Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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adidas CUP 2005・その3
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グループリーグ第2節・速報
vs三菱養和SC
3‐1
得点:唐沢、酒井、上村
1点取ってから受けに回って終始苦しい試合でした。三菱養和はレベル高かったです。
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by tknr0326g8 | 2005-07-31 14:52 | Youth
adidas CUP 2005・その2
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グループリーグ第1節・速報
vs安芸FC
8‐0
得点:酒井、中田健、酒井、酒井、久保、酒井、市川、上村

相手シュートゼロ?の完勝でした。

※公式記録によると4点目は○…福島、×…酒井の間違いでした。
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by tknr0326g8 | 2005-07-30 16:46 | Youth
adidas CUP 2005・その1
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横浜(バルサ)でもさいたま(マンU)でも千駄ケ谷(バイエルン)でもない。
今最も俺の興味を惹く試合(チーム)はここ福島・Jヴィレッジに。
adidas CUP 2005―日本クラブユース選手権(U‐18)―

ユースについてそんな詳しいわけではないけど、クラブ史上でもかなり強い部類に入ると思われる名古屋ユースが全国でどこまでやれるのか、今日と明日の二日間だけですが、見て来たいと思います。

それにしても遠いな…。
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by tknr0326g8 | 2005-07-30 14:51 | Youth
花試合 ヴェルディvsレアル・マドリー @味スタ
 酷い試合見せられました。

 前日に来日したばっかりでまともに練習もしてないギャラクティコは、完全に省エネモードでさすがに玉際はたまにちょっと本気出すけどそれ以外はろくに走りもしない。 DFも小林大悟とワシントンにアッサリライン破られて失点。サルガドと相馬の1対1は少し見所があったかな。(今シーズンはサッパリだけど)Jではブイブイ言わせている相馬を1対1で全く寄せ付けないサルガド。小さいけどさすがはかつてジュニーニョ・パウリスタの足を・・・(以下自粛)。いつも名古屋で簡単にヒラヒラと交わされるSBに見慣れてるからか、やけに新鮮だった。

 後半途中から、実はこの試合の「真打ち」だったんじゃないかっていうフィーゴが登場。その完成されたテクニックと、彼にとってエルブランコのユニフォームを着るのはこのツアーが最後になるというセンチメンタリズム、それだけがお金を取れる要素だった。「ここで跨ぐっ!」ってのが分かってても、対面するDFは対応できずに次の切り返しで宙を舞っている。そしてそれを見ている観客の何割かも確実にそのDFと一緒に座席から浮き上がっている。(笑) それがフィーゴ。

 最初はサイドチェンジ―ぐらいしか見せ場がなかった―のパスひとつに「オーッ!」と(期待を込めた)歓声を上げていた観客のテンションも、ジダン、ロナウド、ベッカム、ラウール・・・とギャラクティコが次々と交代でピッチからいなくなるとなんか変な方向に走り始めて、

「もうレアルだったら誰でもいいから(名前を知らない17番でいいから)点決めろよ。」

みたいなビミョーな空気が流れ始めた。(笑)

 でもフィーゴの完璧なお膳立てにもその17番がどフリーで「並み」のJリーガーのようにシュートをフカし、終了間際の土砂降りの雨で観客の何分の1かは確実に退散しました。

で、今朝のスポーツ新聞を飾った記事はと言えば・・・
 「ベッカム激怒 ツバかけられた」(報知)
 「つば吐かれた!ベッカム戸田に激怒」(スポニチ)
 「ベッカム、戸田のツバ吐き激怒/親善試合」(ニッカン)
同じJリーグのチームを応援する身として、「集金ツアー」―しかもプレーはグダグダ―敢行中のマドリーが日本(のサッカー)をナメているのは確実に気持ちのいいものではない。その点では「ヴェルディ(中一日で)よくやった」という気持ちだ。でもこれらの記事(というかベッカムのコメント)が真実だとしたならば、俺は戸田を擁護する気にはなれない。むしろ「またか」というか「成長してない」というのが率直な感想。

 名古屋サポの俺は忘れていない。かつてピクシーが言ったその言葉を。

 「トダは私に対する尊敬が足りない」

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by tknr0326g8 | 2005-07-27 03:15 | Other Games
第18節 対磐田 2-0 (得点:中村×2) @BS1
 オフェンスとディフェンス、ベテランと若手が噛み合って来た最近の磐田に対し、今の名古屋のサッカーがどれだけ通用するか・・・それを考えるとどちらかと言えば期待よりも不安が大きかった試合前。未完成の(中途半端な)ポゼッションスタイルで挑むよりは、中盤でガツガツ当たって、杉本を前(FW)に戻して(前回の対戦でそうしたように)徹底的にロングボールでDFラインの裏を狙い、「走り勝つ」ことを目指した方が確率(勝算)だけを考えればいいんじゃないかと。

 名古屋は、怪我の中山(偽)に代わり、ここのところ途中出場でいい働きをしている豊田が先発。そしてFWに入ることが多かった本田と中盤の中村を入れ替え中村がFWにポジションを取る。すなわちこんな↓感じ。

         豊田   中村
   本田
     
     クライトン    藤田
         吉村

  中谷  増川  古賀  杉本

         楢﨑

 試合は開始から名古屋がこれまでのようなポゼッションスタイルをさせてもらえない。むしろ名古屋の中盤の緩いプレッシャーをかいくぐって磐田に上手くボールを回される。CBコンビも中山(本物)を上手く捕まえ切れていないようだ。
 名古屋の攻撃では、中山(偽)と比べれると真ん中でのポスト役をより強く意識している印象のある豊田のところでなかなかボールが収まらない。そしてこの試合に向けポジションを入れ替えた本田と中村に関しては、本田は圧倒的にボールに触れる回数が少なく、中村も豊田の近くにポジションを取るのかと思いきや、マイボールの時はかなり(右)ワイドに開いたポジションを取っていて、新生名古屋の売りである右SB杉本の攻め上がるスペースを消してしまっている。新しいやり方がしっくりきてないというか、やや空回りしている感じか。
 中村と杉本に関しては、なんとなくかつて中村と幸治郎が右サイドでコンビを組んだばかりの試合で互いにスペースを潰し合っていたのを思い出した。そう言えば、杉本が右SBに入ってから中村は主に中盤の左サイドに入っていて、こうして後ろからオーバーラップをかけてくる杉本と近くで絡むのは初・・・最初はしょうがないか。
 あと杉本は勝負のタイミング(間合い)がまた近くなってるのが気になる。今日も結構ドリブルしようとして磐田DFに引っ掛かってた。もっと早く勝負仕掛けろって、お前のスピードならついて来れる奴いないんだから。ギリギリまで相手引き寄せて鼻先で交わすなんてプレーは必要ない。FWとして行き詰まり始めた頃の相手の足に向って突っ込んでくようなドリブルがフラッシュバックしてきたよ。そんな近い間合いでドリブル勝負していいのは世界でサビオラだけです。

 自分達の形を見出せない名古屋に対し、ここまで試合を優勢に進める磐田がどこから勝負を仕掛けてくるかなぁと思いながら見ていると、思わぬ形から名古屋が先制点を奪う。中盤のやや深い位置でボールを持った藤田が、右ワイドに開いて待つ中村にダイアゴナルなロングパス一閃。それを受けた中村がエリアに向って突進し、対応に来た磐田の左のCB(にして市船の先輩)茶野を切り返し一発で振り切ると、そのまま左足でシュート!川口のニアサイドを破って先制ゴールを陥れた。

 俺がむしろネガティブな要素として見ていた中村のワイドに開くポジショニングから思わぬ形でゴールを奪ったものの、試合のペースは依然名古屋には傾いてくれなっかった。逆に猛攻を仕掛けてゴールに迫るのは磐田だ。左右の突破からのクロス、2列目からの飛び出し、タテに横にと揺さぶられた名古屋ディフェンスは楢﨑のスーパーセーブ連発でなんとか切り抜ける。あの前田のヘディングなんて普通止められないでしょ。
 名古屋のディフェンスはチームとしての連動性も今ひとつだったが、個人としてもやや穴が見受けられる。この試合中盤に下がった本田は上手く攻撃に絡めていない反面、守備への戻りも遅く、3バックの右に入る鈴木秀人までが積極的に攻撃に絡んでくる磐田相手に押し込まれる一因となったし、これまでそのスピードを活かしたイチかバチかのディフェンスで何度か危機を乗り切ってきた杉本も磐田のパス回しを前にしては、そのイチかバチかのチャレンジの鼻先でパスを回されて、裏にスペースを作ってしまった。中では経験不足からか増川が相変らずクロスに対して上手く目測を測れていない。

 試合が進むにつれ磐田の運動量が落ちてきたことで、名古屋も藤田を中心にようやくカウンターから何度か攻めに転じられるようになるが、得点以降はなかなか形を作れないまま前半終了。


 後半。1点を先制しているということもあり、俺の中ではネルシーニョが、前線でボールをキープできず基点となり得なかった豊田を下げ、右SBに井川を投入、杉本をトップに移すといういつものオプションを行使してくるのかと思っていたが、思いの他選手交代はなし。

 そして中谷がいきなりやらかす。後半開始直後という最も気をつけなければいけない時間に、思いっ切り集中力を欠いたプレーで自陣ペナルティエリア前で相手にボールをプレゼント。そしてしばらく磐田の怒涛の猛攻を浴びることになった。
 楢﨑を中心にこれをなんとか乗り切った名古屋は、引いて守って網を張り、ボールを引っ掛けたら相手DFの背後を狙ってカウンターという明確なゲームプランを実行に移す。そしてやっと後半になってボールに絡み始め本来のリズムつかんだ本田も輝きを取り戻す。左サイドを中心に時には下がってボールをもらいながら走り込む味方に合わせて相手DFの急所にボールを供給。そしてついには中村の飛び出しにピタリと合わせたパスで2点目をアシスト。

 この日の中村は前のスペースへの飛び出しというのを意識してやっているようで、普段はまるで「立ち入り禁止区域」のように決して近付こうとしないペナルティエリアの中にもどんどんと飛び込んでいた。もちろん「FW」という立場もあっただろうけど、今シーズン最初FWやってた頃もほとんどボックスには入ろうとしなかったから、これは他にも要因があったと考えるのが普通だろう。そこで考えられるのは、ひとつには豊田の存在。豊田は基点にこそなり得なかったが、ほぼ真ん中にポジションを固定することで磐田DFを引き付けていた。そしてその間隙を突いて中村はよく前線に飛び出した。2トップを組む相手がマルケスだとこうは行かない。あとはFWという立場によって、後ろのディフェンスに後ろ髪を引かれる気持ちが減退したこと。まあこれも藤田という戦術眼に長け、守備のバランスにも気を遣えるオールラウンドプレーヤーが中盤に加入したことが大きい。もし藤田がいなかったら、中村はシーズン前半戦でそうだったようにFWにいてもやっぱり自陣深くまで守備に帰って来てしまうだろうし。
 まあとにかくこの調子で中村が「前へ」という気持ちを持続していけば、よりその能力を開花させていいプレーヤーになっていくと思う。何度もクドイけどまさしく名古屋版ランパードみたいな。これで本人がシーズン当初目標として掲げ、偶然当ブログでも中村の成長のためのノルマとして(勝手に)課した年間10ゴールまで、あと「4」・・・と言いたいところだが、(当ブログの規定として)ノルマにPKは含まれないのであと5。(笑) この調子で後半戦もお願いします。

 それでも磐田は相変らずチームとして杉本の裏を上手く使ったサイド攻撃(村井)や二列目からの飛び出し(福西)で危険なシーンを作り続けていたが、怪我などもあり福西と名波が交代で下がると、運動量的にも技術的にもグダグダになってしまった。
 名古屋も上手く中盤でボールを引っ掛けて速攻に移るんだけど、ことごとく磐田DFのオフサイドに引っ掛かったりしてゴールを奪えず。豊田とかラインの大外にいる状況でオフサイド引っ掛かるってのはちょっとイタダケない。ピクシーがピッチにいたら激怒りしてるよ。なんでその(ラインが見れる)ポジションでオフサイドに引っ掛かるんだ!って。
 
 そして試合はそのまま2-0で勝利。

 あれだけ磐田ディフェンスの裏にスペースがある状況なら、さっきも書いたように右SBに井川を入れて杉本をFWに回してガンガン突っ込ませる作戦が有効だったとは思うけど、それでもネルシーニョが残り10分まで豊田を引っ張ったのは―しかも交代も豊田のポジションにそのまま中山(偽)を入れるというもの―豊田という若いプレーヤーの将来を考えてよく我慢したとも取れるし、穿った見方をすればルイゾン加入後の「青写真」が見えたような気もしないでもない。(笑)

 今日の勝利はチーム全員でゲームプラン通りに試合を遂行し勝ち取った勝利だけど、そのゲームプランの出発点となる先制点は、偶然とまでは言わないが、ハッキリ言って「個の力」で奪ったものだ。チームとしてはまだまだやらなければいけない課題は多い。この勝利を適度に良い自信にしつつ、これに浮かれることなく再開後のチームがさらに成長した姿になっていることを期待して、一ヵ月後を待ちたい。
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by tknr0326g8 | 2005-07-25 01:42 | Game Review
いよいよ後半戦
 この試合の後再び一ヶ月の中断を挟むわけだが、明日からいよいよ後半戦―すなわちH&A方式のリーグ戦の二巡目がスタートする。そしてその初戦の相手となるのが磐田だ。去年の2ndステージや今シーズン第2節での快勝(いずれもアウェー)などかつてのコンプレックスは全くなくなったと言っていいが、かと言って簡単に勝てるほど甘くもないだろう。次の試合は俺の中では全く未知数だ。

 磐田がどうやら調子がいいらしいということもあるが、俺がたった数ヶ月前快勝した相手に「未知数」と言い切るのは、磐田の事情(ACLでの疲労や怪我人、チームとしての完成度等)以上に名古屋というチームがその頃とは全くと言っていいほど別のチームになっていることに起因する。第2節では、結果やゲームの全体像としては「会心」の勝利だったが、中味をよーく見てみると、中盤でパスをつないでくる磐田に対し、ウェズレイ不在のFWに杉本を起用した名古屋はそのスピードを活かすべくロングボールを多用していた。ロングボール1本で杉本を裏へ走らせ磐田DFをかき回すシンプルな戦い方と闘う気持ち、そしてチーム全体で走り勝った試合だった。
 しかし今のチームは、クライトン頼みだった中盤に第2節当時は磐田で10番をつけていた藤田が加わったことで中盤でのボールキープ率が上がり、その結果磐田ほど有効にではないが中盤でボールを回しながら、そこからのスルーパスやサイドからのオーバーラップによってゴールに迫るやり方にシフトチェンジした。この新しいやり方が磐田に対してどれぐらい通用するのか、これは(楽しみな意味も含めて)未知数と言わざるを得ない。

 磐田対策として思いつくことはあまりなく、今やっているサッカーで全員がもう少し動き出しを早くして、その結果あちこちで言われてるような「シンプルなプレー」が混ざってくればいいなとは思う。そして代表の試合は殆ど見ないので最近の川口がどうだか分からないけど、昔のイメージのままで言うなら、チームとしてミドルシュートと豊田(中山)をターゲットとしたハイクロスをガンガン狙うべきだ。

 そしてこれも対磐田という意味ではなく、名古屋自体を見た場合に、俺のおススメプランをいくつか。

◆おススメプランその1 角田のアンカー起用
 最初に言っておくと、俺の中でのアンカーのファーストチョイスは安英学であり、その代わりは山口Kというのが基本的な考え方としてある。だからこのプランはあくまでその二人が怪我で離脱中という今の状況だからこそ唱えるものだ。
 HOT6初戦となる大宮戦、角田は足を痛めて途中交代した。そして代わりにその右SBに入った杉本が今ではそこに定着し名古屋の武器と言われるまでになった。俺はそんな杉本の「出現」を喜びつつも、角田が怪我から復帰してきたらどうするんだろうなぁと思ってたんだけど、オフィシャル見たらセカンドチーム中心のトレーニングマッチである静岡FC戦甲府戦に出てるじゃないっすか。だったら試合出すべきだ。角田をサテライトで遊ばせておくのはもったいない、と俺は思う。
 かといって俺としても杉本の右SBはもう少し見てみたい。そこで登場するのが角田のアンカー起用プラン。先シーズン人材難から何試合か試されたプランではあるが、これが意外と感触は悪くなかった。悪くないというか、俺としては2004年シーズンの振り返りの中でも書いた通り「2004年シーズン最大の発見」と言っても差し支えないぐらい鮮烈なイメージが残っている。強いて言うなら、カペッロが監督してた頃のミランのデサイーみたいな。結局先シーズンは大森の怪我やその後の角田自身の怪我で「お蔵入り」になってしまい、色々なインタビューを読むと本人はあんまり乗り気じゃないみたいだけど、俺の中では是非また観てみたいオプションのひとつだ。
 角田のアンカー起用を俺が望むもうひとつの理由が吉村のアンカー適正に対する疑問。理由は試合のレヴュー等で何度も書いているので割愛するけど、例えば象徴的なシーンを最近の試合の中からピックアップすると、横浜戦で自分達のコーナーキックからカウンターを食らった時、横浜DFがクリアしたボールをセンターサークル付近で前線に残って待ち構えていた奥がもらったシーン。吉村は奥にボールが出るタイミングから少し遅れて、奥にチャージに行ったわけだけど、こともあろうか奥のショルダーチャージ一発でバランスを崩して前を向かれ、さらには奥のテクニックで置いていかれカウンターの基点を作られてしまった。吉村はファールすらさせてもらえなかったわけだ。今の名古屋にあってほぼワンボランチと言ってもいい役割を任されている選手、そんな選手がカウンターを食いそうな場面で相手の前に立っていたら、例え数的同数であっても少しは安心を感じさせて欲しい、というのは贅沢か。これがもしFC東京の今野だったら多少なりとも安心感を感じられるような気がする、というか素早い出足でボール奪ってくれるんじゃないかっていう期待すらあるような気も・・・単に隣の芝は青く見えるだけなのか・・・。まあともかくああいう場面で、ファールで止めることすら出来ない吉村にアンカーは無理だと俺は思う。

◆おススメプランその2 中盤のスーパーサブ・吉村
 とまあ、ここまで書くと俺は吉村を名古屋のディフェンスが安定しないスケープゴートにしてコキ下ろしているようにも思われるかもしれないが、決してそういうわけではない。人には向き不向きや適正があるということだ。吉村は超絶テクニックがあるわけでもないしクリエイティブなパスを出せるわではない。そして守備でのポジショニングの勘や1対1の対応にも脆さを見せる。しかし吉村はスタミナがあり、献身的な走りも厭わないメンタリティの持ち主でもある。さらには機動性に優れ、前のスペースを見つける眼を持っているというJのレベルでも十分通用し得る特徴がある。
 そんな吉村を活かすには、今のところ後半途中からの中盤のスーパーサブ起用がベストだと俺は思う。ゲームの流れ、選手の疲労といったタイミングを見計らって後半のどこかで中村に代えて投入。吉村には中村ほどの「1発」はないものの、よく「飛び出し系」MFに分類される中村よりも遥かに優れた「前線への飛び出し」に必要な諸条件を備えている。
 負けている(引いて守られている)ゲームであれば、いわゆる追い越しによる「タテの変化」を演出出来る吉村は中村よりもよっぽど役に立つ。事実大分戦で引いてくる相手に対してそれを崩す可能性を感じさせる動きをしていたのは何度もFWを追い越してボックス内に飛び出していた吉村だった。その意味では、新潟戦でネルシーニョが「攻撃的な」選手交代として、ワンボランチだった吉村をベンチに下げてウイング(トップ)に渡邊を入れたのは、間違いだったと俺は思う。渡邊の投入(そして3トップへの移行)自体は悪くないアイデアだったが、下げるなら吉村でなく中村だった。
 勝っている試合でも吉村の途中出場は効く。例えば先週の新潟戦、前半から終始動きの重かった中村の緩慢な守備からカウンターを誘発するシーンが何度か見られた。要は疲労で体が動かず、頭も働いていないため反応が鈍く、そのためアプローチも遅くなり全部「行かせて」しまった上、後ろからも追い掛けられないので一気にディフェンスラインまで持って行かれたわけなんだけど、こういうシーンは今後も試合を重ねてシーズン終盤に近付けば続出してくるだろう。もし勝っている試合で逃げ切りを意図しているにも関わらず中盤がこんな調子になったら・・・俺なら迷わず(新潟戦で言えば中村と交代で)吉村を投入する。アンカーとして置いておくのは心許ないが、スタミナがありタフな吉村を入れることで中盤での守備は確実に活性化する。前から潰す手段として吉村は武器になる。

とダラダラ書いてきたら、いつものごとく長くなりすぎたので、また違うプランに関しては気が向いたら日を改めて書きます。
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by tknr0326g8 | 2005-07-23 04:12 | Pre-view
第17節 対新潟 0-3 (得点:なし) @スカパー
 名古屋はここのところ不動のフォーメーション。不動のメンバーは藤田、中山といった新加入選手を含めたコンビネーションを熟成させていく利点がある反面、前節の終わり頃から選手の動き(体力)が落ちていたのが気になるといえば気になるところ。

      本田  中山

    中村      藤田
      クライトン
          吉村

  中谷  増川  古賀  杉本

         楢﨑

 名古屋は前節までと同様、藤田、クライトンが中心となって中盤でボールをつないで攻撃を作って行こうとするスタイルで試合に入る。選手達の身体は重そうだが、新潟と比べれば中盤のタレントでは勝っているし、多少プレッシャーを掛けられてもなんとかボールを回すことは出来る。しかし新潟の戻りが早いディフェンスの前になかなかフィニッシュまではいけない展開。
 そんな名古屋の中盤の構成にあって気になるのは疲労の色が濃い中村と相変らず中盤で上手くパス回しに絡んでボールを動かす仕事が出来ていない吉村。かつて名古屋新世代の担い手として期待を集めた「ムラムラコンビ」も、新加入の藤田を中心に再構成が進む名古屋の中盤にあっては、疲れもあってかワンランクレベルが下がる「名古屋クオリティ」を体現してしまっているのが実状。藤田やクライトンが周りの状況を見てポジションを微調整しながらボールを受け、ボールを動かし、「次」のアイデアを持ってまた自分のポジションを移動していくのとは対象的に、彼等は「そんとこいたってパス出せねーよ」というところに平然と立ったままでパスを待っている(攻撃の流れを眺めている)ことが多い。インターセプトやいわゆる囲いこみを狙った相手を背後に背負ったままの状態で。中村に関してはパス出した後の動きも少ない。本人としてはボールを奪われた後のカウンターに備えて「バランス」を考慮していると言うだろうけど。
 藤田やクライトンクラスのMFになれば(一人じゃキツイけど)そんな「案山子」状態の彼等をオトリにして二人で中盤を作っていくことも可能なんだけど、今日の場合は中村の動きが悪すぎることもあってか、いつも以上に二人(藤田とクライトン)の持つリズムの違いが目立つ。何度か映し出される藤田とクライトンの話し合いシーン。そして引きの早い相手にクライトンのみならず藤田までがハーフウェーライン手前でボールを受けて攻撃をスタートしているようではチームとしてはなかなか厳しい。クライトンはともかく藤田がバイタルエリアで突っかけるシーンや清水戦のようにディフェンスラインの裏へ飛び出すシーンが増えてこないと、得点やフィニッシュにはなかなか期待できないだろう。結局その後の名古屋のチャンスは2トップを中心とした個人の能力の高さによるゴリ押し頼みだった。

 そして試合は徐々に名古屋のパス回しのリズムに慣れてきた新潟がボールを奪って速攻を仕掛けるシーンが増えてくる。完全に新潟のゲームプランに乗っかってしまっている。名古屋はそれを楢﨑のスーパーセーブ連発でなんとか難を逃れるのが精一杯。

 そしてそんな展開のまま0-0で前半終了。

 後半ネルシーニョがどう立て直してくるのかなと思っていると、いきなり頭から二人の選手交代。中山と本田がOUTで、豊田と井川がIN。井川を右SBに入れ、杉本をFWに移動する。前節の鹿島戦で後半成功したのと同じ選手交代。

      杉本  豊田

    中村      藤田
      クライトン
          吉村

  中谷  増川  古賀  井川

         楢﨑

 だが、俺は正直言ってこの交代には疑問だった。(確かにカウンターで右サイドを何度か突かれてはいたけど)杉本の右サイドからの突破や、(単発の印象は否めないけど)中山の馬力を活かした強引なプレーは、なかなかフィニッシュまで辿りつけないチームにあっては相手に脅威を与える数少ない武器だったし、中村が機能していないこのチームにあって本田は最前線で中盤の藤田、クライトンとともにゲームを作れる名古屋のポゼッションスタイルのキーマンだ。そして何より、中村を筆頭としてチーム全体に疲労の色が濃いこのチーム状況にあって、いくら流れが悪いとは言え、まだ0-0の状況で後半頭から一気に二人を交代するのはかなりリスキーな選択だ。出来ることなら後半の選手の疲労度合いを見ながら交代枠を使いたいところだと俺なら思う。戦術的にも戻りが早く人数を掛けて守る新潟ディフェンスに対して、「前で勝負する」タイプの2トップに変えるのは、ちょっと疑問だ。早い時間にこれで点を奪えればいいのだが・・・。

 そして不安は的中する。

 選手交代の他に、おそらく「藤田が前でプレーすること」が指示されたと思われるが、本田が外れたことで藤田はますます孤立する。名古屋の中盤は一気に構成力を失った。そして後半開始間もなく、守備の強化も意図して杉本を移動させたはずの右サイドからカウンターで崩され、鈴木慎吾の完ペキなクロスからエジミウソンに頭で合わされ先制を奪われる。最後は増川が完ペキにマークを外していた。改めて再認識させられる「サイドからの揺さぶりに弱い名古屋ディフェンス」という現実。

 その後名古屋はやっと中村が攻撃に絡むようになりようやく反撃開始。やはり中村が精力的な動きで攻撃に絡めるかどうかはチームとしても影響力が大きい。そしておそらく交代時にそれを意図していたわけではないであろう右SB井川のオーバーラップで新潟ゴールを脅かす。しかしこれらの攻撃は相手GKのファインセーブもあって報われず、さらには中村が再び活動を停止するとチーム全体も活路が見出せなくなってしまった。そして2トップが前(ボックス内)で勝負出来るようになった代わりに、前線でボールの収まりどころがなくなってしまったせいで、中盤からの押し上げもままならず、前半よりも前にポジションを取り始めた藤田までもが消えてしまう。
 俺は横浜戦や鹿島戦でも後半なかば過ぎから急激に落ちる中村のコンディションが気になっていたがが、この試合では前半からすでに動きが重かっただけに、後半での足の止まりっぷりもハンパじゃなかった。やはり交代枠はここにひとつ残しておくべきだった。まあそれでも中村には「一発」という武器があるからなかなか捨て難いという気持ちも分からなくはないけど、それに今日の試合ではベンチに平林もいなかったし。

 そんな展開に業を煮やしたネルシーニョが最後の賭けに出る。1ボランチ気味の吉村に代えて左サイドの高い位置に渡邊を投入。試合が終わってみれば、俺の中ではこの試合唯一と言っていい収穫はこのところ先発(左SB)の座を中谷に譲っている渡邊の積極的なプレーだけだったわけだけど、あれだけ人数を掛けてゴール前を固めている新潟ゴールを割るのは至難の業。
 そんな感じで一枚枚数を増やした攻撃を得点につなげられなければ、この交代のネガティブな面が出るのは当然の流れで、カウンターから吉村のいないDFラインと中盤の間を自由に使われアンデルソン・リマに誰一人寄せきれず狙いすましたミドルシュートで追加点を奪われる。そして終了間際には、集中力の切れたところをセットプレーから失点。

 0-3という完敗。前節の貯金を吐き出し、さらにはこの「HOT6」の(最低)目標であった勝ち点12も不可能になってしまった。来週の磐田戦に向けてチームはどう立て直していくんだろうか。「長いリーグ戦、こんな試合もある。気持ちを切り替えて・・・」というお決まりのコメントが聞こえてきそうだが、「こんな試合」が何試合もあったのではたまったものではない。かろうじてこのコメントを出しても許されるのはチーム合流してから初めて完敗になる藤田ぐらいだ。

 横浜戦の時にも書いたけど、俺が監督なら後半開始時点で選手交代をするにしても、中村を下げて豊田を入れて本田を中盤に下げるけどなあ。ネルシーニョの頭の中ではもう本田はMFじゃないんだろうか。そして中村はチームとして絶対に外せない核ということなんだろうか。まあその他にも俺が監督ならという妄想プラン(笑)はいくつかあるので、また気が向いた時にボチボチ書きます。
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by tknr0326g8 | 2005-07-17 22:31 | Game Review
第16節 対鹿島 3-0 (得点:中村PK、豊田×2) @スカパー
 ナビスコカップのグループリーグで2試合の対戦(1勝1敗)があるとは言え、日本代表の小笠原と本山が加わった鹿島は全くの「別物」。今シーズン首位を独走する鹿島に発展途上の名古屋が挑むこの試合は現時点でのチームの完成度、成熟度を測る上でも興味深い試合だ。またしても編成の都合により、オフィシャルHPもスポーツ新聞もエルゴラッソもレビューを読んだ上でのTV観戦となった。豊田のプロ初ゴール(しかも2発!)に、MOMは公式では吉村、エルゴラでは杉本となっているが果たして・・・。

 名古屋はやっとスタメンが固まってきて、3節連続での同じ顔触れ。

      中山  本田

    中村      藤田
      クライトン
          吉村

  中谷  増川  古賀  杉本

         楢﨑

 試合は開始直後から、名古屋がこのところのいい形を持続してボールをキープする展開で進む。藤田、クライトンが中心となって中盤でボールを回しながら、両サイドも積極的に押し上げて攻撃に加わる。ここ何試合かと違うのは、中谷が前半から高い位置に進出し攻撃に絡むケースが多い点と、鹿島ディフェンスのプレッシャーが強くないこともあって、本田が比較的自由に動いてボールに触る回数が多いという点。どちらかと言えば右サイドでのプレーが目立ったような気がするが、やはり本田はボールに多く触れることで持ち味を出したりリズムをつかんだりするタイプのように思える。
 しかしそんな時間帯は長くは続かない。7分~8分を過ぎたあたりから徐々に鹿島も盛り返す。本山と小笠原が両サイドバックの裏のスペースに流れたり、名古屋にとっての最大のウィークポイントであるDFラインの前のスペース(バイタルエリア)に上手くポジションを取って、そこでボールを受け基点となる攻撃は名古屋にとってはヒヤリとする場面を何度か演出した。
 名古屋の攻撃の停滞と鹿島の反撃。ここのところの試合ではそんな局面を一気に打開するような効果を発揮していた杉本もさすがに研究され始めたのか、対面する新井場に上手く守られている。杉本の場合大抵中に切れ込むフリをしてタテにぶっちぎろうとするから、新井場も明らかにそっちにヤマを張っていた。2,3本クロスまで持ち込んだシーンでは全く中と合わず、それ以外ではコーナーキックすら取らせてもらえない。そう言えばこの試合でのコーナーキックは、開始直後の時間帯で相手を押し込んだ状態から得た一本たけで、それが名古屋にとっての最初で最後のコーナーキックになった。
 
 一進一退のの様相を呈してきた試合が動いたのは20分過ぎ。最前線右サイドにポジションを取り、ロングボールをペナルティエリアの角という定石通りのポジションで受けた本田が一発のトラップで前を向く。DFラインと入れ替わってゴールに向って突進する本田を、置いていかれた大岩が引っ張り倒してPK。本田は自分で蹴りたそうだったが、結局中村が蹴って8試合ぶりの先制点。この日好調そうだった本田の技術が光ったシーンだった。

 そして30分過ぎ、この試合に大きな影響を与えるアクシデントが発生する。中盤でボールを受けた鹿島・本山が吉村に「手」で止められ倒される・・・もちろん主審はファールを取ったが、さらに主審に食い下がる本山に二枚目のイエローカードが出された。「カードを要求する行為」と取られたのか、それともその前に一瞬主審に体当たりするような感じになったからそっちを取られたのか分からないが、鹿島にとってはアンラッキーな判定。
 本山はカワイイ顔してニコニコしながら相手を壊すような汚いプレーを平気でするし、審判に目を付けられてたとしても「自業自得」なんだけど、本山と小笠原という日本屈指の攻撃的な中盤コンビを有する鹿島と戦うことが(そして名古屋のウィークポイントを確実に突いてくるこのアタッカーと戦うことが)、名古屋というチームの課題点をあぶり出し、試合の中で克服・改善していくことも含めて、成長段階にある名古屋というチームの糧になると思ってたから、その意味では少し残念だし、「結果」以外の試合という部分では若干興味を削がれた。ちなみに俺が本山を見る度に思い出すのが、巨人の桑田。たまに打席に立った時に三振に合わせて手が滑ったフリして相手ピッチャーの足元目掛けてバット放り投げるシーン・・・ニヤニヤしながら、いかにも悪気はなさそうな顔で。

 その後は、名古屋が最前線で本田、中盤(飛び出し含む)では藤田、クライトンが中心となってチャンスを作り、鹿島は小笠原の圧倒的な存在感と、主審の(本山退場とバーターにしようとしてるとしか思えない)判定基準によって作り出される名古屋ペナルティエリア付近でのセットプレーでそれぞれ得点を狙う展開。名古屋にとってはプレースキッカーの小笠原とフェルナンドのキックが安定しなかったことが救い。

 後半になると、名古屋が若干フォーメーションを変更。本山が退場になって一人少ない鹿島に対し、クライトンが前に出てかなりトップに近い位置でプレーするようになった。

      中山   本田
        
    中村  クライトン  藤田

         吉村

  中谷  増川  古賀  杉本

         楢﨑

 しかしこれが裏目に出る。名古屋DFラインの前に広大なスペースが出来たことで、Aミネイロが下がってきてこのスペースでボールを受けたり、小笠原が右に左に前に後ろにと縦横無尽にポジションを変えながら攻撃を作りはじめる。さらにボランチの青木が攻め上がって来た日にはとても吉村ひとりの手には負えない。これに両SBのアリ、新井場が絡むのが鹿島の攻撃の形。次第に名古屋はペナルティエリア周辺でのファールが多くなってきて、後半修正してきた鹿島のセットプレーからいつ点を取られてもおかしくない危ないシーンを何度か作られた。
 一方の名古屋の攻撃は状況を見たカウンター狙いと言えば聞こえはいいが、左サイドを中心に雑な攻撃(パス)を連発。復活・名古屋クオリティ。そしてボールを失い逆にカウンターを喰らう。
 押せ押せの鹿島はここがチャンスと踏んで、アリに代えて野沢を投入。トップに野沢を入れて3トップ気味の布陣へ。DFをひとり削り前に人数を割いてきた。名古屋にとって悪い流れ。
 すると最近冴えまくりのネルシーニョがこの試合でもすぐさま対抗策を打ち出す。FWの中山に代えDFの井川を投入。井川を右SBに入れ、右SBだった杉本をFWに配置転換。相手の3トップに対応するとともに、単純に人数が減りスペースが出来始めた鹿島DFラインを杉本のスピードで突く作戦だ。狙いが明確になった名古屋は中盤から鹿島DFラインの裏、杉本を走らせるようなパスがシンプルに出てくるようになる。そして後半開始から苦労していたアリがいなくなったことで中谷が再び攻撃に絡み始めた。

 名古屋も流れを引き戻してチャンスを作り始め、どちらに転んでもおかしくない展開。

 そして待望の追加点が生まれる。杉本が中谷と絡みながら左サイドで勝負を仕掛け、ボックスの中に切れ込みスピードで羽田を置き去りにする。そしてゴール前に折り返したボールを本田に代わって入っていた豊田が左足でゴールに押し込んむ。
 これで勝負はあった。鹿島にとってはあまりにも致命的な2失点目。名古屋は再びカウンターから、今度は中谷が左サイドを駆け上がり中央で待つ豊田にセンタリング。またしてもペナルティエリアの中でボールを受けた豊田がGKとの1対1から冷静に今度は右足で流し込んだ。
 身体能力を中心に高いポテンシャルを有しながら、デビュー戦となった昨年2ndステージ磐田戦でフリーな状態からGKにぶつけて以来ゴール運から見放されていた男が、この大事な試合でプロ初ゴールに加え2点目まで連取。厄払いは終了。これを機に自信を持って吹っ切れたパフォーマンスを発揮して欲しい。

 そして試合はそのまま3-0で終了。

 これまでの「名古屋クオリティ」を考えると、次の試合こそが大事。新潟戦は必ず勝たなければならない。

 そう言えば、MOMの吉村は1ボランチ状態でよく頑張っていた。ポジショニング(仕方ない部分もあるが)や局面1対1、そしてボランチとしてボールをもらう(フォーローの)動きではまだ不満があるが、この試合では中盤でよく動いてよくルーズボールを拾っていた。そしてそんな時にはリズム良く何度かタテにクサビのパスも通していた。前のスペースを見つけて出て行く動きは前から言ってるように問題なし。中村あたりの足が止まり始めてからも吉村はよく走っていた。
 エルゴラでMOMだった杉本はFWに移って確かにいい働きをしたが、サイドバックとしては次なるステップに進まなければいけない段階に来たような印象もある。それは狙われていた感のある守備でも、そして攻撃でも。3トップ気味で来る、そして相手をよく研究してくる新潟(反町)相手にどこまで通用するかがとりあえず見もの。
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by tknr0326g8 | 2005-07-16 04:38 | Game Review
第14節 対清水 2-2 (得点:本田、中村) @スカパー
 強行日程のおかげでスカパーのOAが追いつかずレビューが前後してますが、先週水曜日に行われた第14節・清水戦。試合後ネルシーニョが「今季トップクラスのパフォーマンス」と自画自賛した試合とはどのような試合だったのか。

 名古屋は大宮戦を出場自粛したクライトンが復帰し、藤田、中村らと中盤を結成している。その関係もあってか、本田は普段よりもかなり高い位置にポジションを取っていた。基本的なポジションは「FW」ということだろうか。

          中山
     本田
 
  中村          藤田

     クライトン
              吉村

中谷    増川   古賀    杉本

          楢﨑

 試合開始から完全なリアクションスタイルの清水に対し、名古屋はクライトン、藤田、中村が中盤でボールをキープし、細かくつなぎながら清水ディフェンスの崩しを狙う。DFラインからタテへのロングボールが多かった前節大宮戦の前半とは打って変わった試合運び。これがネルシーニョの意図しているサッカーということか。そしてその中では藤田とともにクライトンが十分な存在感を示していた。チームがこのスタイルを志向していくのなら、クライトンのキープ力と多彩なキックと視野の広さを生かした展開力は不可欠な要素だ。
 そしてそんな名古屋の中盤によるボールキープは、右SB・杉本のオーバーラップを引き出す結果にもちながった。真ん中に清水ディフエンスを集中させておいて、サイドのスペースをフワフワと飛ぶようなスピードでオーバーラップを仕掛ける杉本に対しタイミングを逃さず展開されるパス。そしてボールを受けた杉本はその期待を裏切らず自慢のスピードで清水の左サイドを何度も深くエグりクロスを上げ続ける。後手に回る清水のディフェンスでは杉本のスピードに全く付いていくことができない。
 名古屋にとってこれは嬉しいサプライズだった。FW時代の杉本は次第に勝負の「間合い」が近くなっていて、最後の頃なんて相手DFの足に向ってドリブルしてるような感じだった。これでは持ち味のスピードを生かすことは出来ないし、当然ごとくそのドリブルは相手DFに止められて(というより引っ掛かって)いた。それがサイドバックにコンバートされた途端、勝負を仕掛けるタイミングが早くなり、相手との間合いも近付きすぎないため、そのスピードをフルに生かして対面のDFを振り回している。これは意外な効果だ。今後プレーに余裕が出てきた時に、その余裕が変な方向に向いて、また間合いが近くならなったりしないことを願うばかり。今の間合いを維持するなら、杉本のスピードをもってすれば多分Jでは無敵。世界に通用する可能性すらあると俺は思う。もちろんまだまだサイドバックとして覚えなきゃいけないもの、身に付けなきゃいけないことはたくさんあるけど。
 試合は清水に先制を許したものの、そんな杉本による右サイドからの突破が前半終了間際同点ゴールを呼び込んだ。右サイドを突破した杉本がニアに送ったクロスに本田が身を投げ出しながら左足で合わせゴール。散々繰り返してきた杉本の突破がやっと実った形。ハーフタイムで放送された前半のハイライトは、杉本の代理人が売り込み用に編集したVTRみたいだった。(笑)

 いい時間(相手にとってはイヤな時間)に追いついて後半を迎えたものの、流れを自分達に持ってこれないのが名古屋の今の力。立ち上がり早々、前線からの激しいプレッシャーを受けた古賀がボールを失うと、一気にボックス内まで持ち込まれゴールを決められてしまう。またしても追いかける展開。もったいないというかなんというか。名古屋が追いかける展開になったことで、中盤でボールをキープして回す名古屋と速攻を狙う清水という構図はより一層明確になった。
 そんな展開の中抜群の存在感を発揮したのは、やはり藤田だ。名古屋に来てからの藤田は時として低い位置まで下がってボールを貰い中盤を作ることに重きを置いた動きをしていたが、この後半では歴代3位タイ(15節終了時点)という得点力の高さの片鱗を見せ始める。
 前半の名古屋がボールを回すことは出来てもなかなかDFラインの裏へのパスが出せず、最後は杉本の右サイドからの突破に頼った形になっていたのに対して、後半は藤田が本田とのタテのポジションチェンジからDFラインの裏でスルーパスを受ける形で何度か決定機を作り出した。藤田による前線のスペースへの飛び出しと、ボールを持った時に良さを発揮する本田のクリエイティブで相手DFの急所を突くパス、名古屋における新たなホットライン誕生の瞬間だった。
 そしてその後も精力的にして自由に動き回る藤田が、左サイドでボールを受けると今度は内側にいた中村にパス、そしてワンツーを狙って自分は相手DFラインの裏へ走り抜ける・・・清水DFが藤田の動きに引き付けられる瞬間、中村の前のスペースが少し空いた。これで余裕の出来た中村が右足を振り抜くと、ボールは軽くスライドしながら逆サイドのゴールに突き刺さった。再び同点。

 その後も途中投入された豊田をポストにしたり、藤田、本田、クライトン、中村うを中心に流動的にポジションを移動しながらパスをつないで清水ゴールを目指すが、結局ゴールを挙げることは出来なかった。

 カウンターとミス絡みで2失点を喫したものの、ゲーム全体を見ればほぼ名古屋が支配していたし、杉本によるサイド突破、そして藤田による前線への飛び出しという要素も機能し始めた。あとはクロスボールに対するゴール前への人の掛け方や、ボールを回しながらいかにして相手DFラインの裏を突くといった点で、フィニッシュのアイデア・イメージを共有するとともにその精度を上げていかなくてはならない。そしてそれが伴ってきた時名古屋は、「本当にいいゲームをした」と言えるような気がする。

 まあ今必要以上に中盤でボールを回しているのは、敢えてチームが実戦の中で藤田を交えたパス交換を行うことで、藤田とのコンビを熟成させているのだと思うことにしよう。(笑)
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by tknr0326g8 | 2005-07-11 07:52 | Game Review
第15節 対横浜 1-1 (得点:藤田) @スカパー
 HOT6を迎えるにあたってネルシーニョが掲げた勝ち点の(最低)目標は「12」。大宮、清水と連続で引き分けた今、この数字を達成するには、横浜、鹿島、新潟、磐田と続く戦いで最低でも3勝1分、負けはひとつも許されない。

 珍しく前節の清水戦で警告を受けなかった名古屋は(怪我人)を除いたベストメンバー(仮)。本田をトップに上げ、基本的にはこんな感じ↓↓↓のポジショニング。

     本田   中山

    中村     藤田

    クライトン 
           吉村

中谷  増川   古賀   杉本

        楢﨑

 前半の名古屋は中盤が流動的に動いてポジションを入れ替えつつ、クライトン、藤田が軸となってボールを動かし、チームとして目指しているポゼッションからの崩しを狙うが、横浜の堅い守備ブロックに、ある一定ラインより前には進ませてもらえない。活路があるとすれば、いつになく積極的にミドルシュートを放っていた中村か。スリッピーなピッチ、前節のゴールの残像と中村がミドルを狙ってしかるべき要素は揃っていたが、俺が思うに、中村にミドルを狙わせるに至った最大の要素は「中盤の攻撃的な左サイド」という基本的なポジションなのではないかと思う。3月のナビスコ鹿島戦の時にも書いたが、プロとして華々しい(実質的な)デビューを飾ったこの「中盤の攻撃的な左サイド」というポジションは、中村が最大の持ち味である「シュート力」を活かす上で・・・そして欠如している「ゴールへの意識」を覚醒させる上で、実は結構有効なような気が俺はしている。普通に考えれば右サイドの方が向いてそうなものだが、右だと中村はどうしてもサイドに流れるプレーを優先してしまう。しかし左であれば内に切れ込んでの右足シュートというのが中村の中でのファーストチョイスになる。中村が右サイドに流れてのクロスというのもチームとして大きな武器ではあるのだが、持ち味を活かすなら右よりも左というのが俺の中での結論。(まあイチオシは前々から書いてるように、4人の中盤がフラットに並んだ状態でのセンターなんだけど・・・)

 名古屋が不慣れなポゼッションスタイルの中で、スリッピーなピッチにも苦しめられなかなか横浜ディフェンスを崩してゴールまで近づけないのとは対称的に、横浜の選手達はグループで連動して、スペースを作る動き、そのスペースを使う動きというのをかなりこ慣れた感じでやってくる。特にバイタルエリアを中心としてマークの緩い名古屋のディフェンスを突いた(経由した)攻撃は数こそ少ないが確実に名古屋ゴールにまで迫ってくる。

 これはなかなか厳しいかなと思って見ていると、名古屋の攻撃は意外なところから糸口を見出した。右SBの杉本のスピードを活かした速攻だ。前々節の大宮戦後半で怪我の角田の代わりに突如採用されたこのオプションは、俺の中では常時適用は「オススメできない」もののはずだった。それが前節清水戦を経て迎えたこの試合で、俺はその考え方を改めざるを得なくなる。清水戦はまだ見ていないのでなんとも言えないが、大宮戦の後半45分間ではスピードを活かして前のスペースに進むことは出来たとしても、結局1本もクロスを上げられずじまいだったし、変な位置からドリブル始めるは、ディフェンスのポジショニングがおかしいわで、確かにあの試合で前半完全に沈黙していたチームを活性化する一因となったということは認めるけど、横浜や鹿島相手にはとてもじゃないが通用するようなオプションには思えなかった。しかしそれがどうだ、いい位置でボールを受け、ドゥトラ欠場で左SBに入った河合を、そしてカバーに来るアンカーの那須を、持ち前のスピードで置き去りにして横浜ゴールを脅かすクロスやシュートを放つ。不安視された守備でも、逆サイドにボールがある時の位置取りとかその辺には若干不慣れな部分も垣間見せたが、自分サイドでの1対1では、怖いもの知らずというか、イチかバチかの度胸の据わったいかにも「ブラジルのラテラル」っぽい対応で守り切る。この度胸には「抜かれたら、また自分のスピードで追いつけばいい」という桜木花道チックな裏付けがあるらしい。これ、ひょっとしたら1対1の守備は吉村より強いんじゃないか?まあこの杉本の覚醒には、大宮戦から比べれば、中盤で藤田の他にクライトンというボールをキープして捌くことが出来る選手が入ったことも大きいとは思うけど、今後の課題は最後の詰めの部分かな。あと角田ぐらいもっと動き出しを早くして欲しい。このまま慣れていってそれらのレベルが上がってくれば、このポジションでモノになるかもしれない。

 とまあ、そんな感じで両チームとも何度かゴール前のシーンを作りながらも無得点のまま前半を終了。その他には濡れたピッチとボールの影響か、楢﨑のキックの不安定さが目立った前半だった。

 後半、立ち上がりから横浜も前半よりはアグレッシブに出て来て、名古屋もそれに応戦。ゲームは攻め合いの様相に。そして開始10分も経たないうちに、横浜に与えたCKでゴール正面なぜか最も警戒すべき中澤をフリーにしてしまい、先制を許す。中澤は軽くジャンプした程度で余裕のヘディングシュートを名古屋ゴールに叩き込んだ。
 再開後3戦連続で先制点を許す展開。しかも相手は横浜。一層厳しい展開・・・と思っていると、案の定傘に掛かって攻め立ててくる横浜。が、名古屋がそれにカウンターを返す。左サイド高い位置でボールをキープした本田が、タメにタメて、前半は右とのバランスを考えて敢えて守備重視にしていたのかそれとも連戦の疲れなのか分からないがすっかり鳴りを潜めていた中谷のオーバーラップに合わせて絶妙なタイミングでスルーパスを出す。これを受けた中谷がゴールラインまでエグって、しっかり中を見てマイナスのセンタリング。大宮戦でいいオーバーラップを見せながらも、誰もいないところにクロスを送り続けた反省が出ている感じか。そして、そのボールに飛び込んだのは・・・藤田俊哉だ!
 俺はこのチームにおける藤田俊哉の役割として晩年の岡山の役割に近いものを期待している。中盤でスペースに動いてパスを引き出し、ボールを受けそれをまた動かしていく。そして仕上げはボックスの中に飛び込んでフィニッシュに絡む仕事。すなわち名古屋の攻撃に流れを作っていく存在だ。晩年の岡山はこの役割で完全に新境地を開拓し、スターターではなくても名古屋の攻撃のリズムが悪い後半に出てきては、しばしば流れを変える存在として機能していた。藤田ならその技術と戦術眼でこの仕事をさらに高いレベルでこなせるはずだ。
 中谷のマイナスの折り返しに対し、ボックスの中、DFの背後から飛び込んできた藤田は右足のアウトサイドで逆サイドのサイドネットに「置いてくる」ようなシュートを放った。ボールはキーパーの指先をすり抜けゴールへと吸い込まれる。俺は岡山が何度かこれと同じようなシュートにトライしたのを見たことがある。センタリングに対してボックス内のスペースに飛び込んできてアウトサイドで合わせるようなシュート。しかし俺の記憶ではこれがジャストミートしたことはおろか、おそらく狙ったコースに飛んだことすらない。

 これが日本を代表するMF、藤田俊哉という選手の持つ技術なんだ。と再認識した瞬間。

 嫌な相手に先制され気持ちが萎えかけていた中での同点ゴール、そして藤田の移籍後初ゴールということでムードは俄然盛り上がった。チームは今藤田という軸を得てそこに引っ張られるように急速にまとまりを増しつつある。このまま行けば逆転も十分可能だろう。

 しかし後半20分頃から、これまでチームを支えてきた中村が息切れしはじめた。それはTVモニター越しにもハッキリ見て取れるほど。ボールに対する「反応」が明らかに遅くなっている。それに伴って名古屋の左サイドでは横浜の大橋、田中が躍動し、緩い中盤は横浜にスペースを使われ決定的なシーンを何度か作られてしまう。

 チームに勢いが出て勝てる流れにも関わらずペースを引き寄せられない展開に、ネルシーニョは左SB中谷に代え渡邊、本田に代え豊田を投入する。中谷は連戦に耐えうる体力を持ち合わせてはいないし、本田もボールに絡む回数が減ってきていたので、横浜の攻撃を押し返すためにも妥当な交代といったところか。ここで中村に代えて平林という手もあったとは思うが、このピッチ状態では平林の技術を活かすことは難しいと踏んだのだろうか。俺が監督なら本田を一列下げ、中村outで豊田inを考えただろう。

 その後は名古屋も藤田を中心にチャンスを作り、さらに杉本に代わって入った井川からのセンタリングをゴール前に詰めた豊田がフリーでヘディングシュートを放つシーン(ストライカーとして決めて欲しかった)やカウンターから藤田がやや外に流れたボールを強引にシュートを放ったシーンなんかもあった。しかしやはりここでは中村がもっと頑張らなければ。何度かあったセットプレーのチャンスでもCKをキーパー直接というのが二度ほどあったし、終了間際、ペナルティエリア左側の絶好の位置で貰ったFKを思いっ切り蹴って直接ゴールの上ボールが通過しちゃったり、キックにも疲れが色濃く出ていた感じだ。ああいう状況や時間帯からセットプレーで確実に点が取れるようになると勝ち点3も、優勝出来るだけの強豪チームへの道のりもグッと近付いてくるんだけどな。ちょっともったいなかった。

 そして試合は結局1-1のまま終了。

 決定機は横浜の方が多かったし、それを確実に決められていれば負けていてもおかしくない試合。しかし、試合の「流れ」としては名古屋にも十分勝ち点3のチャンスはあった。藤田がチームにフィットし始め、その上ゴールも決めた。右SB杉本を使ったサイドアタックという新たなオプションもチームに加わった。決して雰囲気は悪くない・・・不安の残る守備を除けば・・・。なんとか次節の鹿島戦では勝ち点3を取って欲しい。そう言えば、今日の鹿島と川崎の試合で小笠原と岩政にイエローカードが出ることを期待していたけど、結局岩政だけにしかイエローカードが出なかった。多分今さら中三日で守備は修正できないので、「撃ち合い上等」で打倒鹿島を目指すとしますか。
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by tknr0326g8 | 2005-07-10 01:58 | Game Review