Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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名古屋ユースvs早稲田大学ア式蹴球部 @東伏見
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 都の西北…のさらに西北、東伏見に春恒例の関東遠征で名古屋ユースがやって来ました。去年は関東の大学で流行していた麻疹の影響で予定していた駒沢との試合が流れてしまったが、なんだかんだで毎年大学チャンピオン(前年のインカレ王者)と試合をしているのだから大したマッチメーク能力。
 関東大学リーグの開幕を来週に控えた早稲田はフルメンバー。渡邉千真と中川翔平の国見コンビに青森山田出身の快足アタッターの松本怜、ベンチにも前橋育英で田中亜土夢とコンビを組んでいた“レフティ・モンスター”反町一輝や初芝橋本が一昨年の高円宮杯でベスト4に入った時(名古屋ともグループリーグと準決勝で二度と対戦した)にキャプテンだった岡根なんかもいる豪華ラインナップだ。相手にとって不足なし。
 しかし結果から言えば、45分×3本(3本目はサブ組が出場)で行われたこの試合は、1-2、0-5、0-1の合計1-8で完全な力負けを喫してしまった。幾分テスト的な意味合いもある選手起用(交代も含む)などがあったとは言え、この結果が(特に交代で入った後に5失点を喰らった大西などにとっては)メンタル的にマイナスに作用しないことを願うばかりだ。

 一本目の名古屋のスタメンはおそらくこんなメンバー。(顔(シルエット)と名前が一致しない人は、チームメートが呼ぶ名前や朴監督の指示をもとに推測しました)

        鈴木(21)  アルベス(26)

矢田(8)  安藤(25)  奥村情(23)  金編(6)

本多(5)  西部(21)   磯村(10)   岸光(2)

           岩田敦(22)

 試合は開始直後からフィジカルとそれをベースとしたいわゆる「止める蹴る」の技術の差が如実に現れ圧倒的な早稲田ペースで進む。中盤で全くボールが収まらない名古屋とは対照的に、早稲田は余裕を持って右へ左へと大きくボールを動かしながら攻撃を組み立てゲームを完全に支配する。そして名古屋は1,2年(と3年の早生まれ)がイタリア遠征、その他の3年生も清水でのフェスティバルに参加して連戦が続いている影響からか、コーナーキックなどで相手をフリーにしてしまうなどディフェンス(ゴール前)で集中を欠くシーンも目立った。

 開始早々のコーナーキックでいきなりマークを離して決定的なシュートを放たれ(シュートは枠外)、その後すぐに左サイドからのクロスにヘディングでキレイに合わされて失点した時には、この先何点取られることかと思ったが、意外にも次の得点を奪ったのは名古屋だった。10分過ぎにカウンターから左サイドに出たボールを矢田がドリブルで持ち出してタテではなく右サイドへと展開。横パスを入れたことで右サイドの金編にボールが渡った時には既に早稲田のディフェンスは陣形が出来上がってしまっていたが、ボールを受けた金編は落ち着いて目の前のDFを切り返しで外すと左足で中へクロスを送る。これをボックス内で上手くDFとDFの間にポジションを取っていたアルベスがヘディングで押し込んだのだった。
 
 その後は早稲田のペースも落ち、試合開始当初ほど一方的な試合展開ではなくなったものの、名古屋は全くと言っていいほど攻撃の形を作れていなかった。早稲田の圧力の前に中盤でボールを落ち着けられない名古屋は、早い段階で鈴木を狙ってタテに長いボールを入れて鈴木の身体能力にかけるぐらいしか突破口が見当たらない。去年までだとサイドに一旦ボールを集めて、そこからアルベスにクサビを入れて2シャドーがサポートに入るといった定番の形もあり、前線では3トップを中心に選手がかなり流動的に動いていたイメージがあったが、今日の試合では4-4-2の陣形を取った選手達はかなりポジションを固定されているような印象だった。これだと個々の能力で自分達を上回っていて組織的にもオーガナイズされている相手を崩すのはなかなか難しい。

 試合は30分を過ぎる頃にはようやく名古屋も中盤でボールを拾えるようになり、少しづつ相手ゴール前までボールを進めることが出来るようになっていたが、そんな矢先タテ一発で渡辺千真に抜け出されるとそのままマークが振り切られて勝ち越しゴールを許してしまった。この勝ち越しゴールのシーンを含め渡邉とマッチアップすることが多かった西部は、その圧倒的なパワーを前にして対応にかなり手こずっていたが、ここから得られたものは決して少なくないだろう。

 一本目はそのまま1-2で終了。

 二本目。一本目の流れそのままに失点こそ許さないもののなかなか攻撃の糸口を見出せない名古屋は途中でメンバー交代。鈴木、岸光→大西、三浦俊。奥村情と磯村がそれぞれ一列づつ繰り上がり、右サイドでは金編がSBにポジションを下げる。

       奥村情(23)  アルベス(26)

矢田(8)  安藤(25)   磯村(10)  三浦俊(7)

本多(5)  西部(21)   大西(3)   金編(6)

           岩田敦(22)

 この交代が戦術的なものなのかそれとも当初から予定されていたテスト的な意味合いのものなのかは不明だが、この交代により名古屋の攻撃には明らかな変化が現れた。磯村が中盤でボールを受けてゲームを作り、三浦俊がスピードを生かして裏を狙うような動きを意図的に見せたことで、ようやく名古屋の攻撃に形とも言える光明が見えてきた。しかしそんな攻撃が実を結ぶ前に同じくメンバーを入れ替えたDFラインの方が先に崩れてしまった。後半から出てきた反町が爆発しそんな反町のハットトリックを含めた5失点(それ以外にも反町によるPK失敗もあった)。早稲田による一気のゴールショーが始まる直前に朴監督からポジショニングについて注意を受けていた大西からしてみたら、なにがなんだか分からないうちにやられてしまった感じだろう。まあかつて超高校級と呼ばれていた選手達を相手に、中学を卒業したばかりの選手が立ち向かったというだけでも良い経験として大西には今後の糧にしていって欲しいと思います。

 一方の攻撃は、磯村が中盤に入ったことで一旦中盤にボールが入るようになったものの、今度は前線にボールが行かなくなってしまった。二本目の途中からFWのアルベスや奥村情はほとんどボールに触れていなかったのではないだろうか。よく考えればアルベスと奥村情は、二本目の途中から出て来た早稲田の岡根とは2年前の高円宮杯グループリーグで戦って以来の再戦だったわけだがリベンジを果たすことは出来なかった。

 三本目は1,2年生が中心。スコアこそ0-1だったが、チャンスらしいチャンスもなく、ほとんど早稲田に押し込まれてハーフコートのゲームだった。

         9(奥村駿)   13

21(鈴木)   4(岩田修)  15       14

12       3(大西)    2(岸光)   7(三浦俊)

              1(三浦天)

 俺自身名前が分かる選手も一・二本目にも出ていた選手を含め半分ぐらい。そんな時頼りになるのは選手達がお互いを呼び合う名前しかないのだが、今から振り返っても名古屋は早稲田と比べて声が出ていなかった。声という部分では三試合通じても一番目立っていたのはGK三浦天だろうか。どことなく「キャプ翼」に出てくる難波FCの中西太一を連想させる(笑)三浦天ですが、ゴールキックの時に迷い過ぎるきらいはあるものの、来年あたりキャプテンとしてこのチームの中心になっているかもしれません。

 個々のプレーヤーに目を移せば、全セットを通じて最も印象に残った選手は金編。三年生は去年見ている分新しい発見に欠ける部分もあったのだが、金編はSHとしての出場した一本目は大学生のプレッシャーを前にしても全く動じずボールをキープ出来ていたし、二本目の途中から入ったSBではあの松本怜とのマッチアップにも関わらず完全にスピードで対応していたのにはとにかく驚いた。3年前の高円宮杯で名古屋ユースが総体王者だった青森山田と対戦した時のプレビューの中で俺は松本のことを「並の高校レベルではちょっと一人では止められそうもない」と書いたが、中学を卒業したばかりの新一年生が一人で止めちゃったよ・・・みたいな感じ。

 そう言えば去年の関東遠征では、トップチームのアウェーゲーム(vsFC東京@味スタ)を観ていた記憶がありますが、今年も大宮戦とか観て帰るんでしょうか。
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by tknr0326g8 | 2008-03-30 15:49 | Youth
J2 2008 第4節(vs徳島) & 5節(vsC大阪) @スカパー
■第4節 vs徳島(H) 2-1
 開幕以来、甲府に始まり仙台、山形とJ2でも上位に属するチームとの戦いが続いてきた岐阜にとって、この徳島戦は今シーズンどこまでやれるのかという意味で真価が問われる試合でもある。対する徳島はシーズン開幕後未だ勝ちなし、得点もゼロという状況にある。岐阜としてはチーム状態を考えても勝ち点3が欲しい試合。

 岐阜は前節の山形戦で攻撃陣が爆発した布陣そのままにこの徳島戦にも臨んできた。そして前節右SHとして初先発を果たしチームの攻撃に軽い革命をもたらした梅田がこの試合でもその力をまざまざと見せつけ、ハーフウェーライン付近から中央をドリブルで突き進むと誰も寄せてこないと見るや強烈なミドルシュートを徳島ゴールに叩き込み先制。その後追加点が取れずにいると後半一旦は同点にされたが、この試合それぞれに特徴を発揮していた2トップがコンビでゴールを決め勝ち越しに成功した。カウンターから片桐が得意の左足でDFの頭越しにファーサイドへふわりと送ったボールを片山がスライディングしながらダイレクトボレーで合わせたゴールはお金を取るに相応しいスーパーゴールだった。
 予想以上のペースで目処が立ってきた攻撃面。あとは高い能力は誰の目から見ても明らかなものの、チームの中でそれが活かし切れておらず、なんだか時として「孤高のドリブラー」的な感じになってしまっている左SHの高木をどう使っていくかがチームの攻撃が破壊力を持てるかどうかのポイントになりそうだ。

 それにしても日曜日のナイター(18時キックオフ)という「悪条件」とは言え、観客数が少ないのはちょっと残念。今の岐阜は非常に組織立って、全員がひたむきに頑張る良いサッカーをしていると思うので是非とも地元から盛り上げて行って欲しいと思う。

■第5節 vsC大阪(A) 0-1
 長居という大規模なスタジアムのせいなのか、それともC大阪という広島と並ぶ優勝(昇格)候補の本命が相手だからか、はたまた開幕から休むことなくハードワークを続けてきた勤続疲労の影響か、立ち上がりから動きに硬さの見られる岐阜は、チームがリズムに乗る前に一瞬の集中力の欠如からスローインでアッサリと裏を取られて失点してしまった。相手が前線に(「名古屋キラー」でおなじみの古橋をはじめとした)タレントを揃えるC大阪だけに、この早い時間帯に失点を喫したことは下手すれば大量失点の引き金になるのではないかという不安がよぎる。

 しかしそんな俺の浅はかな予想に反して、岐阜は個々の力では劣るものの組織的で粘り強い守備により中盤でセレッソからボールを奪い速攻に移るようなチームとして狙っていたであろう形を何度も作っていた。失点以降、後半20分ぐらいでペースがガクッと落ちるまでは試合は完全な岐阜ペースだったと言っていいし、このゲームでチームとして良いパフォーマンスを見せていたのは間違いなく岐阜だ。そしてそんな中で渋く存在感を発揮してのは藪田だった。開幕からスタメンを張っていた菅が負傷欠場したことにより、右SHとして2連勝にも大いに貢献していた梅田がボランチへコンバートされ、今季から岐阜に加入した藪田は右SHとして今季初出場を先発で飾ったわけだが、そのポジションで藪田は想像以上の順応性と実効性を発揮していた。これまで(名古屋の)試合相手として対戦していた時にはあまり気に留めたことがなった藪田だが、さすがにヴェルディ、横浜FC、神戸を渡り歩いてきたベテランだけのことはある。おそらくまだコンディションが万全でないこともあって残念ながら後半途中で交代してしまったが、風貌的にもどことなく藤田俊哉を彷彿とさせるようなプレーは経験の浅い岐阜の中で今後も確実な戦力となることだろう。

 結果ということから言うと、多くの時間帯に置いてペースを握っていた岐阜だったが、結局最後までセレッソのゴールを割ることは出来なかった。上でも書いたように中盤の出来は悪くなかった(むしろ藪田が加わって良くなった面もある)が、岐阜の攻撃は最後のところでプレーに精度を欠いていた。昨シーズン日本代表GKの川島が名古屋から川崎に移籍したことで川崎から押し出されたセレッソのGK相澤のビッグセーブに阻まれたシーン(前半の高木のシュート)などもあったが、前線のプレーヤーの出来を見ても、そろそろ今季初得点が期待される片桐は(前後半でスパイクを履き替えた効果なく)いつもと比べて動きにキレが足りず特に長いキックの精度が悪かったし、片山も高さそして強さでセレッソのCBコンビを上回ることが出来なかった。ただ片山については、いつものように高さではポイントには成り得なかったが、動きの中で何度かボールに絡めてはいただけに、森山に代えるよりは片桐同様ピッチに残しておいた方がその後のチームとしてのチャンスは多かったような気がしないでもないんだが。

 それにしても今シーズンのセレッソは何はさておき「昇格」を目標としているということなんだろうか。俺の中でクルピはかつてクルゼイロの監督としてベンゲル率いる名古屋と瑞穂で対戦した時に、元柏のリカルジーニョを中心としたすごく良いチームを作ってた記憶があって好印象を抱いていたのだが、この試合でのセレッソは汚いファールで相手を止めるブラジル人監督が率いるチームにありがちなダークサイドがやたらと目立ち、香川を筆頭に、柿谷、デカモリシなど才能のある若手が何人かはいるものの、例えこれでJ1に上がったとしてその先に何が残るのかと考えると、ちょっと疑問が残る感じでした。
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by tknr0326g8 | 2008-03-30 02:28 | FC GIFU
国際親善試合 U23日本代表vsアンゴラ代表 @国立競技場
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 アフリカンなフィジカルと気質(メンタル)を併せ持つ豊田陽平の確変を確認しに国立へ行ってきました。無事先発出場を果たし、後半には得点も決めた豊田ですが、周りの選手と(悲しいほど)動きが噛み合っていないのが印象的でした。まあ、いつまで経っても何がしたいのか分からない寄せ集めのようなこのチームにモウリーニョが言うところの「組織化」を求めること自体が土台無理な話で、久しぶりのこのチームへの合流となった豊田の場合は尚更仕方ないのかもしれないですが。

 豊田を見ていて感じたのはとにかく大小を問わず動きが多いこと。裏を狙う、クサビを受けに下がる、サイドに流れる、ニアに走り込む、ファーに逃げる・・・味方がボールを持っている時の豊田は間断なく動き、そして次のアクションを狙い続けていた。ゴールを決めた場面に代表されるボックス内では常にいわゆる「消える動き」を入れていたし、前線でボーッと突っ立ってボールを待ち続けるような受け身的な姿勢は全く見られなかった。
 豊田にこうした姿勢をもたらしたもの、それは8月の本番(北京)に向けてこのチャンスを逃せば後がないという焦燥感(モチベーション)と山形でエースストライカーとしてプレーしている自覚ではないだろうか。そして俺が注目したいのは特に後者。おそらくこうした自分から主体的にプレーするスタイルは名古屋で強力な外国人FWとコンビを組んでいる中ではなかなか生まれてこなかったに違いない。エースとして自分がゴールを決めなければチームが負けてしまうという状況下に身を置いてこそ生まれてくるものだ。この意識が豊田に芽生えただけでも山形への(レンタル)移籍は成功だったと俺は思う。

 だが最初に書いたように豊田のこうした動きは得点のシーンを除けば全くと言っていいほど実を結ばなかった。それどころか動きが多い分だけ空回り感が目立つという皮肉な結果さえ引き起こした。豊田にとっては普段チーム(山形)でもらえているようなラストパスを(欲しいタイミング・欲しいスペースで)もらえない展開であり、周りの選手からすれば豊田を使うことが出来ずその動きに合わせることも出来なかったということになるのだろう。これが平山だったらもうちょっとボールが集まったような気もするが、こればかりは積み重ねの部分もあるので仕方がない。

 というわけでほとんど豊田しか見ていなかったし、豊田が下がった(しかも交代が香川でなかった)時点で帰ってしまったので他のプレーヤーのことはあまり分からないが、この試合で最も印象に残っているのは長友ですかね。守備の1対1にも強いし、攻撃面では積極的な攻め上がりから唯一の得点のアシストも決めたし、問題なくこの試合のMOMでしょう。
 ただ今日の試合を見る限り、今後このチームにはフル代表から水本や安田、海外から本田や水野、さらには怪我から梶山や本田拓などが戻って来るとは言うものの、反町JAPANが北京で命綱と出来そうなのは、真夏の北京の暑さにヨーロッパや南米、アフリカのチームが勝手にヘバってくれることぐらいなんじゃないだろうかと思えて来ました。この段階でこの完成度の低さは異常だし、果たしてこれまで何をやってきたのか、この試合をやることに意義はあったのかという率直な疑問を感じずにはいられませんでした。
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by tknr0326g8 | 2008-03-28 00:18 | Other Games
JFL 2008 第3節 横河武蔵野FCvsFC刈谷 @多摩
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 デンソーの名を冠した日韓の大学選抜対抗戦が国立競技場で盛大に行われている頃、人里離れた永山でひっそりと行われた横河武蔵野FCとデンソーの血を引くFC刈谷によるJFL第3節。試合は「(元祖)名古屋のプリンス」改め「刈谷のキラ様」(勝手に命名)こと平林輝良寛(キヨヒロ)によるスーペルゴラッソ2発で二度のビハインドを追い付いた刈谷がAWAYで貴重な勝ち点1を獲得しました。平林にとっては一年前の同カード(@駒沢)で横河のお家芸でもあるサイドアタックの前にチームとしての力の差を見せ付けられ、試合後悔し涙を流したリベンジが果たせたのではないでしょうか。

 試合は、キックオフのボールをいきなり横河に奪われるなど立ち上がりからどことなくバタバタとしていた刈谷が、22分に右サイドからのクロスに対してGKとDFの連携ミスから相手にボールを拾われ失点しますが、28分に平林が一発目のスーペルゴラッソですぐさま同点に追い付きます。ハーフウェーライン付近からのFKをペナルティエリアの外あたりで胸トラップで受けた平林は、そこから振り向きざまに右足を振り抜き強烈なミドルシュートをネットに突き刺しました。

 同点に追い付いた刈谷はようやく全体が少し落ち着いたようだったが、クサビを入れてサイドに展開する得意の形が全く作れておらず、伊藤を目がけてロングボールを蹴るぐらいしかなかなか前にボールを進めることが出来ないでいた。試合を優勢に進めているのは、刈谷とは対照的にチームとしての明確な形を持っている(試合の中で実践できている)横河の方で、もし横河に勝ち越しを許せば平林のゴールも「事故」として処理されてしまいそうだな・・と思っていたら、後半開始間もなくカウンターから横河に右サイドを破られ、最後は逆サイドで後ろから走り込んで来た林にフリーで蹴り込まれ再びリードを許してしまいます。これは刈谷にとっては難しい展開になったなと思っていたら、ここで再び平林の才能が輝きを放つ。右からのクロスボールに対し大外でフリーになっていた平林がダイレクトで左足を振り抜くとこれがものの見事にゴールを捉えたのだった。

 その後はようやく自分達のスタイルで試合を進められるようになった刈谷もチャンスを作り出せるようになり、最終ラインも松田が制空権を譲らず防波堤となって横河の攻撃を跳ね返していたが、チームとして解消していかなければならない課題も守備面で散見されていた。最初のプレーでミスした影響なのかGKの飛び出しに躊躇が見られる最終ラインは何度となく横河にDFラインの裏を突かれていたし、中盤ではジェフR戦同様に4-4-2の左SHに入っていた平林のところでスペースを空けてしまいそこを突かれるシーンが目立っていた。このあたりは今後の修正点と言えるだろう。

 一方、金守や林などスタメンに大卒新人の見慣れた名前が並ぶ横河は、今年のチームもサイドアタックを中心に後ろからどんどんと走り込んで数的優位を作る攻撃が非常に良くオーガナイズされている好チーム。そのスタイルはどことなく今の名古屋と被るも部分もあり好感が持てます。個人的な注目は岐阜工→東学大と進み今シーズンから横河に入った林ですかね。大学4年の時はSBやってましたが、このチームでは右SHとして得点も決めるなど早くもチーム戦術に溶け込んでいるようでした。小柄ですがスピードとテクニックがあってとてもクレバーな選手なのでこの環境でさらに成長してもらいたいです。

 というわけで、今シーズンのFC刈谷の関東シリーズ(北関東除く)は早くも終了。関東での試合を増やすためにも、来シーズンに向け三度目の戸塚マジックに期待しつつ町田ゼルビアを応援したいと思います。
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by tknr0326g8 | 2008-03-23 23:01 | Other Games
J2 2008 第2節(岐阜vs仙台) & 第3節(山形vs岐阜) @スカパー
■第2節 vs仙台 0-1
 開幕戦で甲府相手に予想以上の健闘を見せ勝ち点1を獲得した岐阜はこれがホーム開幕戦。舞台となるのは長良川競技場だ。今や伝説となったピクシーのリフティングしながらのドリブルが披露されたスタジアムであり、先のプレシーズンには(有料で観客を入れる試合としては)初めて名古屋との名岐ダービーが行われたスタジアムでもある。だが個人的には、メモリアルセンター内にあるこの競技場も、近くにある球技場も俺が三年間毎日チャリでその脇を走って高校に通った場所という印象が強い。笑

 それはさておき、この試合で最も印象に残ったのは、かつて岐阜工を率いて輝かしい戦歴の数々を残した大野聖吾・現大垣北高校監督の非常に的確な解説だった。試合の流れもさることながら、個々のプレーヤーについてもとても細かく見ているなぁとTVを見ながら関心するとともに、(岐阜のサッカーの隆盛にはもちろんVAMOSやJUVENといったクラブチームの存在を抜きに語れないが)かつて岐阜工が全国区のチームとなった理由の一端を垣間見たような気がした。
 というわけで、試合については何を言っても後出しになってしまうので多くは語らないが、この試合についてひとつ言えるとすれば、“キング・オブ・ギフ”小島の不在がことのほか大きく感じられたこと。岐阜には二列目の高木、嶋田など攻撃陣にも良いプレーヤーがいますが、彼等を生かすという面でも小島がいないと片桐ひとりに掛かる負担がとても大きくなってしまうし、相手のレベルが上がれば上がるほどそれでは苦しい。ちなみにそんな片桐は、かつては鋭い反転から見せる重心の低いドリブル突破が最大の持ち味でしたが、ホリコシに行って小見監督の下でプレーしていたあたりからもうひとつの持ち味であるイマジネーション溢れるプレーの部分に比重を置いたプレースタイルにシフトしたような印象を受けます。かつての片桐ファンとしては正直一抹の寂しさのようなものを感じなくもないですが、相変わらずボールキープ時には玉際の粘り強さを見せてくれてますし、よい意味で角が取れてきたと好意的に解釈したいです。

■第3節 vs山形 5-3
 俺の興味の半分は名古屋から山形にレンタル中の“トヨグバ”こと豊田陽平のプレーに向けられていたこの試合。第1節と第2節を通してシュートを8本しか放っていない岐阜が山形相手に5得点という結果は全く予想していなかった。

 この試合のひとつのポイントは岐阜が開幕から二試合連続でスタメンに名を連ねていた嶋田に代え、大分から地元へと戻って来た梅田を右SHとして起用したこと(サブにも入っていなかったところを見ると怪我でもしたのだろうか)。名古屋とのプレシーズンマッチでも非常に可能性のあるプレーを見せていた嶋田は良いプレーヤーだと思うが、左右に左利きを二枚並べてその二人がポジションチェンジを行いながらプレーしていたこれまで二試合と比べても、岐阜が使っているピッチの横幅は明らかに広がっているように感じられたし、全体のバランスも格段に良くなったと思う。そしてそのサイドアタックが山形から大量5得点を奪う結果へとつながった。J2時代の新潟がスタメンとサブの間をウロウロしていた鈴木慎吾を左SHに定着させてから成績を伴ってきた来た時を思い出しました。
 山形の最終ラインでのマークが甘かったという面はあるにせよこの試合で2ゴールを決めた片山も試合毎にJの舞台に順応しその力を発揮しはじめているし、TVの実況のように「運動量豊富」と一言で片付けてしまるのは容易いが本当に最後まで動きの量が落ちず前線に顔を出すルーキーの菅、ともに右サイドでチームに落ち着きをもたらしていた前述の梅田と吉村など、新戦力も馴染んで来ているようなのでこれからが楽しみです。

 そんなメンバーが替わっていることもありますが、それにしても一年前に味スタで見た(JFL 横河戦)時と比べてもチームは随分変わったなという印象を受ける。正直まだ上位チームとは力の差があるということでロングボール中心の組み立てになってしまう部分もあり、守備では危なっかしい部分もありますが、チームとして組織だったプレーが出来るようになってますね。

 ちなみに豊田はその恵まれた身体能力をプレーに反映させる術を習得しつつあります。前節のセレッソ戦に続いてこの試合でも豪快なヘディングゴールを決めてますし、結果を積み重ねつつ順調に成長して行って欲しいです。あと山形に関して言うなら、序盤以降機能性を失っていたとは言え、リチェーリを下げた事は結果的に岐阜を楽にさせてしまったかもしれません。
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by tknr0326g8 | 2008-03-21 01:57 | FC GIFU
JFL 2008 第1節 ジェフRvsFC刈谷 @中台
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先週のJリーグに続いて今週はJFLが開幕。JFL史上初?国立競技場で開幕を迎える横河武蔵野FCに興味を惹かれつつも、遙々成田までやって来たのは、元祖名古屋のプリンス・平林を筆頭に高橋、松田、日下といったかつて名古屋の下部組織に在籍しアンダーカテゴリーの日本代表に名を連ねていたプレーヤー達を見るため。この試合では高橋がベンチにも不在だったが、残りの三人が開幕スタメンに名を連ねた。

刈谷は和多田を中心に右に伊藤、左に平林という3トップ気味な布陣でスタートしたが、3バックの布陣を敷くジェフのアウトサイドに対応するために平林が時間とともにポジションを下げて二列目の左側に入り4-4-2のような布陣に。だが人数を合わせてはみたものの、ポジショニングのバランスが悪く組織としても十分に整備されていない印象の刈谷の守備は、ジェフのサイドアタックに対して常に後手に回ってしまう展開が続いた。
しかし最後のところでなんとかジェフの攻撃を凌ぎ切り、時間の経過とともにジェフの勢いが弱まると刈谷も和多田を軸としたカウンターから好機を作り始める。和多田の落としから日下がワンタッチで右に展開し、そこからのクロスを再び和多田が相手GKと競り合いながらゴールに突き刺した1点目も、平林が中央突破を図ったボールが流れ相手GKがクリアしようとしたところに詰めた和多田が体に当てて奪った2点目もいずれも前線のプレーヤーの特徴が生かされた得点だった。そして後半にはそれまで何度か訪れた決定的な場面でことごとく外していた伊藤が縦パスに走り込みペナルティエリア内で相手DFに囲まれながらも粘ってゴールへと流し込んでダメ押しと、刈谷にとっては理想的な試合展開で見事開幕戦を勝利で飾ったのでした。

刈谷はチーム全体がとてもシンプルにプレーしていたものの、約束事や共通理解などチームとして形になるのはまだまだこれからといった感じだったので、この1勝に浮かれることなくチームとしての完成度を高めていって欲しいところです。それぞれに特徴を持った選手の組み合わせは良い感じなので、まとまれば良いチームになると思います。
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by tknr0326g8 | 2008-03-16 16:32 | Other Games
J1 2008 第2節 vs浦和 @埼スタ
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キックオフ直後こそロングボールで慎重に試合を進めていた名古屋ですが、徐々に開幕戦でも見せていたアグレッシブなサッカーを展開。マギヌンのクロスにヨンセンが頭で合わせ先制し、後半には浦和ゴール前で相手のミスからボールを拾った小川が無人のゴールにフワリと蹴り込んで加点。2-0というスコア通りの完勝で昨シーズンのアジア王者を粉砕しました。
細かいことはさておき、バヤリッツァ不在という不測の事態にも関わらず、それぞれの局面においてボールへの執着を見せてそれを乗り越え、また最後まで自分達のサッカーを貫いた選手達を今日は称えたいです。そしてこの試合に向けてチームのモチベーションを最高潮に高めてきたピクシーもグッジョブです。
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by tknr0326g8 | 2008-03-15 17:25 | Game Review
埼スタ到着
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今日の試合で名古屋が勝つとしたらポイントになるのは玉田と中村でしょう。玉田は代表にも復帰し気分的にも乗っているはず。かつての“浦和キラー”中村は今のポジションになってようやく全盛時の持ち味を発揮出来るようになってきました。周りとのコンビネーションの中で動きの精度が増せば浦和相手に有効なことは間違いありません。
いずれにせよ満員になるであろう埼スタの観客を驚かせるようなチームとしてのパフォーマンスを期待します。
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by tknr0326g8 | 2008-03-15 12:00 | From Mobile
J2 2008 第1節 甲府vs岐阜 @小瀬
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前半から飛ばしていた岐阜は中盤から厳しいマークで甲府の得意とするパスワークを封じ込めることに成功していましたが、攻撃は前線の2トップに対して後ろからタテパスを蹴り込むのがやっとの状態で、甲府の最終ラインが致命的なミスをやらかすのを待つぐらいしか手がありませんでした。そしてそんな中でコーナーキックから最も注意しなければならないはずの羽地をフリーにしてしまい先制を許してしまいます。
後半になるとゲームは少しオープンになり、甲府がパスをつなげるようになったのに対し、岐阜も高い位置にポイントを作ってのカウンターの形が見え始めます。そして岐阜は前線でよく体を張っていたものの好機を作り出すまでには至っていなかった片山を下げ、切り札の小島をFWに投入。この交代がハマってさらにカウンターからのチャンスが増えた岐阜は高い位置でのインターセプトから→片桐→小島とつながって最後は小島が落ち着いて同点ゴールをゲット。
その後は両チームともに勝ち点3を狙っての攻め合いとなりましたが、より勝利に近かったのは地力に勝る甲府ではなく最後まで凄まじい集中力見せた岐阜の方だったのではないでしょうか。それぐらい今日の岐阜の選手達のファイティングスピリットは素晴らしかったです。
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by tknr0326g8 | 2008-03-09 17:38 | FC GIFU
J1 2008 第1節 vs京都 @スカパー
 ピクシーの監督としての初陣。名古屋が見せたサッカーは、宣言通りの攻撃的なスタイルから(三つ目を除いて俺の思いと完全にマッチした)選手交代に至るまで俺の中ではまずまず満足出来るものだった。クラブにとってのレジェンドであるピクシーに率いられるこのチームが去年までのチームと比べて明らかに違っているのは、縦へのパスを軸として攻撃を組み立てていること。縦にパスを入れてそこにポイントを作り、後ろから次々とそれを追い越す動きをすることで次のパスコースを確保するスタイルは、「アーセナルに似ている」と言われるのも分かるような気がする。そしてそんな中にあっては、何度も決定的なチャンスを迎えた小川の前線での鋭い飛び出しやヨンセンの同点ゴールをアシストした右SB竹内の積極果敢なオーバーラップが会場を沸かせ、さらには中盤でセンターの右に入っていた中村の本来(最大)の持ち味である「前へ出る力」が渋く輝きを取り戻していた。(中村については次節・浦和戦での浦和キラー復活を予感させるものがあった)

 とは言え、チームとしての完成度は連携面をはじめとしてまだまだといったところ。開幕一週間前にレギュラー組に抜擢されたばかりの竹内はバヤリッツァとのコンビがギクシャクしており、それが京都の先制ゴール(PK)にもつながってしまった。持ち味を発揮していた中村も玉田と動きが被るシーンが何度も見受けられ前線とのコンビネーションが万全とは言い難い。心身ともにコンディションが良さそうな玉田や怪我から戻って来たマギヌンにしてももっと攻撃に絡まなければならないはずだ。まあこのあたりは時間が解決してくれそうな問題ではある。
 そうした個々のコンビネーション以外にもチームが抱えている課題はある。
 まず縦へのボールに対し周りの選手達が次々とそれを追い越して行く今のスタイルは、上手くボールがつながれば流れるような攻撃が見られるが、途中でボール失うと格好のカウンターの餌食となってしまう。そうした場面でのリスク管理が現時点ではまだ不十分だ。特にマギヌンのディフェンスが期待できない中盤では誰かが飛び出した後のカバーも上手く機能していないように思えた。
 またディフェンス面では最終ラインと中盤のセンター二枚の間に出来るスペースについても手を打たねばならないだろう。ストッパーの二人が出足良く潰せている場面では良いが、この試合でも相手FWが一旦引いたり、二列目の選手が入って来たりといったシーンでエアポケットのようにこのスペースが空いていることが何度もあった。
 攻撃面ではセンターの二人、山口Kと中村がゲームを組み立てられないことが課題。パス出しも上手いバヤリッツァや吉田、さらには相性の良くなかった(と俺は思っている)本田が移籍したことで伸び伸びとプレーしている阿部が後方からのパス出しによってゲームを組み立て、セントラルMFの二人はボールホルダーを追い越すランニングによって攻撃に加わっているが、チームとして一試合を通してそんなハイテンポなサッカーを続けられるわけではない。そんな時にはこの二人のところでゲームを落ち着かせたいところだが、この試合での二人はボールを持っても判断が遅れている間に相手のプレッシャーに遭いことごとくボールを奪われているような有様だった。最初の交代枠を使ってピクシーがたまらず中村に代えて藤田を投入したのもおそらくそういった理由と無縁ではないだろう。

 課題も多く見つかった中で次節いきなり浦和戦というのもキツイ話だが、チームは試合をこなしながら徐々にそれらを克服していくしかない。そして浦和を相手に彼らの思い描く攻撃的なサッカーがどれだけ通用するのか、次節は埼玉まで行ってこの眼で確認して来たいと思う。

 最後に、キャンプから注目され開幕直前になってスタメンから外されてしまった青山について。もともと俺は青山の右SBでの起用については反対だった。ただ試合に出られないよりは本来とは違うポジションであっても試合に出た方が彼のためにはなるだろということで敢えて何も言わなかった。俺はピクシーの選手を見る眼を信頼しているし、ピクシーが選んだ選手を信頼しているが、個人的な感想を言えば、山口Kのところに青山を入れた方がチームは安定すると思うんだが・・・。
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by tknr0326g8 | 2008-03-09 03:10 | Game Review