Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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フレンドリーマッチ U-18Jリーグ選抜×日本高校サッカー選抜 @国立競技場
 今年初の試みでゼロックススーパーカップの前座試合として組み込まれたのがU-18Jリーグ選抜と日本高校サッカー選抜のフレンドリーマッチ。昨日までの暖かさが嘘のように小雨混じりで肌寒い天候にも関わらず国立行きを決意したのは名古屋U-18のエースストライカーである高原の緊急参戦が決まった影響が大きい。倉又監督率いるU-18Jリーグ選抜の中で高原がどういったプレーを見せるのか興味深かったが、唯一不安だったのは辞退した小川に代わる招集ということもってか、高原がMF登録されていたこと。FWには杉本、原口、小野、久保といったこの年代のスタープレーヤーが名を連ねているのでむしろMFの方が出場チャンスは増えるかもしれないが、正直なところ高原がMFをやっている姿というのはあまり想像できない。

 AWAY側ゴール裏では、朴さんや菅沢さんといった元名古屋下部組織のスタッフの姿も見られたこの試合で、高原は後半の比較的早い時間帯にMFの堀米に代わって出場。ポジションはそのままサイドハーフだった。しかし名古屋のジュニアユース時代からゴールを積み重ねてきたFWとはやはり勝手が違うのか、ポジショニングなどに戸惑っている場面も見受けられ、特にディフェンスでは対面する相手SBのオーバーラップを何度も行かせてしまうなど、これが本職のサイドハーフだったらベンチから怒られても仕方ないようなプレーを見せたりもしていた。後半の最後の方になると割り切ったのかどんどん真ん中に入って行き、本来のストライカー的な動きをしていた印象だったが、この慣れないサイドハーフや、コーナーキックのキッカー、さらには相手のCKで攻撃(ハーフウェーライン上)に残るのではなくニアサイドのポストに立つ役割など、普段と異なった役割をレベルの高いチームメート達の中でプレー出来たことは大きな経験(財産)になったかもしれない。
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by tknr0326g8 | 2010-02-27 23:59 | Youth
ジャパンユースサッカースーパーリーグ 東京ヴェルディユース×名古屋U-18 @よみうりランド
 昨日の湘南とのトレーニングマッチに引き続き今日はジャパンユースサッカースーパーリーグの東京ヴェルディ戦。

      高原   藤田

小幡   近藤   水野   加藤翼

都竹   川本   奥山   三鬼

         古川

 名古屋は昨日の湘南戦からスタメンを大西→藤田、岸→川本と変更。高原のパートナーという意味で横一線とも言えるFWはともかくとして、昨年のU-17日本代表候補にして2月上旬にはトップチームの合宿にも参加していた岸がこの試合のスタメンを外れた理由は不可解だ。ひょっとしたら昨日の試合でどこか痛めたかな?とも思ったが、この試合の後に行われたトレーニングマッチには普通に出場していたところを見るとそうでもなさそうで、そうそう対戦機会が訪れるわけではないこの年代のトップクラスのチームを相手にベストメンバーで臨まないのはなんとも勿体ない話のような気がしないでもない。
 ただ(コーチングスタッフがどう考えているかは定かではないが)個人的にはこの起用は非常に興味深いトライだった。もしこの奥山と川本という新二年生CBコンビがヴェルディ相手に使える目途が立ったとしたら、それはチームにとって単なるバックアップや選手層に厚みを持たせる以上に大きな意味合いを持つ。具体的に言うなら、それはチームに岸のアンカー起用というオプションをもたらすからであり、守備の強さもさることながら往年のペップ・グァルディオラを彷彿とさせるスッと背筋が伸びた姿勢から長短のパスを蹴り分けてビルドアップに貢献できるという岸の持ち味を存分に生かせる起用法なのではないかとも思えるからだ。現状ではおそらくその可能性は低いだろうが、トップチームが4-4-2から4-1-4-1(4-3-3)へと乗り換えた今、その波がいずれ下部組織にも及んで来るのであれば、これは試しておいてみて損はないオプションにような気もするが…。

 というわけで、前段はそれぐらいにしてさっそく試合。立ち上がりの名古屋は、昨日名古屋から車(バス)で移動してその足で夕方に湘南と激しいバトルを展開したばかり(その翌朝)ということで疲れも残っているのか、なんだか様子を見ているうちにヴェルディにペースを握られてしまったような印象だった。キックオフ直後から既に足取りが重そうだったり、まるでトレーニングの一環ででもあるかのように当たりが弱く相手に寄せ切れない選手もいて、このクラスの相手だとそうしたちょっとしたことで試合の流れは一気に持って行かれてしまう。
 そして15分過ぎには、自陣深い位置で右SBの三鬼が変な形でボールを奪われると何やら主審にアピールしている隙にエリア内へとボールを送り込まれて巧みなポストワークから豪快な反転シュートを決められてしまった。

 時間の経過とともに少しづつ試合に対して気持ちが入るようになってきた名古屋は、その後遅ればせながらようやく反撃に転じる。そしてカウンターから、かなり高い位置まで押し上げていたヴェルディのDFラインの裏に高原がボールを出すとこれに抜け出した藤田が独走でゴールライン際まで持ち込み最後は角度がなくなりながらも強引にGKの股の間を抜いて同点に追い付いてみせた。
 ヴェルディのよく統制されたディフェンスを前に名古屋はキックオフからトップにボールが収まらず(というかそもそも当てることすらままならず)、またこんな時こそ頼りになる両SB(非常にキープ力が高くプレッシャーをものともせずボールを前に運べる三鬼と都竹)にいつものキレが感じられない状況では、攻撃の組み立てがままならない時間帯が続いたのも無理はない。しかしこの同点ゴールの少し前ぐらいからヴェルディの選手達に集中の切れたようなプレーが散見されるようになったことで、いい形でボールを奪ってからそのままタテにボールを入れ、高原や加藤翼の前を向いた時のスピードが生きるような展開も増え始めていた。

 ただ1-1のタイスコアのまま終了した前半を見る限り、(コンディションの差を無視すれば)両チームの間に少なからぬ地力の差を感じずにはいられなかった。それは言うなれば全ての戦術のベースとなる基本的なプレーモデルの習慣化の差とでも言うべきもので、比較するなら、リズムに強弱をつけながらボールを動かしてゲームを組み立てているヴェルディとボールを奪ってから速く攻めるしかない名古屋、ボールホルダーに対して常に周りの選手が動いてパスコースを作りながらパスをつなぎボールを運んで行くヴェルディとタテにボールが収まらないと三人目が動き出さない名古屋といった感じ。もっとも後者に関して言えば、疲れで思うように身体(足)が動かないような状況の中、ヴェルディはDFラインとボランチ(牧野)が非常にいい関係を築いていたのでそこにまともにクサビを打ち込んだとしてもボールをキープできる確率は低く、カウンターを警戒するあまり動くに動けなかったというような部分はあるのかもしれない。

 後半になるとヴェルディは何人かをメンバーチェンジ。個人的に残念だったのは昨年U-17ワールドカップにも出場してブラジル戦で素晴らしいゴールも決めた高木善朗が下がってしまったことで、高木はこの後隣のグラウンドで行われていたトップチームのトレーニングマッチ(×草津)にも出場していたようなので、最初からこちらの試合は前半のみと決まっていたのかもしれないが、ボランチの位置からチームの攻撃をコントロールし独特の空間を作り出しているかのような彼のプレーをもう少し見てみたかったというのが正直な気持だ。
 そんな高木がいなくなった影響もあってか、試合は後半になるとヴェルディも中盤でのタメがなくなり、両チームがカウンターを撃ち合うような試合展開になった。そして名古屋も立ち上がりこそカウンターから速い攻めで決定機を作り出したりしたものの、パスが上手く回せず基本的にはドリブル突破(個の能力による局面打開)が中心とならざるを得ない名古屋の攻撃はどうしてもボールを持ち過ぎになり、予想以上にソリッドだったヴェルディのディフェンスに捕まってしまっていた。
 失点シーンについてもそうした傾向が端的に表れており、左サイドで相手陣内に入ったあたりから小幡が始めたドリブル突破が行く手を塞がれボールを奪われると、カウンターから一気にDFラインの裏を取られて(一度は自陣ペナルティエリア内までよく戻って追い付いた奥山がファールスレスレのプレーで潰したようにも見えたが、体勢を立て直した相手に)そのままゴールを割られてしまった。
 その後時間の経過とともに目に見えて足が止まり始めた名古屋は、動きに加えてプレーの判断も少しづつ遅くなっていく。そしてペナルティエリアの外で与えてしまったFKでヴェルディのキッカーが横に流したプレーに対しても反応が遅れたと思ったら、少し遅れてシュートコースを塞ぎに行った選手に当たって軌道が変わったシュートがそのままゴールマウスに吸い込まれる不運で名古屋は追加点を許してしまった。ただこれは確かに不運なゴールではあったが、既に足も頭(集中力)も十分に動いているとは言い切れない状態であることを考えれば、必然と結果として招いた失点だった。

 そして試合は1-3のまま終了。名古屋としては思うように試合が進められない中で課題が多く見つかった試合だった。コンディションの問題はあるだろうが、年末のGO FOR 2014 CUPから左SBに入っている都竹がここまでやられた試合はおそらく始めてだろうし、三鬼がこれだけGKにバックパスを返す試合も珍しい。よってもってSBを起点としたビルドアップがままならない攻撃はボールを奪っても前方のスペースに蹴り出すか、前線のアタッカーによる強引なドリブル突破に頼るしか手が無い状況だった。またディフェンス面でも足が止まってくるにつれて攻守の切り替えが遅くなり、相手のカウンターに対する脆弱さが露わになった。
 このチームはトップチーム同様に、攻撃に転じると2トップに加えて両SHがかなり前に掛かるので4トップのような形になる場面が多く、その最中にボールを失うと、その4人に加えて前線のスペースへと飛び込んで行く近藤も含めた5人ものプレーヤーが攻め残りで前方に置き去りにされることが度々あった。チームとして運動量があるうちはまだなんとかなるが、それが落ちてくるとさすがに厳しい。
 そんな名古屋を見ながら思ったことは、このメンバーをベースとして個々の特徴を引き出しながら試合をするのであれば、高原1トップの下に近藤を置き、逆にボランチには水野を攻守両面に渡ってサポートできる選手(例えば都竹)を置く形(すなわち4-2-3-1のような形)の方がこのチームには向いているのではないだろうかということ。今回の遠征では先日まで岸とともにトップチームの合宿に参加していた金編が不在だったが、安定した戦いを見せられていたGO FOR 2014 CUPでは金編が右SBを務め、三鬼が守備に強いボランチとして水野とコンビを組んでいたことなどを考えても、それは今後のチーム作りを考える上でひとつのヒントになるのではないだろうか。

 今日は昨日と違って第一試合が終わってもまだ暗くなる前だったのでその後のBチームの試合もフル観戦。たださすがに35人の大所帯で全員に試合経験を積ませようということになれば、寒空のもと観ている側もそれなりの忍耐が必要だ。というわけでここからはスタメンと印象を簡単に。

■TM 一本目

     中根  奥村

岩田  富田  川村  加藤凱

佐藤  渡辺   岸   野崎翔

       石井

 上でも書いたように、なぜ第一試合に出なかったのかが不明な岸による一番大外まで見えている的確なフィードと、昨日と比べれば随分とリラックスして自分の良さを出しながらプレー出来るようになっていた富田が印象に残った試合。岩田による左サイドのからの突破もスピードの変化で対面の相手を何度かブッちぎっており今後に期待が持てる。
 なお試合は両チームともにアタッキングサードでの決め手を欠きスコアレス(ドロー)だった。

■TM 二本目

     中根  青山

佐藤  大谷  川村  加藤凱

渡辺  ニッキ  岸   樫尾

       石井

 U-15ではニッキとCBを組むことが多かった大谷がボランチで登場。キック(特にロングキック)がインに掛かる傾向にあるのは修正ポイントだが、大谷であれば一列上がったこのポジションでも良いパフォーマンスを見せることが出来るだろう。同じく新高1の青山は昨日の湘南戦の再現とはいかず全く見せ場を作れなかった。そして試合はカウンターから右サイドに運ばれ、そこからのクロスボールに対してニッキの前に飛び込んで来たヴェルディの選手が頭で合わせて得点。0-1とリードを許して終了した。

■TM 三本目

     奥村  大西

岩田  大谷  富田  青山

樫尾  ニッキ  岸   野崎翔

       渕上

 2トップが新3年生でともに180センチを越える奥村と大西の大型コンビに。相変わらず球際で恐れず突っ込んでいく大西と接触したヴェルディの選手が負傷退場。どことなく昨シーズンのプリンスリーグ東海・磐田東戦を思い出さなくもない光景で、常にパワーが有り余っている感じの大西は6~7分目ぐらいの力でプレーした方が逆にリラックスして良いプレーが出来るような気がしないでもないが、それを取り除いたら大西の魅力も半減してしまうのかもしれない。
 この2トップに合わせてU-15から絶対的なエースとして君臨してきた青山は右サイドを経験。岩田と青山の両サイドというのも見ようによってはなかなか面白い組み合わせだ。そしてメンバーは途中でお役御免の岸と佐藤が交代し、大谷が一列下がってCB、佐藤は昨日に続きボランチに入るなどのテストも行われた。
 試合はドリブルでボックス内へと侵入してきた相手にフェイントから豪快に左足で決められ失点するものの、トレーニングマッチの中ではこの三本目が名古屋が最もヴェルディゴールに迫ることが出来ていた。ただ致命的に決定力が足りなかったこともあり、0-1とまたしても結果は付いてこなかった。
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by tknr0326g8 | 2010-02-21 23:59 | Youth
トレーニングマッチ 湘南ユース×名古屋U-18 @産能大グラウンド
 既に新一年生(現中3)を加えた新チームが始動し、一週間前には準公式戦とも言えるジャパンユースサッカースーパーリーグ(以下ジャパンユース)も開幕を迎えている名古屋U-18。チームとして次第に力をつけ少しづつ結果を残せるようになってきた昨シーズンからの主力が多く残っている今シーズンは、このカテゴリーではクラブ史上初となる三大タイトル(クラ選、高円宮杯、Jユースカップ)獲得を目標に一層の強化に取り組んでもらいたいところ。そしてそのためには折を見て今回のような関東遠征を行って強豪チームと手合わせしていく必要もあるかもしれない。今日の対戦相手である湘南ユースは、今シーズンからプリンス関東1部に昇格する力のあるチームという意味では自分達の力を知る格好の相手であり、またかつてアーセン・ベンゲル率いる名古屋で小川誠一(現名古屋U-18監督)や石川研(現名古屋U-18・GKコーチ)とチームメートだった浅野哲也が昨シーズンまで率いていたチームという意味では名古屋のオールドファンにとっても非常に興味深い対戦だ。

 45分×4本で行われた試合は、最初の90分が昨年末に行われたGO FOR 2014 CUPで見事優勝を飾った時のメンバーを中心としたチーム、後の90分が各ポジションに新一年生を取り込んだチームで、ポジションごとのバランスを考えた面はあるだろうが、前者の方が現時点でよりレギュラーに近い位置にいるといった感じだろうか。

     高原   大西

小幡   近藤   水野   加藤翼

都竹   奥山    岸   三鬼

        古川

 試合は立ち上がりから湘南によるアグレッシブなディフェンスが目立つ。前線からの速い寄せとDFラインを押し上げたコンパクトなディフェンス組織、そしてバックチャージも厭わない球際の激しさ。さすがにバックチャージに対しては湘南ベンチから諌める声が飛んでいたが、トレーニングマッチとは思えない気持ちの入り方だ。
 だがそんな湘南に対して名古屋はピッチを広く使った大きな展開でプレスを外し、サイドでポイントを作ってそこから湘南DFラインの裏を狙うチャレンジを繰り返していた。そして5分ほどが経過した頃、名古屋は右サイドの加藤翼にパスが渡ると、加藤翼が素晴らしい加速のドリブルで対面のDFを置き去りにし、ゴールライン際までエグッてから中にボールを折り返す。これをニアサイドに走り込んだ高原がヒールで後ろに流し、最後はゴール正面に詰めた大西がプッシュして先制に成功する。そしてその後もサイドへの揺さぶりから2トップや両SHそしてボランチの近藤が湘南DFの裏を突くような動きで何度となくチャンスを作り出していた名古屋は、前半終了間際にDFラインの裏に抜け出した高原がGKに倒されて得たPKを自ら決めて2-0とリードを広げて前半を終了した。
 対する湘南はハイプレスでボールを奪ってからのシンプルな速攻を狙っていたようだったが、名古屋はCB二人とGKが盤石のカバーリングを敷いていて前半はボックス近辺で危ないシーンはほとんどなかった。

 この前半に名古屋で目立っていた選手を挙げるとすれば右SBの三鬼とCBの岸だろうか。相手の寄せに遭っても絶妙なターンを駆使してボールを失わない三鬼と、同じく相手のプレッシャーの間合いを外して軽くドライブの掛かった美しい弾道のサイドチェンジを決めていた岸は、前半に湘南の狙っていたであろうサッカーを崩す上では特に重要なファクターだったように思える。
 そして前線では、相手の守備が薄くなったゾーンでドリブル突破を仕掛ける高原や小幡、加藤翼といったアタッカーに加え、前にスペースを見つけて後ろから飛び出してくる近藤の存在が新鮮だった。名古屋のセンターハーフコンビは、攻撃面では近藤がこうした前線への飛び出しや2トップのサポート、そして水野が低い位置でパスを散らして攻撃を組み立てるというような役割分担を行っているようだ。この試合では前半に水野にボールが渡った所を湘南に狙われて何度かピンチになりかけたように、お互いのサポートという面では改善の余地がありそうだが、それぞれの特徴を生かしたこの役割分担がハマれば面白いかもしれない。

 後半開始にあたり名古屋はGKを古川から石井にチェンジ。名古屋は4人いるGKを45分づつ使い廻しているようだ。
 前半を終えやや余裕の雰囲気が漂っていた名古屋だったが、しかし後半、そんな試合の流れは一変した。前半に決定機をほとんど作れなかった湘南はハーフタイムにコーチから修正が入ったのか、後半になるとマイボールの時の味方選手達の動き出しが格段に増えゾーンで守る名古屋を幻惑に掛かる。そして有機的にリンクしている一人一人の動き(例えば動き出しが被るような場面は皆無)に合わせてボールが動く攻撃は組織として非常に良くオーガナイズされ、同じ時間帯の名古屋がボールを落ち着かせられず前線のアタッカーに頼った強引な攻めを繰り返していたのとは対照的な形を具現化していた。
 名古屋の守備からしてみると最終ラインの前のスペースを上手く使われてしまっていた印象だ。例えば湘南は前線のアタッカーの一人がDFの間を裏に抜ける動きをしてDFラインを引き付けている隙に、もう一人が中盤に落ちてボールを受ける動きをすれば簡単にバイタルエリアでボールを受けることが出来ていた。ここでワンクッション入れられると名古屋のDFラインが戦術的にも苦しいのはトップチームのそれを見るまでもなく明白だ。こうした事態に陥った原因は名古屋の中盤から前の選手達の運動量が減っていて攻守の切り替えが遅くなっていたからでもあり、また最終ラインと比べると中盤ではディフェンスになった際の選手間のカバーリング(ポジショニング)が上手く機能していなかったからでもあるだろう。
 湘南は後半開始早々に右サイドからの大きなダイアゴナルパスに大外(左サイド)の選手が上手く三鬼の裏を取って走り込みそのまま持ち込んで1点を返すことに成功したが、これにしても名古屋からしてみたらDFラインの前を大きくボールが横切っており、また一発のパスで三鬼が裏を取られたのも集中力が途切れたというよりは、目前のスペースを意識したことでポジショニングが中途半端になって岸との間にギャップが出来たのかもしれない。

 試合はその後湘南の運動量が落ちてくると、押し込まれながらも名古屋のカウンターが決まり始める。そして終了間際にはサイドから絞ってディフェンスに戻った加藤翼が中央でボールを奪い、その加藤翼が空けた左サイド(後半途中から加藤と小幡が左右を入れ替わっていた)に大きく開いてポジションを取った高原にパスが通る。これを高原がドリブルで持ち込んでフワリと上げたクロスにファーサイドから詰めた小幡がヘッドで合わせて名古屋は試合を決定付けた。
 これで再びリズムをつかんだ名古屋はサイドアタックを徹底して幾度となく湘南ゴールに迫り良い流れのまま試合終了。小幡が右サイドに移った後半は三鬼のオーバーラップの回数が増えたのも印象的だった。

 その後第二試合も前半だけ観戦。

     青山   奥村

岩田   佐藤   富田   加藤凱

渡辺   ニッキ  川本   野崎翔

        伊藤

 こちらは戦術的に新一年生を慣れさせながらといった印象の試合だった。富田やニッキといった守備的なポジションの一年生達が上級生の気遣いを受けながらひとつひとつ慎重にプレーしている一方で、タテ一本に抜け出して一度はGKにぶつけながらもゴールへと流し込み先制点を挙げた青山や、左サイドを何度も突破していた岩田といった攻撃的なポジションの一年生達は前を向いてボールを持てば、そのスピードが十分にこのレベルでも通用するであろうことを感じさせた。
 試合は湘南もBチームだった影響かほとんど攻撃を組み立てられずにいたが、そんな相手に名古屋も第一試合ではほとんど見られなかったGKへのバックパスが増えていた点一つとってもチームとしての完成度という面ではまだまだといっていい内容だった。しかしながらそんな中でも名古屋は両SBを基点としてゲームを作りサイドアタックを仕掛ける意識はチーム全体に浸透しており、前半週間際に右サイドを駆け上がって野崎翔が上げたクロスボールが相手のオウンゴールを誘ったシーンなどはそれを端的に表していると言えるだろう。
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by tknr0326g8 | 2010-02-20 23:59 | Youth