Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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トレーニングマッチ(U-14) 名古屋U-15×横浜FマリノスJrユース @マリノスタウン
 プラチナ世代の関東遠征二日目の相手は横浜FマリノスJrユース。マリノスのオフィシャルサイトを頼りに10:00を目標にみなとみらいにあるマリノスタウンに向かうと、試合が行われる予定の人工芝グラウンド(ピッチC)では青いユニフォームのチームと白いユニフォームのチームが試合を行っていた。そして白いユニフォームに身を包んでいるのは見覚えのある選手達。どうやらキックオフ時間は10:00ではなく9:30だったようだ。おかげで一本目の最初の20分に加え名古屋の先制ゴールまで見逃してしまった。

 さっそく名古屋のメンバーを確認するとGK以外はどうやら昨日の一本目と同じメンバーのようだ。

      9   8

11   20   12   14

5    2    19    3

        1

 俺の到着前に先制点を奪ったらしい名古屋だが試合展開は決して楽ではない様子。ソリッドな守備組織からカウンターを狙う横浜に対して昨日のように簡単にはフリーでボールを持たせてもらえていない。そして追浜と比べれば身体もひと回り大きい横浜は寄せも速く当たりも激しいので、昨日の試合ではほとんどマイボールに出来ていた中盤での競り合いも互角かやや横浜にこぼれている印象だ。
 しかし時間とともに横浜のスタイルに慣れてきた名古屋は徐々に盛り返して一本目を終了する。横浜GKのタイミングの良い飛び出しと好セーブによって得点機会を逸していたが、名古屋が2トップへのクサビと基点として横浜DFの裏を取るような場面も何度か見られていれた。

 二本目になると一本目の終盤の良いリズムそのままに名古屋がペースをつかむ。次々と選手交代を行う横浜に対して、連戦の疲れからか足が止まり始めた名古屋はカウンターから攻め切られてしまう場面を何度か作られたものの、名古屋の方がより危険な仕掛けから決定的なチャンスも作り出していた。そして左サイドからドリブルで仕掛けた11から9にボールが渡り、さらに中に持ち込んだ9が中央で20にスイッチすると、20が切り返しから左足で放ったミドルシュートがゴール右スミに突き刺さった。
 これでひと区切りということなのだろうか。この得点を機に名古屋は12→6、14→18、11→7、8→17と同じポジションの選手を次々と入れ替える。この二試合を見ると「オーバーエイジ」の二人を含めプレミアカップ東海大会に臨むメンバー(スタメン)は固まって来たようにも思えるが、交代で入って来た選手達もそれに劣らぬ力を持っている。チーム内でのレベルの高い争いが彼等の更なる能力向上につながることを期待したい。
 その後DFラインでややもたついたところを相手にボールを奪われてPKを献上し失点してしまった名古屋だったが、この二本目でゲームを支配していたの名古屋の方だっただろう。そしてそんな中にあっては、最終ラインで制空権を握ってハイボールをことごとくはね返していた19の存在が効いていた。フィードではまだ時々ミスもある19だがこのチームのDFラインに高さが加わったことは間違いなくプラス要素だ。
 なお二本目の最後はこんな感じ↓。

     17   9

18   20   6   7

5    2   19   3

        1


 三本目はさらにメンバー交代を断行。そして長身MFの14を昨日に続きCBで起用するというテストを行う。愛知県予選の時にはCH、今回の遠征では右SHを任される14は大柄な体に似合わずテクニックもあるスケールの大きなMFだが、彼がCBで新境地を開拓できれば、チームにとっても彼自身にとっても大きなオプションになる。

     17   4

18   15   6   7

12   2   14   10

       16

 メンバーを入れ替えた影響か三本目は両チームともになかなかボールが落ち着かずカウンターの応酬のような展開。名古屋は途中でさらに選手の交代(12に代えて8を投入し8が右SHで7が左SB、またそこまでフル出場だった2に代え3を投入)を行ったものの運動量の低下は免れず苦しい状況だった。そしてタテに入れるパスをことごとくカットされるあまり無理矢理個人技で突破しようとしてボールを失い半ば無防備なままカウンターを浴びるようなシーンもあった。そしてやや集中を欠いたような中からGKのパスミスを拾われてそのまま右からのクロスに中央でフリーで合わせられて決められ失点すると、終了間際にはなんでもないようなアーリークロスに対してGKの前で合わされ失点を喫してしまう。
 昨日のエントリーでも書いたように名古屋はGKを含めた最終ラインでのボール回しが上手くない、というよりむしろ下手だ。おそらくそういったパス回しの練習はしていないのだろう。この二日間を観ていて感じたのは、チームが1対1や個の能力を高めるトレーニングの他に戦術的にはゴールを奪うためのボールの動かし方であったりボールを奪うための連動したディフェンスの仕方といったトレーニングを徹底的に行っているのであろう反面、こうした部分はまだ手つかずであろうということ。これは近隣に力の拮抗したライバルがいない影響でもあると思うが、そこから生み出されるチームとしてのプレースタイルは極めてアグレッシブだし、これはこれで成功し一定の成果を上げていると俺は思う。だが今後このプラチナ世代が更なる高みを目指すためにはゲームの中での様々な駆け引きを覚えて行かなければならない。そのタイミングがいつなのかは育成のプロではない俺には分からないし当然高田監督以下のスタッフも考えているだろうが、ひとつ言えるとすれば、そのためにはよりレベルの高い相手と戦うことが必要で、そのためにもなんとか来週の東海大会を突破し全国、そして世界への扉を切り開いて欲しいということだ。
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by tknr0326g8 | 2009-03-29 22:39 | Youth
トレーニングマッチ(U-14) 名古屋U-15×横浜FマリノスJrユース追浜 @追浜グランド
 一週間後に迫ったJFAプレミアカップ東海大会に向け「強いチームにもまれる」ため関東遠征にやって来たプラチナ世代こと名古屋U-14。今日の対戦相手となる横浜FマリノスJrユース追浜は昨夏クラブユース(U-15)でもベスト4に残っていたし、近年のJrユース世代の大会ではむしろ本体(マリノスJrユース)より結果を残している印象もある。強豪ひしめく関東のレベルを肌で感じながら腕試しするにはもってこいの相手と言えるだろう。

 京急・追浜駅から徒歩で20分あまり、追浜グランドに到着すると、アップをしている名古屋の選手の中にブロンドの長身プレーヤーが混じっているのにすかさず目が行く。遠目にも目立つ彼はどう見てもトップチームのコーチであるディドの次男ハーフナー・ニッキそのものなのだが、新中三のニッキがどうしてこの場にいるのかな?と不思議に思っていると、ニッキはそのまま19番のユニフォームを身にまとい他のプラチナ世代(新中二)とともにセンターバック(CB)として試合に出てきた。どうやらプレミアカップの規定では参加資格が新中三の早生まれ(1995年1月1日生まれ以降)にも与えられているようだ。その他ではセンターハーフ(CH)に入っていた比較的大柄な12番の子も2月に愛知県予選を観た時にはいなかったのでおそらく新中三の早生まれと思われる(真柄俊作)が、家に帰ってイヤーブックを見てみたら新中三(U-15)は早生まれが20人中5人もいるという事実に気が付いた。プラチナ世代に「オーバーエイジ」として加わるのはどうやらこの12と19だけのようだが、これだけ早生まれが多いチームというのも珍しい。

 というわけで名古屋のスタメン。

      9   8

11   20   12   14

 5    2   19    3

       16

 中盤では12がCHに入ったことで愛知県予選では真ん中に入っていた長身プレーヤーの14が右に回り、左SBとして独特な間合いを持ったプレーを見せていた20も一列上がってその能力を存分に発揮出来る状況が整った。また最終ラインでは19がCBに入ったことで3が右SBにスライドし右SBだった5が左に回っている。

 キックオフからペースを握ったのは攻守にアグレッシブなプレーを見せる名古屋だった。このチームを一言で表すなら差し詰めスパーハードワークならぬスーパーアグレッシブといったところだろうか。このチームからは「ゴールを奪うこと」と「(相手から)ボールを奪うこと」に対する強い意識がヒシヒシと伝わってくる。
 ひたすらゴールを目指し引くことを知らない名古屋の攻撃面の特徴はまずとにかくタテへとボールを運ぶこと。個々の能力が高くドリブルに注目が集まりがちな名古屋だが中盤ではボールホルダーに対してのサポートも速く的確で、次々とクサビを打ち込んで足掛かりを作るとショートパスをつなぎながら複数のプレーヤーが前線へと飛び出しDFラインを突破する様は爽快そのものだ。そして油断していると後ろからもサイドバック(SB)がガンガン上がって来る。サイドからのクロスボールに対してファーサイドで反対側のSBが詰めているシーンはこの試合を通じて何度も見られたし、圧巻だったのは二本目の2点目で右SBがオーバーラップして上げたクロスボールがファーサイドに流れた(こぼれた)ところに左SBが走り込んでゴールを決めたシーンだろう。常識では考えられないゴールシーンだった。
 そしてこのチームは球際に強い。身体が大きくフィジカル的に優れた選手が多いということはもちろんあるが、11や20といった比較的小柄な選手も球際では激しく行き最終的には相手との間に上手く身体を入れてボールを奪っていた。上手いだけでなくしっかり闘えるというのもプラチナ世代の魅力。このボールへの執着心や貪欲さは将来このチームが「勝者のメンタリティ」を身に付ける上で重要な要素となってくるに違いない。

 30分×3本で行われた試合、一本目の口火を切ったのは三重から来た絶対的エースストライカーの8。ペナルティエリアの外あたりでスペースを得た8が左足を一閃するとGKがキャッチし損ねたボールがそのままゴールに吸い込まれた。その後自陣のバイタルエリアで中盤が余裕持ち過ぎてボールコントロールをミスしたところで相手にボールを奪われて前に出ていたGKの頭越しに決められ一点を返されたものの、すぐに気持ちを切り替えた名古屋はまたしても8がペナルティエリアの外でボールを持って今度は右に左にと切り返して相手DFを振り回してから放った右足のミドルシュートをGKが弾いたところに11が走り込んでプッシュしてアッサリと勝ち越しに成功してしまう。
 メンバーを変えずに臨んだ二本目は20のスルーパスに抜け出した右サイド14のクロスにファーサイドで左SBの5がボレーで合わせたシュート(枠外)で幕開け。一本目の反省からか8へのマークをキツくしてきた追浜だったが、名古屋は左サイドのマッチアップで完全に優位に立っていた11がドリブルで何度もタッチライン際までエグって次々とチャンスを作り出す。そして11からのパスをボックス内左寄りで受けた9がターンしながら角度のないところをねじ込んで先制。そしてこの先制点と前後して次々と選手を入れ替えていた名古屋だったが、ペースを追浜に明け渡すことなくむしろ攻撃的な姿勢を貫いて上述のサイドバックのアシスト(クロス)からサイドバックが決めるという信じ難い流れで追加点をものにする。ちなみに二本目を終える頃には名古屋のメンバーはこんな感じ↓で、8や11がピッチを去った後も8に代わって入った17がよく前線でボールを触ってリズムを作り、卓越したテクニックを持つ18が攻撃の基点となっていた。

     17    9

15   20    6   18

 5    2   19   10

        1


 三本目はさらにメンバーを入れ替え途中交代も含めてテスト的な起用も多く行われていた。

     17    4

18   15    6    7

11    2    5   10

        1

 二本目の途中まで攻撃的なポジションで左サイドを蹂躙していた11が左SBに入り、FWにはプレミアカップの愛知県予選では姿の見られなかった4が入ったが、特に4がどんなプレーを見せるのかに対する注目度は俺の中ではニッキのそれに匹敵する。
 しかし三本目になると全体的に動きの量が落ち動き出しや反応も遅くなってきた名古屋は徐々にボールも前線に収まらないようになり追浜に押し込まれるようになってしまった。こうなると名古屋からしてみれば中盤でいかにボールをキープしてゲームを組み立てるかが鍵になるが、カウンターから中盤の右サイドでボールを持った7の内側から脇をすり抜け前方のスペースへと猛烈なスピードでオーバーラップした10に7からスルーパスが出て、右サイドを深くまでエグった10のクロスボールを17がボックス中央で後ろに流したところに18が走り込んで先制に成功してしまう。起死回生とも言える鮮やかなカウンターだった。

 その後名古屋はフル出場中のCBを14と3に代えたり、疲れも見えて押し込まれていた11の代わりに9を入れて7を左SBに回したりといったテストとコンディション調整を兼ねたような交代策も見られるなどベンチワークには幾分余裕も見られたが、コーナーキックからの流れで右SBの10が負傷してピッチ外で治療している間にDFラインの裏を取られて失点を喫してしまった。DFラインが一人欠けている間も大きくポジションを変えずに「攻撃は最大の防御」的な感じで攻めのスタイルを貫いていた名古屋だったが、失点後は10が戻って来るまで15がDFライン(CBの位置)に下がってプレーするようになっていた。そして三本目は1-1で試合終了。

 試合はトータルで見ても圧勝という結果だった。ただチームとして見れば攻撃に掛かり過ぎる分カウンターを受けた時の対処には今後も最大限の注意を払っていかなければならないだろう。前線から追い込んで規制をかけ最終ラインあるいは中盤でインターセプトを狙う守備はよく機能していたし、ロングボールを蹴られてもほとんど19がはね返していたが、中盤からグランウンダーのスルーパスを通されDFとDFの間に走り込まれた時の対応にはCBそしてGKの反応(判断)が遅れるシーンも見られた。またボールを持って攻撃している時間が長いのでカウンターを浴びた時のGKのポジショニングも中途半端になりがちだ。これだけ攻めていてカウンターからアッサリ失点でもしようものならなんとももったいない話だけにこの部分での整理は必要だし、そこでは12と19の「オーバーエイジ」組に掛かる期待も大きい。
 そして前を向いてタテにタテにとボールを運ぶチームは後ろにボールを下げるような発想がそもそもない分、三本目のように相手に前から来られてもそれを上手くいなすようなことが出来ない印象も受けた。相手を崩してゴールを奪うためパス回しは出来てもそういったポゼッションを高めるようなパス回しが出来ないのはなんとも奇妙な話で、時間帯によって守備的になったり時間を使ったりといったことも含めてそういった駆け引きが出来るようになれば観ている側は安心なのだが、今の段階ではスタッフはそれは求めていないということなのだろう。そしてその代わりよく見られたのは追い詰められたはずのサイドで目の前の相手を交わして個人で局面を打開し前にボールを運ぶようなシーンだった。
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by tknr0326g8 | 2009-03-29 02:22 | Youth
Jリーグ U-16チャレンジリーグ 名古屋U‐18×広島ユース @アルビレッジ
 6チーム総当たりのリーグ戦の締めくくりの相手となるのは広島ユース。名古屋は帰名のスケジュールを優先してか第一試合終了後1時間半の休憩を挟んだだけで12時からの第二試合に臨んだ。帯同メンバーが22人以上いるわけではないので、新中三組を除けばほとんどの選手が何らかの形で二試合を掛け持ちしている。

そんな名古屋のスタメンはこんな↓感じ。小幡は第一試合からフル稼働。小さな身体で信じられないタフネスぶりだ。

    28   33

9   23   12  24

22  25   19  29

       16

 守備組織を整えてカウンター狙いというリアクションスタイルの広島に対して名古屋はボールは持っているものの攻撃を上手く組み立てることが出来ない。そしてボールを失ってはカウンターを喰らう展開が続く中、20分過ぎにカウンターから左サイドを破られるとそのクロスボールを中央でキレイに合わされ先制を許してしまう。広島からしてみたら絵に描いたような速攻だったが、戻りながらのディフェンスを強いられた名古屋としてみれば、ニアサイドとファーサイドに加えてその間に後ろから飛び込まれてはどうしようもなかった。

 中盤でなかなかパスがつながらずクサビのボールも収まりが悪い名古屋はサイドへと展開しサイドからの崩しを狙うが、良い形でサイドにボールが出てもサポートが遅く逆に1対2のような数的不利な状況を作られ潰されてしまっている。そしてそんな状況を見かねたのか、後半頭から小川監督は2トップを丸ごと大西&奥村に入れ替え、右SHも加藤凱から藤田に変更する。

    5    11

9   23   12  13

22  25   19  29

       16

 午前中の第一試合も後半から出場していた加藤凱はともかく、第二試合からしか出ていない2トップまで代えなければならないことはチーム全体でのスタミナ配分を考えても大きな痛手。しかも交代で入った三人はいずれも第一試合にフル出場している。そして立ち上がりこそアグレッシブな姿勢を見せた名古屋だったが、やはり時間とともに運動量が落ちてくるとすぐにまた攻撃は手詰まりになってしまった。左サイドから小幡がドリブルで一人二人と交わして突破を試みるなどの見せ場もあったがそれにしても個人技頼みで、180cm超の2トップを狙ったロングボールも2トップの関係性がまだ整理されていないようで決定打にはならなかった。

 こうなるとハーフタイムに手を打ち尽くした感のある名古屋は苦しい。終盤に向けて足は止まる一方で攻撃はますます単発になる。選手達はよく頑張っていたが、その後セットプレーからGKの前でヘディングを許しリードを二点に広げられると、テンションが上がる一方の広島とは対象的に名古屋は後ろから大きく蹴り出すのがやっとという状態だった。

 大会最後の試合で最も内容の悪い(初日の試合は見ていないが)試合を見せてしまった名古屋だが、これは連戦の疲労を考えても仕方ない部分もある。また大会を通じて戦力を等分して戦っていたという事実もある。ただ相手にしっかりと守備を固められた時にどうそれをこじ開けるか、またそこからボールを失って浅いDFラインの裏を突かれた時にどうリスクヘッジしておくかといった部分では課題も見えた大会だった。もちろん同じU-16でもここに高原が戻ってくればDFラインと駆け引きしなが裏を狙うようなオプションも出来るだろうし、DFラインに高さのある岸が加わればもっと違ったラインコントロールの方法もあったかもしれない。しかしメンバーが変わっても勝ち抜ける強さをこのチームには身に付けて行って欲しい。

 あと気になる点があるとすれば、後半の苦しい時間帯になってもなお監督やコーチがベンチから出て来る様子がなかった(というよりそうしたシーンはこの二日間皆無だった)こと。ガンバも広島も頻繁にではないが要所では監督かコーチが出て来て叱咤を行っていた。もちろん名古屋も試合が終わればなんらかの指導やアドバイスはあるのだろうが、これだけ手詰まりな状況では残り10分ぐらいは選手達にとってもおそらく苦痛でしかなく、試合の中でもヒントぐらいは与えても良かった気がするのだが。
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by tknr0326g8 | 2009-03-22 17:41 | Youth
Jリーグ U-16チャレンジリーグ 名古屋U‐18×大宮ユース @アルビレッジ
 大会最終日、第一試合の相手は大宮ユース。確か二年前のJ1名古屋戦@駒場の試合前に発表されていた記憶がある「アルディージャの誓い」の中でも「2011年までにユース出身者から日本代表選出」を掲げており、最近はクラブとして育成にも力を注いでいるらしい。

 名古屋のスタメンはこんな↓感じ。

     5   11

13   9   23   26

18   14  19   3

       36

 名古屋と大宮はともに4-4-2を採用しておりよく似たチームという印象だが、キックオフから攻勢に出たのは大宮だった。名古屋の浅いDFラインに対してボールを奪うと一発のパスで裏を狙って来る大宮は開始早々にボックス手前でファールをもらい、名古屋はいきなり19にイエローカードが提示れた。その後もポストを直撃したシュートをはじめ何度か惜しいシーンを作ったのは大宮の方で、名古屋としては相手のシュートミスに助けられていた印象だった。

 劣勢というほどではないにしてもシュートの数では明らかに後手に回っていた名古屋も20分を過ぎた頃から反撃開始。相手DFラインの前でボールを受けた2トップが相次いでミドルシュートを放ってリズムをつかむと、徐々に相手を押し込んでサイドから次々とチャンスを作り出す。クロスボールに対して中でどう合わせるのかの部分がやや曖昧で得点には至らなかったが、前半終了までゲームの主導権を握っていたのは明らかに名古屋だった。
 そんな名古屋にあっては大西と都竹のプレーが目を引いた。185cmの長身でガッチリとした体格の大西は身体に似合わず瞬間的な加速で抜け出すスピードを持っている。そして相手DFの前でクサビを受けるとそのままスペースにボールを出して相手DFを振り切るようなプレーが相手に脅威を与えていた。都竹については昨日のレヴューの中でも触れたが、センターで起用されるようになったことでパスワークの基点となりチームにもリズムが生まれていた。さらに都竹の場合は相手に囲まれても密集からドリブルで持ち出すことも出来るのが心強い。

 後半になると名古屋は何人かメンバーを入れ替える。1時間半後にキックオフの第二試合に備えての意味合いもあるのだろうが、比較的カードをよく出すレフェリーということもあり19などは一枚イエローをもらっていたので大事を取ったのかもしれない。

     5   11

13   9   24   26

18   14  25   29

       36

 後半は一進一退だった。相手GKを脅かしていたのはどちらかと言えばダイレクトにゴール目指していた大宮の方だったかもしれないが、結果的には両チームともに大きな見せ場を作れないままスコアレスで終了。名古屋は雨が降り始めた影響もあったのかつなぎやボールコントロールでのミスも出始め、相手のペナルティエリア近辺までボールを運んでも細かくつなごうとする中でコンビネーションが合わないようなシーンも散見された。また一人一人の判断が遅れてコンパクトな大宮のディフェンスに行く手を阻まれるようなシーンも多くあり、選手達はこのレベルの相手だと判断の遅れが致命傷になることを学んだに違いない。
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by tknr0326g8 | 2009-03-22 11:26 | Youth
Jリーグ U-16チャレンジリーグ 名古屋U‐18×G大阪ユース @アルビレッジ
 新潟との試合終了から4時間、いよいよ本日のメインイベントG大阪戦がキックオフ。俺はてっきり新潟との試合に出ていなかった新二年生が登場するのもだと思い込んでいたが、予想に反してスタメンは第一試合からGKのみ入れ替えただけだった。

    28  33

24  23  12  3

22  25  19  29

      16

 試合は名古屋が当たりの激しいG大阪に大苦戦。序盤はG大阪にボールを支配されるような展開で、徐々に名古屋がボールを持てるようになってからもクサビのボールに対して寄せが速くガツガツと当たって来るG大阪に対して中盤より前ではなかなかボールをキープすることが出来なかった。チームで唯一金編だけはG大阪の激しいフィジカルコンタクトをものともせず普通にプレーしていたが、第一試合(新潟戦)で金編とともに高いレベルで安定したパフォーマンスを見せていた近藤があれだけボールを失う試合を見たのは新チームになって初めてだ。こうなってくると名古屋は思い切って攻撃に出て行けない。ボールを失った後にすぐに奪い返せればまた展開も変わるのだろうが、G大阪はさすがに個々の技術も高くポジショニングが(コーチングやサポートの動きも)しっかりしているので名古屋はボールを奪い返すことが出来なかった。

 高いDFラインを保つ名古屋にとって中盤でボールを回せるのかどうかというのは守備の面からしても生命線。中盤でボールを奪われると相手は前を向いて勢いに乗った状態で浅いDFラインの裏へとパスを通してくるので名古屋は一気に大ピンチを迎えてしまう。DFの隙間を狙って動き出すG大阪は2トップの動き出しもよく整理されていて、名古屋はその度にGK古川の大きな声による指示がピッチに響き渡っていたが、新一年生と新中三で組むDFラインは一度は裏を取られても追い掛けながら粘り強く対応して第一試合同様によく耐えていた。

 攻撃面ではG大阪のプレッシャーをかいくぐるために大きなサイドチェンジが何度も敢行されていたが、相手の圧力に負けずにボールをキープできる金編を基点として右SBの野崎がその後ろをクロスオーバーするのが唯一形になりそうな展開だった。そしてその野崎が右サイドを上手く抜け出してペナルティエリアの中まで持ち込みポスト直撃のシュートを放ったのが前半唯一と言っていい見せ場になった。

 後半になると左SBの22に代えて9が入る。前半繰り返されたのは名古屋がDFラインでサイドを変えながら左SBの22に渡ったボールに対して、G大阪のトップ下(10番)が対応に出てくるシーン。昨シーズンのナビスコカップで大分が阿部翔平対策として名古屋にやったアレと一緒だが、これで慌てたわけではないのだろうがこの22からのクサビのパスが前線で(あるいは中盤で)ことごとくインターセプトされていた。この左SBに小幡を投入してむしろここを基点としてしまおうという発想だろうか。ただ前半の22も、前線のマークが外れておらず(相手の10のチェックによって)中にも戻せない状態の中で、クサビのパスに角度を付けたり色々な工夫を施していたしカウンターを受けた場面ではギリギリでよく身体を張っていた。G大阪という強豪チーム相手にこれだけ狙われまくって、それでも次々とボールが回って来て、逃げずにチャレンジし続けた経験は必ず彼の将来につながるだろう。そして後半からは左SBに9が入ったことで、詰めてくる相手を交わしてドリブルで自ら持ち上がるなど前半からの変化も見られるようになった。

 後半になり全体の積極性も増し少しはリズムの良くなった名古屋だったが、またしても中盤でボールを失うとカウンターから一本のパスで裏に抜け出されて失点。前掛かりになったことが裏目に出てしまった。選手達に経験を積ませる意味でも我慢していたベンチだったが、先制されたことで満を持して次々と新二年生を投入。最終的にはこんな↓感じの配置になった。

    5  11

9  23  12  13

3  25  19  29

     16

 特に目を引くのはいづれも180cmを越える5と11の強烈な2トップ。前半の33も前線からハードワークしてボールを受けてもなんとかキープしようと頑張っていたが、相手との競り合いでは体力差が出てしまう場面が多かった。おそらく新中三の彼がその上激しく当たって来るG大阪に対して苦戦するのは致し方ないところ。しかし5と11の投入によってむしろ前線での競り合いでは名古屋にとって互角以上に様変わり。そしてG大阪の運動量が少しづつ落ちてきたこととも合わせてようやく名古屋は攻撃の形を作れるようになった。その後再びカウンターから攻め込まれたシーンでなんとか相手に追い付いて対応した19のプレーがファールを取られるやや厳しいジャッジ(相手は勢いを止められゴールに背を向ける状態になっていた)でPKを取られてリードを広げられてしまったものの、名古屋は5が二度DFラインを突破してGKとの1対1を迎えたり、右サイドからのクロスのこぼれ球を左サイドから詰めてきた13(途中9と13は左右を入れ替わった)がペナルティエリアの外から放った強烈なダイレクトボレーがポストを叩いたり、ペナルティエリア外やや左で9が蹴った直接FKがポストをかすめたりといった決定的なシーンを含め、名古屋は攻撃で良い形を作れていたものの結局ゴールには至らず0-2での敗戦となってしまった。
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by tknr0326g8 | 2009-03-22 07:09 | Youth
Jリーグ U-16チャレンジリーグ 名古屋U‐18×新潟ユース @アルビレッジ
 今年から始まったJリーグ U-16チャレンジリーグを観るためにフラフラと新潟までやって来たはいいものの、時を同じくして高原以下5名がナショナルトレセンに召集されたことは俺にとって寝耳に水。完全に想定外の出来事だった。まあクラブ全体として見れば(もちろん本人達にとっても)喜ばしいことなので俺の感情などはどうでも良いのだが、遥々新潟までやって来て彼等4人のプレーが観れないというのも寂しい限りだ。

 名古屋のスタメンはこんな感じ↓。ナショナルトレセンに5人を持って行かれた名古屋はどうやらU15(新中三)の選手を連れてきているようだ(33番青山貴浩と22番樫尾和明そして途中から出てきた14番大谷亮介)。

     28   33

24   23   12    3

22   25   19   29

        36

 名古屋はボールを支配してゲームを進めるがバランスの良い新潟の守備はなかなか崩れない。そして逆にボールを奪うと1本のパスで名古屋DFの裏を突いて来ようとする新潟の攻撃に対しては、裏にボールを落とされたようなシーンも名古屋はDFラインが戻りながら対応しよく耐えていた印象。

 試合は前半も残り5分ぐらいとなったところで名古屋が狙い通りのディフェンスから先制に成功する。この試合の名古屋はDFラインを高く保ちながら、相手DFがボールを持つと外へと追い出すようにFWから連動してプレッシャーを掛けそこから出てくるボールに狙いを定めていた。そしてこの得点シーンはFWが規制を掛けたことによってボールが右SBに出され、そこに加藤凱が詰めたことで焦った相手の右SBが中途半端に内側に戻したボールが逆サイドから絞っていた金編の足元へと転がったことが起点となっている。金編はこのボールをキープして相手を引き付けたところで後ろをクロスオーバーして抜け出した近藤にスルーパスを送り、これを近藤が鮮やかに右足で蹴り込んだ。

 後半は前半よりもオープン試合展開。先制点で俄然リズムが良くなった名古屋は開始早々に鮮やかなスルーパスから左サイドを抜け出した加藤凱がドリブルで持ち込んでGKとDFラインの間に低いクロスボールを送ると、相手DFのクリアボールが小さくなり、すかさず相手DFとボールの間に身体を入れた33が後ろから押し倒されてPKを獲得。これを金編がパワフルかつ落ち着いて決めて名古屋のリードは二点に拡がった。
 どちらかと言えば軽量級の中盤が競り負けてボールを取り切れないと相手に前を向かれて一気にゴール前までボールを運ばれるようなシーンもあった名古屋だったが、試合全体で見れば、中盤でしっかりとボールをつないでポゼッションしアタッキングサードでも華麗なパスワークから何度も相手ゴールを脅かし続けていた名古屋の優位が動くことはなかった。
 そんな名古屋の良いリズムに要因があるとすれば、そのひとつにこの試合で施されてた小さな配置転換が挙げられる。2月にジャパンユースサッカースーパーリーグを観ていた頃は加藤凱が真ん中で使われ都竹が外に出ていた中盤の構成は、この試合ではそのポジションが入れ替わり結果的にこれが上手くハマった。サイドで攻守にハードワークをこなしていた加藤凱もさることながら、真ん中でパスワークの基点となっていた都竹がこの試合は特に効いていた。そして彼等だけでなく、安定した足元の技術で名古屋のディフェンスを落ち着けポゼッションにも一役買っていたGKの石井や、前線で積極的な仕掛けを見せていた川村、粘り強いディフェンスで名古屋の最終ラインを支えながら時々前線に鋭いクサビのボールを入れていた奥山といった新一年生の選手達が、ナショナルトレセンに選ばれた5人に良い意味で刺激を受けているであろうことを感じさせた試合だった。
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by tknr0326g8 | 2009-03-21 13:44 | Youth
ダノンネーションズカップ 2009 inジャパン @よみうりランド
 中スポ「ユースニュース」の中で取り上げられていたように優勝チームには世界大会出場というビッグプレゼントが用意されているこの大会。一昨年そして昨年と好成績を残している名古屋はその知名度も徐々に上がりつつあり、今年もそれに違わぬ活躍が期待される。
 昨年までとは大会方式が大きく変更となった今年は、4チームで構成するグループリーグの上位2チームによって決勝トーナメントが行われるサッカーファンには馴染み深い形式となり、途中敗退してしまったチームにも順位決定トーナメントやフレンドリーマッチなどの試合機会が用意されている。そしてグループEに組み込まれた名古屋はベガルタ仙台ジュニア、東京第4ブロック選抜(杉並)、東京第12ブロック選抜(八王子、日野)と同居することになった。

 名古屋の中心選手は今年1月のバーモントカップで6年生に混じってメンバー入りを果たしていた三人のFP(杉森、犬塚、森)とGK(岩本)になるだろう。そして実際に試合が始まると、「攻撃サッカー」を標榜するチームにあってそのFP三人が3トップを形成して前線に張り付き、GKの岩本がゲームキャプテンを務めるという予想通りな展開になった。
 名古屋のフォーメーションは下↓のような感じ。4と6はタテの関係のようにも見えた。なおこの大会のルールは、FIFA公認の9人制を採用し、ハーフコートで子ども用ゴールを使用、試合時間はグループリーグが20分一本、決勝トーナメントが15分ハーフとなっている。

       10
 9             7

     6     4

  11    8    5

       12

 このグループで第一シード的な位置付けにある名古屋は当然グループ首位通過を期待されるが、初戦の相手となった仙台はよくまとまった好チームだった。グループリーグはもっと楽に試合を進められると思っていただけにその強さはハッキリ言って想像以上。そしてそんな相手に対して名古屋は楽に試合を進めるどころかむしろ押し込まれるようなシーンが目立っていた。パスをつなぎながら1トップにボールを入れてそこでのキープを基点として全体が押し上げて来る仙台は、ボールを奪った後もやることがハッキリしている分迷いがなく球際の競り合いにも強い。そしてよく整備されたディフェンスはロングボール中心で前線のアタッカーの能力に依存し過ぎているようにも見える名古屋に決定機を作らせなかった。
 試合は15分過ぎにハーフウェーライン手前からの直接FKをGKの頭越しに決められて先制を許した名古屋が、終盤に向けてサイドからチャンスを作り始めクロスボールを放り込んだものの、どうにも付け焼き刃的な印象が拭えず、中央で落ち着いて弾き返す仙台デイフェンスを崩すには至らないまま0-1で終了。名古屋にとってはよもやの敗戦で失点も事故のようなゴールだったが、内容を見ればこれは妥当な結果だろう。

 30分の間を置いて(間に別のグループの試合を挟んで)行われた第二試合の相手は東京第4ブロック選抜。相手がこうした選抜チームでチームとしての体をなしていなければ名古屋の個人技が生きる。そして第一試合の不甲斐ないパフォーマンスによって監督からお灸が据えられた効果もあってか、この試合での名古屋はタテパスからアグレッシブな仕掛けを見せるようになっていた。なおスタメンはこんな↓感じ。

       10
 7             20
       4

       19

  18    8    5

       12

 しかし守備に人数を割く相手に対して名古屋はなかなか相手ゴールに迫ることが出来ない。昨日の「ユースニュース」に書いてあった「相手を抜く」ことによって「11対11を11対10にする」という理屈は理解できるが、実際には11人全員が自陣に戻ることもよくあるディフェンスに対して攻撃側の11人全員が相手陣内へと入ることはよほどのスクランブルでもない限り有り得ない。とすれば、この試合のように周りには相手DFがたくさんいる状況ではこの前提に立つこと自体に無理がある。アタッキングサードでの1対1でそうした攻撃を行うにしても、中盤を飛ばしてタテ一本で攻撃を組み立てていたのではなかなか攻撃の精度を上げられないし、むしろ中盤をしっかりと作ればもっと前線のタレントも生きるような気がするのだが、「パスで逃げるな」というだけあって名古屋の選手達はパスのつなぎ方(ボールの動かし方)を知らないし、サポートに入ったり数的優位を作ったりという戦術的な動きもない。そんな状態だからボールを後ろに戻すなんてことはその発想すらない感じの選手達は、自陣で相手にロングボール(タテパス)のコースを切られると大抵そのまま相手に詰められボールを明け渡してしまうことが多かった。
 最終的には相手のDFラインとGKの間にこぼれたボールをGKの鼻先でさらった7がそのままGKを交わしてゴールし、さらに終了間際にはドリブル突破から得たFKをボックス左外の位置から10が直接蹴り込んで2-0で勝利した名古屋だったが、チームとしてのポテンシャルはこんなものではないというのが正直な感想だった。

 第三試合の相手となる東京第12ブロック選抜はグループの中でも最も守備の緩い(寄せが甘い)相手だった。そしてそんな相手に対して右ウイングに配置された7のドリブルが冴え渡る。

        9
 10             7

     6     8

  18    3    5

        12

 キックオフからドリブルでボックス内に侵入しライン際までエグるプレーを立て続けに何度か見せていた7を相手チームはは全く止められない。去年の全少やバーモントカップでも上級生に混じってジョーカー的に使われていた7の存在はこのチームにあってもことのほか頼もしい。そしてチーム全体も局面での1対1の仕掛けからシュートで終わる良いリズムが続いていた中、右サイドからボックス内を深くエグった7のマイナスの折り返しをゴール正面で10が決めて先制すると、またしても7がタテにエグってからの折り返しを中央で受けた9が上手くターンして冷静に蹴り込み追加点。そして目を離した隙に7自身が決めて3点目と7の独壇場であっという間に試合を決めてしまった。最初の二つのアシストについては、その前までに散々右サイド(ボックス内)をエグった状態から自分でシュートを打っていたことが効いたのかもしれない。
 その後は7が自分で獲得したPKの失敗などもありつつ、次々と選手交代を行ったこともあって試合は落ち着いていたが、途中出場の11が終了間際にセンターサークルあたりから左足でスーパーな直接FKを決めて試合を締め括るとともに仙台戦の(事故のようなゴールの)悪夢を振り払った。

 結局仙台がその後いずれも接戦の末にグループリーグ三連勝を飾ったようなので決勝トーナメント初戦の相手は柏になるだろう。午前中のグループリーグで圧倒的な強さを見せていた柏は疑いのない「全国レベル」で、個人技主体の名古屋のサッカーがどこまで通用するかを試すには絶好の相手。もしそれで柏を打ち破ることが出来れば素晴らしいが、全国のレベルを肌で感じ、また森川監督が言うような「いつもトライして、自分にできることとできないことを明確にする」ことが出来たならばこの大会の収穫は十分にあったと言えるだろう。
 まあ色々書いたが俺はもちろん育成のプロではないので、森川監督やその他のスタッフが思い描く育成プラン(今は個人技を優先してJrユース、ユースと上がっていく中で戦術やパスワークを身に付けて行くこと)が上手くいくことを願っているし、その結果が出るのは残念ながらもう少し先まで待たなければならないだろう。ただその意図を説明していた「ユースニュース」などの前触れなしにいきなりこの試合を目撃していたら俺はおそらく面喰っていたに違いない。
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by tknr0326g8 | 2009-03-20 21:31 | Youth
ACL 第2節 名古屋×北京 @BS朝日
 BS朝日の録画放送を観終わって一番印象に残っているシーンは、この試合の間不貞腐れたようにベンチの背もたれに深くもたれかかっていることが多かったピクシーが、試合終盤を迎えたところで突如激怒したシーン。TVの画面越しに事態を把握するのは至難の業だが、ゼスチャーやその場の状況から判断するに、その怒りの矛先はおそらく吉田に向けられていたものと思われる。その直前のカウンターで闘莉王ばりのオーバーラップを見せた吉田は残り僅かとなった時間の中でなんとか得点を奪おうと、アウトオブプレーになってもそのまま前線に居座ろうとしていた。それに対してピクシーが「お前のポジションはそこじゃないだろう」とキレたようだった。俺個人としてはホームで勝ち点3を獲得しようとした吉田の気概は買うが、ピクシーはこうした「規律違反」には極めて厳しい。現在怪我の治療で母国セルビアに帰国中のバヤリッツァが戻って来たら吉田はまた冷や飯を喰わされることになるかもしれない。

 Jリーグの開幕からACLを挟んで公式戦三戦連続して前半の入り方に失敗している名古屋。しかしそれに対する危機感は監督以下のスタッフや選手達も十分に持っていたようで、この試合の名古屋は悪くない立ち上がりを見せた。キックオフからやや引き気味な北京を相手に名古屋は最終ラインと中盤でしっかりとボールを動かしながら攻撃を組み立て、また守備に回ってもマギヌンをベンチに温存している影響もあってか攻→守の切り替え意識が高い中盤は相手ボールになるとボールより後ろに戻ってしっかりと組織を整えていた。

 しかし試合に対して良い入り方をしやや力の落ちる相手との対戦であるにも関わらず名古屋は勝ち切れなかった。スコアレスドローによって得た勝ち点1は限りなく2ポイントの喪失感を伴うものだ。

 最大の要因は言うまでもなくフィジカルコンディション。シーズン開幕からまだ一ヵ月を経過していないとはいえ、週二日の連戦はさすがにキツイようで、疲労感の漂う選手達からは時計の針が進むほどに精彩が失われていった。中村に代えて山口、マギヌンに代えて杉本を組み込んだスタメンも、途中交代でやはり中村やマギヌンを使わなければならないようではターンオーバーの意味がない。もっとも俺は(選手層の薄さは別として)こうした偏った選手起用にも一定の理解を示してはいる。二シーズン前の浦和が固定メンバーでリーグ戦とACLを戦って、結果的にACLは獲ったものの、リーグ戦では最終節で断トツの最下位だった横浜FCに足元をすくわれ優勝を逃すという失態を演じたことがあったが、当時の浦和ならともかく今の名古屋はまだ何も手にしていない「駆け出し」に過ぎない。昨シーズンのナビスコカップで他チームのように極端な若手抜擢を行わないピクシーを見ながら、俺はそんな駆け出しで発展途上のチームに「勝ち癖」をつけるマネージメントもあるのかなと思うようになった。二シーズン前の名古屋が昨シーズンと同じく開幕から連勝で好スタートを切りながらその後低空飛行を続けたのは、ナビスコカップで若手へのシフトを行って連戦連敗を重ねる中でチーム全体に蔓延した負けることに対する慣れのようなもの(負け癖)も一因ではないかと俺はずっと思っていて、若手に経験を積ませるのなら勝利の味とともにというのが実感のひとつとしてある。
 またフィジカルコンディションということで言うなら疲労とは別に深刻なのが阿部だ。プレーにキレがなくとにかく体が重そう。そのプレーはまるで魔法が解けたかのように新人時代のような軽いディフェンスに逆戻りしていた。これでは観戦に訪れていた岡田武史・日本代表監督もさぞかし落胆したに違いなく、コンディション不良の元々の要因の一つは岡田ウィルスにあるとは言え、このままでは阿部が代表に呼ばれることはしばらくないだろう。クラブにACL初勝利をもたらしたメンバーの一人でもある佐藤をなぜピクシーが使わなかったのかは理解不能だが、阿部に必要なのは何よりも試合勘と90分間走り続けられるスタミナと考えたのかもしれない。事実試合終盤には阿部にも良いプレーが観られるようになっていたし、次の試合に向けて阿部がコンディションを上げて行ってくれることを願うしかない。

 フィジカルコンディション以外に要因があるとすれば油断と攻撃面での戦術(工夫)不足だろうか。試合の入り方こそ悪くなかった名古屋だが、もっと激しく来るかと思っていた北京が(AWAYということもあって?)想像以上に大人しかったことで安堵してしまったのか、次第に一人一人がプレーに余計な色気を出し始めリズムを失っていった。また攻撃面では昨シーズンさながらのサイドアタックを敢行したはいいが、北京のDFが集中しまたヨンセンがいるわけではないボックス内でラストパス(クロス)を合わせることを考えると、これは確率の低い選択だったと言わざるを得ない。圧倒的にボールを支配しながらもボックス内で決定的な状況を作り出せなかった名古屋に対して北京は数少ないチャンスを(枠内)シュートまで持ち込み、際どいシーンの数ではむしろ北京が上回っていた。名古屋がああした攻撃を続けるのならもっと北京のディフェンスを揺さぶれる花井を使ってみても面白かったと思うが、俺の中では勝手に戦力としてカウントされている花井もピクシーの中では未だ庇護して経験を積ませる対象としか思われていないようだ。もちろんベンチ入りを続けるなど花井に対する期待の高さは感じるが、花井が駒として局面を打開するために投入されることは皆無と言ってよく、そのほとんどは試合の趨勢が決まってから最も負担の少ない前線でというのがお決まりになりつつある。

 とは言え試合全体を見れば、山口の起用や俺が温め続けている小川のCH起用など、個人的には興味深いトライアルがいくつか見られた。正直下手に前線に人を増やす(巻を投入してパワープレーに持ち込むとか)よりもよっぽど実効性が高い攻撃的なオプションである小川のCHが、中村の投入や小川自身の負傷によって束の間の夢で終わってしまったことは非常に残念だが、ピクシーの中にこのアイデアが(実際に試合に使うレベルで)存在したということ自体が収穫。一試合で判断するのはもちろん性急だがピクシーの目にこの機能性はどう映ったのだろうか。今シーズンは橋本や平木などSHで使えそうな大卒の即戦力ルーキーがいることを考えても、俺は彼等にチャンスを与えて小川をセンターに回す試みを最優先に行ってみるべきだと本気で考えている。去年のチームであれば、ハズれた時のリスクを考えるとSHに新人を配置するなどという博打はとても考えられない選択肢だったが、ダヴィというリーサルウェポンを得た今シーズンは、SHが多少機能しなかったところでにっちもさっちもいかなくなるようなことはない。長いシーズン、もちろん焦ることはないが、橋本や平木といった鳴り物入りで入った大卒ルーキー達をセカンドチームで遊ばせておく手はない。個人的には津田のベンチ入りは喜ばしい出来ごとだが、FW過多でどうせ使う気がないのならいっそポジションの異なる彼等をベンチに入れておくのもありかもしれない。
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by tknr0326g8 | 2009-03-20 01:12 | Game Review
J1 2009 第2節 山形×名古屋 @NHK 
 生憎の天候に山形行きも高崎行きも断念し、雪中の消耗戦となった試合を自宅でぬくぬくとTV観戦していた立場を顧みずに言うなら、今シーズンJ2から昇格してきばかりの山形のホームに乗り込んでのこのJ1・第2節は采配も含めて非常にストレスの溜まる試合だった。

 名古屋は岡田ウィルスからの帰還を果たした阿部がスタメンに復帰。TV実況のレポートによれば昨日の練習から合流したばかりだという。今朝の朝刊で意気揚々と「DF佐藤がJリーグデビュー」と報じた中スポからはすっかりかつての御用新聞の面影が失われているが、阿部の復帰を待望していたサポーターにとっても驚きだったに違いない。チームから見ても阿部の復帰によって特にビルドアップの部分での大幅な改善が期待出来る。ボランチの二人がほとんどゲームメイクに関与しない名古屋にとっては、阿部の左足から繰り出される多彩なキックこそが生命線だからだ。

 そんな阿部の復帰を予測していたわけではないだろうが、山形は立ち上がりから名古屋の最終ラインに対して2トップと両SHの4人が前からプレッシャーを掛けて来た。阿部がいるいないに関わらず名古屋が最終ラインでボールを動かしながらそこからパス出しを行うということを研究していたのだろう。そして阿部の復帰によってますますその傾向に拍車が掛かった名古屋にはその策がピタリとハマった。さらに一旦ボールが入れば個人技で局面を打開する力を持つ名古屋の4人のアタッカー(2トップと両SH)に対しては、最終ラインの4人がマッチアップしながらボランチの二人が挟み込むように対応してこぼれ球を回収し、奪ったボールは名古屋のDFラインとボランチの間のスペースに降りてきた2トップや右SHのキムビョンスクにシンプルに預ける形で攻撃を繰り出し何度も名古屋ゴールを脅かしていた。

 このような状況を打開しようと思えば、CBやSBがボールを持った時にボランチの二人(中村と吉村)がもっと顔を出してボールを引き出す動きが有効なようにも思われたが、普段やっていないことを突然出来るわけもない。WボランチがDFラインからボールを引き出して起点になれば山形もボランチが対応に出ざるを得ず、そうすれば前線のマークも薄くなりセカンドボールも拾えるようになるのだが、ボールを引き出すどころか(FWの横をすり抜けボックス内まで突き抜けるならまだしも)中途半端にフラフラと前に出て行ってしまうものだから、背後(DFラインとの間)にスペースを空けてしまい、セカンドボールを拾った山形にそのスペースを狙われる有様だった。
 個人技での突破は別として名古屋が試合のペースを握って攻撃の形を作っている時というのは中村が(大抵高い位置で)よくボールに絡んでいる時だ。これは動かしようのない事実。しかし状況判断や戦術理解に難がある中村がそうしたプレーに従事出来るのは、ある程度相手の運動量が落ちて来て中盤が空き始める時間帯になってからである。もしくは相手のチーム状態が悪く守備組織が整理されていらずバラバラな状況かだが、そうしたチーム状態の相手と当たれるかどうかは巡り合わせの運でしかない。そしてこの試合での中村は山形の整った守備組織を前にほとんど何も出来ないまま後半途中で交代してしまった。そんな中村とコンビを組む吉村も、この試合ではフル出場を果たしたものの天候やピッチの悪条件を差し引いたとしてもあまりにもボールロストが多く、技術的な不安定さを露呈していた。
 TVのレポートによればハーフタイムのピクシーは「もっとタテにボールを入れよう」と指示したらしい。しかし名古屋のボールの出どころである最終ラインに対して相手のプレッシャーが厳しい状況(また前線ではマークが外れていない状況)ではそれもまた難しい話だ。ボールをタテに運びたいのなら、中村か吉村のどちらかに代えて花井を入れてそこにポイントを作るべきだったし、もしまだ若く線の細い花井を信用出来ないというのならせめて小川をセンターに移すべきだった。しかし花井に声が掛かることはなかったし、交代枠のやり繰りの中で小川も左SBにポジションが下がってしまった。復帰戦を悪条件の中で迎えた阿部にコンディション面での不安があったのは予測の範囲内だし、後半になると山形のプレッシャーも弱まっていた(SBが前に出やすい状況になっていた)のも事実だが、小川を左SBに下げるという判断については少なくとも俺の理解を遥かに超えた決断だった。

 後半になると予定調和の如くペースを上げて何度か山形ゴールに迫った名古屋だったが、山形GKの好セーブもあり結局ノーゴール。そしてマギヌンに代えて巻を投入したことによって残り10分を残して自ら試合をクローズしてしまった。周りが疲れれば疲れるほどに際立つ田中のオーバーラップによって右サイドを中心に相手を押し込んでいた名古屋にとって、ボックスの中でボールをゴールへと押し込むラストピースが必要だったことは理解出来る。しかしこの交代によって名古屋からは中盤が消失してしまった。相手の守備を揺さぶることなく前線にタテパスを入れるだけになってしまった名古屋の攻撃は山形にとっても守りやすかったに違いない。実際名古屋の攻撃に対して的を絞れるようになった山形は、それまでの守り一辺倒から一変して次々とインターセプトを決めては最後の気力を振り絞るようにカウンターを繰り出せるようになった。すなわちこの交代は明らかに失敗だった。接戦になるほど選手のタイプというよりはピクシーからの信頼度合による序列が優先される交代枠やまたやや柔軟性を欠く選手起用もこの先の長い戦いを見据えれば改善ポイントになるのかもしれない。
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by tknr0326g8 | 2009-03-14 20:17 | Game Review
ACL 第1節 名古屋×蔚山 @BS朝日
 立ち上がりの名古屋のパフォーマンスは正直ガッカリさせられるものだった。先週末にリーグ開幕戦を戦っている名古屋に対して、相手の蔚山はKリーグのイレギュラーな日程の影響でこの試合が今シーズン初の公式戦になるという。同じようなシチュエーションで思い出されるのは昨シーズンの6月にW杯予選に伴う一カ月近い中断を経て再開されたJリーグで、延期されていた試合の消化でひと足先にリーグ戦を再開していた鹿島に対して試合勘で大きく劣る名古屋は0-4という大敗を喫した。今回の名古屋は移動日込みの中二日という強行スケジュールだが、この試合勘という部分では蔚山に対して大きなアドバンテージがあるはずで、それはすなわち立ち上がりに試合を決めてしまうぐらいの集中力が必要だったということでもある。
 しかし蓋を開けてみれば名古屋は集中するどころか蔚山のペースに合わせてしまい、挙句セットプレーから失点(先制点)を喰らうという最悪の展開、全くペースを掴むことなく前半を終えたのだった。そんな試合を見ながら俺の脳裏によぎったのは昨年の天皇杯・準々決勝のG大阪戦で、FCWCのハードな連戦を終えたばかりで明らかに身体が重そうなG大阪に対して、名古屋はそれに合わせてスローペースで試合に入りアッサリ先制を許すとそのままゲームをコントロールされてしまった。今回は最終的には逆転も果たしたし、チームがその当時から(編成的な部分も含めて)成長して(強くなって)いないとは言わないが、少なくともかつての教訓から何も学んでいないことだけは確かだ。

 今後も続く過密日程を考慮してか、名古屋はJリーグの開幕戦から二人のメンバーを入れ替えてこの試合へと臨んできた。CBではバヤリッツァに代えて吉田、左SBでは竹内に代えて佐藤といういずれも20歳以下の二人が先発。吉田の場合は昨シーズンも一時期は完全なレギュラーとして定着しており、増川も含めた三人でターンオーバーしていくことに何の違和感もないが、Jリーグでの出場経験がない佐藤の起用については随分と思い切ったなという印象だった。プレシーズンで試していた平木や開幕戦で使った竹内も決して満足のいくようなパフォーマンスは見せられていなかったが、佐藤の場合はまた特徴も違いどうなるのかという予想は俺にも全くつかなかった。

 そして試合はそんな佐藤の積極果敢なオーバーラップで幕を開ける。左SHに入るマギヌンは元来単独突破を図るタイプではなくボールをキープして攻撃に変化を付けたりタメを作ったり出来る選手なので、佐藤のようなタイプとの相性は決して悪くはないはずなのだが、それが再確認できたようなシーンだった。まだまだ攻守の切り替えが遅いシーンも見られ、スローインをはじめプレーが少し雑になるシーンも目立った佐藤だったが、自らの長所を発揮しようという積極性は垣間見えたのは収穫だ。
 しかしそんな若手の頑張りも虚しく玉田がGKとの1対1を止められたあたりから試合は徐々に蔚山のペースへと移っていく。昨シーズンのレビューの中でも何度か書いたが、「モダンフットボール」を謳いつつもちっともコレクティブじゃない名古屋の中盤の守備は、ボールを動かすことに長けたチーム(選手)には滅法弱い。広大な中盤のスペースを二人で見なければならない守備的なWボランチは前(2トップ)後(DFライン)左右(両SH)からのサポートにも恵まれずひたすらボールを追っ掛けて走り続けている。それはすなわち前にプレッシャーを掛けに行ってボールを奪えなければ背後にスペースを空けることを意味し、そこにパスを回されるとチームは一転大ピンチに陥ってしまうことを意味している。そしてこの試合では蔚山の中盤の底に入っていた6番と、名古屋の中盤とDFラインの間に立っていた7番の両外国人に自由なプレーを許していた(ほとんど遊ばれていた)名古屋はそこを基点として何度か危ないシーンを作られていた。このチームには数的不利の中盤で走り回るWボランチの穴埋めに最終ラインから誰かが加わる発想はないし、またフラットに並ぶWボランチは互いの間ですらカバーの意識は希薄だ。

 この試合は両チームの得点4が全てセットプレー(及びその流れ)という意味でも特徴的だった。
 前半に失った先制点は、コーナーキックからニアサイドでスラされゴール正面で蹴り込まれたもの。ラインを作ってゾーンで守る名古屋にとってはゾーンから外れたニアやファーは泣き所であり、そこを突かれたのだから致仕方ない部分もあるが、それにしてもこの失点シーンでは名古屋のラインの作り方(ゾーンの敷き方)がニアサイドを空け過ぎてたし、バランスに欠けた名古屋のゾーンディフェンスに昨シーズンまでのような安定感は結局最後まで見られなかった。セットプレーをゾーンで守る以上、ポジショニングは生命線であり、名古屋は一刻も早くこのズレを修正しなければならない。
 後半に名古屋が奪った三点も、土曜日の大分戦のレビューの中で俺が「一向に入る気がしない」と書いたセットプレーから。ただこれは相手の足が止まってほとんど棒立ちだったこととを考えると根本的な解決にはなっていないしあまり楽観的にばかりも考えてはいられないと俺は思う。ゴールを決めた吉田やマギヌンが見せた(技術や戦術などとは違う次元で必要な)怖がらずにボールへと飛び込んで行く姿勢や、ピンポイントで合わせた小川やマギヌンや玉田のキックは素晴らしかったが、大分戦のレヴューでも書いた通りキッカーが「点」で合わせているうちはセットプレーからの得点量産はなかなか難しいだろうし、今後は主にキッカーを中心として名古屋のセットプレーがどのように精度と得点力を増していくのかに注目していきたい。

 あと名古屋で特筆すべきは今季から名古屋に加わった右SBの田中。噂通りの尽きることない運動量で攻守に味方をサポートしていた。田中の攻め上がりがなければ名古屋の攻撃はもっと行き詰っていただろうし、田中の落ち着きがなければ所々に不安定さを垣間見せていた若いDFラインはもっと混乱していたかもしれない。やはりちょっとモノが違うという感じだが、早くもチームにとって欠かせない存在になりつつある田中がもっとチームに馴染んで決定的な仕事をしてくれる日が今から待ち遠しい。
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by tknr0326g8 | 2009-03-12 01:53 | Game Review