(ウェズレイの穴の)「補強」の必要性が書いてあるわけで。一応浦和サポの方の目に留まった場合も考えて、上に「負け惜しみ」ってのを付け加えたつもりだったんだけど。(晒されてる所ではしっかりその部分削除されてた)

 そして今の名古屋にとって大問題なのは、その補強が、「10番」と「11番」どころか、「9番」も必要になりそうってこと。
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by tknr0326g8 | 2005-05-02 12:22 | Topics & Issues