Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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J1 2010 第27節 神戸×名古屋 @ホームズスタジアム
 今回の関西遠征は、堺のナショナルトレーニングセンターで、三年前の名古屋ユースのキャプテン・西山洋平が出場する関西学生リーグと、C大阪西とトレーニングマッチを行う名古屋U15を観戦した後、神戸のホームズスタジアムに移動してトップチームの試合を観戦するスケジュール。

■関西学生サッカーリーグ後期 立命館×関西大
 今年の4月にオープンした堺にあるNTC・メインフィールドで11:30KOの関西学生サッカーリーグ・立命館×関西大は観戦無料と観客に優しい大会。そんな中、最近試合に出ているらしい関西大学三年生・西山洋平はこの試合も無事先発出場を果たしていた。背番号20を背負い、ボランチの一角ながらもより守備の比重が高いアンカー的なポジションでプレーしている西山は、守備のバランスを気にしながら、ボールを受けるとシンプルなつなぎに徹している。高校(ユース)時代の彼は、敵味方構わず怒号を轟かせる闘莉王ばりの派手なリアクションと、当時「小さい吉田麻也みたい」と書いた記憶があるようなプレースタイルが売りだったが、大学に進んで随分とそのプレーが大人びたような印象を受けた。4年生になる来年はその野性味が再び解放されるのだろうか。

 試合は前半のうちに立命館の伊藤了(中京大中京出身で伊藤翔の弟)が負傷退場してしまったこともあり、両チームともに得点の雰囲気がなかなか漂ってこない。名古屋U15のトレーニングマッチと時間が重なったので前半終了とともに会場を後にしたが、夜に試合結果をチェックしたらやはりトータルでも0-0のスコアレスドローという予想通りの展開だったようだ。

 あと個人的に気になったのは、関東大学リーグではFC東京の流れを組む応援(歌)が多いが、関西ではやはりG大阪のそれが多かったことだろうか。
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■トレーニングマッチ C大阪西U15×名古屋U15
 関西学生リーグを前半終了とともに切り上げ、名古屋U15がトレーニングマッチを行う人工芝フィールドに移動する途中、二つ隣の人工芝ピッチに入って行く広島ジュニアユース監督・沢田謙太郎の姿を発見。どうやらC大阪の本体と試合をするようだ。どうせなら30分ごとに区切って対戦相手を変えて試合をすれば良かったのに…というのが、名古屋U15がC大阪西との試合を終えた後での率直な感想だったりもする。

 名古屋は先週行われたU15東海リーグで磐田に0-3の完敗。試合を観ていないので内容については何とも言えないが、数字的にはこれでU15東海リーグは優勝どころか3位転落の可能性も出て来た。これによって東海地区に4枠与えられている12月開幕の高円宮杯(U15)出場の芽が潰えてしまうわけではもちろんないが、メンタル的にもまだ不安定な年頃だけに、このタイミングで遠征に出てJ下部の強豪チームと試合を組むのは、気持ちの切り替えという意味でも良い試みかもしれない。

 U16日本代表に選出された北川柊斗を欠く名古屋は、森が1トップに入り、普段その森が入っているトップ下に石田が入る。Wボランチには石川&金というテクニカルなコンビ。比較的似たタイプの二人だが、自分達でボールを保持してゲームをコントロールしていこうという意図ならこのコンビは適任だ。

 試合は立ち上がりこそリズムを掴むのに少し時間を要したものの、カウンターから右SB若園のクロスが抜けて来たところをゴール前で待ち構えていた森がトラップから冷静にゴールに流し込んで先制するとあとは名古屋のゴールショー。寄せの甘いC大阪西に対して個々の能力に秀でる名古屋は余裕を持って次のプレーを選択出来ている。そして石田のスルーパスに抜け出した森が追加点を奪うと、相手が一人痛んでいる間に、この試合キレキレだった左SHの伊藤が得意のドリブルでゴールライン際まで切れ込んでその折り返しをゴール正面で曽雌がプッシュし3点目。さらにはセットプレーから短くつないで石川がゴール前に入れた柔らかいクロスがはね返ったところを伊藤が決めて4-0で一本目を終了した。
 そのスピーディーで滑らかなスラロームもさることながら、タイミング良く相手の前に身体を滑り込ませるのが上手い伊藤のドリブルは、1対1(の守備)に自信を持った選手でない限り初対面でいきなり止めるのは至難の業。この試合でもほとんど左サイドは無双状態だった。伊藤にとっては自分のパターンを熟知している相手や、今後対峙していくことになるであろう全国レベルの相手と向かい合った時にどこまでその持ち味を安定して発揮できるかが、真価を問われる時になるはずだ。

 一本目の4-0という結果は、名古屋としてはそれ以外にも多くの決定機があったことを考えれば、決めるべきところで決めておくというゴールに対する執着心と貪欲さをもっと求められる結果でもあった。また一本目~二本目にかけては、不用意にインターセプトされてカウンターを喰らうという、相手のレベルがレベルだったら結構危険なことになっていたであろうシーンがあり、今年の高円宮杯が総勢32チームによる一発勝負のトーナメント方式に戻ったことを考えれば、そこも改善していかなければならない。

 二本目も立ち上がりこそC大阪西GKの思い切り良い飛び出しに何度か決定機を阻まれていたものの、鮮やかなターンで相手を置き去りにした中央の金から左サイドへダイアゴナルなパスが通ると、これを受けた伊藤がドリブル突破からまたしてもゴールをお膳立て。最後はゴール正面でGKをかわした森がハットトリックを決めて先制すると、ゴール前の混戦から蹴り込む形と左サイドからのダイアゴナルなパスを右サイドで受けて角度のないところから逆サイドに叩き込む形で曽雌が連続ゴールを挙げる。
 このあたりから名古屋はメンバーチェンジが激しくなってきたが、その後もゴールラッシュは終わらない。石川→森とタテにつながったボールを最後は前線(森が空けたスペース)に走り込んでいた
直江が効き足ではない右で蹴り込んで追加点を挙げると、右サイドに入っていた児玉がこぼれ球を拾って左足で美しい弧を描くシュートを逆サイドに沈める。そして後方からのフィードを受けた桜井がそのまま持ち込んで右足に持ち替えてから豪快なゴールを突き刺す頃には早くもスコアは10-0になっていた。
 その後DFラインの4人中3人をU13の選手にした直後に右サイドを破られて豪快なゴールを突き刺されたものの、二本目のスコアは6-1。一本目よりもむしろアグレッシブに感じたのは、途中交代で入った控え選手達のアピール的な要素もあったのだろうか。

 選手が出たり入ったりしながら迎えた三本目。石川が復帰し桜井1トップの下にポジションを取ってゲームがスタート。そしてさっそくその石川が中央で直江からのパスを受けて得点を挙げると、桜井、児玉、濱田、伊藤がゴール前で個人技を発揮して次々と得点を重ねて5点を奪う。三本合わせてのTOTALスコアは最終的に15-1になった。

 今年に入ってCBで起用されるようになった後藤のヘディングがセットプレーで相手に脅威を与えるレベルになっていたり、少しづつ線の細さがなくなりプレーに力強さが出て来始めた金のように、選手個々で見てもまだまだ伸びシロは十分ある。この試合のゴールラッシュが清水、磐田相手に喫した連敗を払拭出来るものになったか分からないが、彼等がさらなる成長を遂げるために高円宮杯でのブレークに期待したい。と言いたいところだが、まずはその前に油断することなく東海予選をキッチリ勝ち抜いて、決勝で磐田にリベンジして欲しい。
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■J1 2010 第27節 神戸×名古屋
 前線新潟に1-4という大敗を喫した名古屋にとってこの試合は上位との直接対決以上に大きな意味を持つ。試合前にホームズスタジアムのビジョンで流れていた過去の名古屋との対戦で挙げた神戸のゴールシーンなどを見ると逆に名古屋の成長の跡を感じることが出来るが、もしここで連敗を喫するようなことがあれば、これまで順風だった流れは一気に逆風へと転化してしまうだろう。

 名古屋は前節イエローカード二枚で退場を喰らった中村の代わりに小川を先発に起用した以外はいつも通りの布陣。ただ個人的にはその「繰り上げ」で花井がベンチ入りしているのが注目点。天皇杯・札幌戦のゴールによってピクシーの頭の中に再度花井の名前がインプットされたということだろうか。

 試合は開始早々に動く。ホームにも関わらず上手く試合に入り込めていない神戸の寄せが甘いと見るや、増川がDFラインから目の覚めるようなフィードを右サイドへ通すと、そこには金崎と田中隼麿がフリーになっていた。そして前を向いてボールを拾った田中隼麿が相手DFが寄せてくる前にテンポ良くゴール前にクロスボールを供給すると、玉田にしては珍しいヘディングシュートをこれまたらしくない(ストロングヘッダーのような)打点の高さで決めて、名古屋が開始僅か4分で先制に成功したのだった。神戸はサイドから中に入ってきた玉田にマークが付き切れなかったのか、それともケネディに意識を持ってかれていたのか、玉田もまたゴール正面でポッカリとフリーになっていた。

 ここのところ先制される展開が続いていただけに、このゴールは名古屋にとって吉兆のようにも思われたが、そう簡単には物事は進まない。前掛かりになりがちな名古屋に対してカウンター主体の攻撃から少しづつリズムを掴んだ神戸もにわかに反撃を開始する。いくら首位相手でしかもエースの大久保を欠いているとは言え、降格危機にあるチームがホームゲームで文字通り無残な(何も残らない)試合をするわけいもいかない。
 神戸はポポとボッティの二人が名古屋DFの間をフラフラしていて、それが気になるのか名古屋のDF陣は左SH・小川慶治郎を全くつかまえ切れていないシーンが目に付く。ピクシーもコーチングエリアギリギリまで出張って、(名古屋の)小川やマギヌンに対し右手で「3」、左手で「1」を示して小川慶治郎に対する注意を喚起しているのだが、彼等は彼等で目の前にいる相手が気になってしまうのか、どうしてもそこを修正することが出来なかった。最終的には(名古屋の)小川がダニルソンとWボランチを組む形に落ち着き、DFラインの前のスペースを消して、小川慶治郎だけでなくポポやボッティにもそのスペースを使わせないようなシステムに変更した名古屋だったが、それでもまだ傾向には同じ。意気軒昂なWボランチは、自分達の仕事がDFラインの前のスペースを消すことなのか、それともボールを動かせるエジミウソンと三原のWボランチに対してプレッシャーを掛けることなのかの判断がハッキリしない様子で、飛び込んでは交わされ、自分達とDFラインとの間に出来たスペースを神戸に使われるようなシーンも目立っていた。

 そしてそんな名古屋をさらに窮地へと追い込んだのがポゼッションでのミスだった。名古屋は自らが犯したイージーなパスミスによって、何度もショートカウンターを喰らい危険なシーンを作られる。
 これについては闘莉王のパフォーマンス低下が間接的に与える影響が決して小さくないだろう。最終ラインにいながらにして、名古屋の得点源のひとつであり、長短を織り交ぜるだけでなくリズムに変化をつけられるパスによりゲームメークまで担っている闘莉王は、膝靭帯の損傷によりおそらくは踏ん張って強いフィードが蹴れない状態にある。それでも闘莉王からパスが出来ることはあるが、ほとんどがなでるようなパスでしかない。そんな状態であっても、闘莉王はこのピッチ上で最も優れた選手のうちの一人には違いないが、同時に本来の彼からは想像もできないほどピッチ上から存在感が薄れてしまっている。
 そんな闘莉王に対して、名古屋の選手達はなるべくボールを預けないようにしてその負担を減らそうという気遣いを働かせているように見えた。先制ゴールにつながった増川のフィードなどはこれが上手く回った例だが、それ以外のシーンではまるで吸い込まれるように神戸が狙っているところにパスを出して奪われてカウンターを浴びるようなシーンが目立つ。それひとつ取ってもこれまでの試合で名古屋がいかに闘莉王に依存して戦っていたかが分かるというもの。正確なフィードを蹴れるDFは増えている。しかしそのキックによって攻撃のテンポを変えられる選手まではなかなかいない。

 また闘莉王のコンディション不良は当然ディフェンス面にも大きな影響を与えており、カウンターからとは言え、サイドからのクロスに対してこれだけ不安定な名古屋を見たのは久しぶりだった。これまでであれば、サイドからいくらクロスを上げられても中に闘莉王がいれば安心して見ていられたのだが、闘莉王に好調時のようなオーラはなく、また競り合いどころかそのためのポジションに入れていないことすらあるのだからピンチを招くのも必然。またそれは当然のごとく周りの選手達にも少なからず影響を与え、自らの仕事というよりは闘莉王のカバーに備えようとする。それが結果的には後半の神戸の追撃ゴールにもつながってしまった。

 そう考えると、ちょうど4月の神戸との試合でブルザノビッチが2度も直接FKを叩き込んだように、この試合でもダニルソンがGKの頭越しに豪快なFKを蹴り込んで前半のうちにリードを二点に広げておけたのには、単純な一点以上の価値があった。そして後半に1点差とされた後も神戸が意外なほどに淡々と試合を進めていて、攻撃にあまり人数を掛けて来なかったことも、名古屋にとってはラッキーだった。一点差に迫られた後、神戸が攻撃に人数を掛けていたら名古屋ははたして守り切れただろうか。
 残り時間も僅かとなったところで、相手のコーナーキックになると同時に、杉本がひとりでフラフラと前線に上がって行き、ベンチや味方から「上がるな!」と突っ込まれていたように、名古屋には決して試合巧者とは呼べない(試合の流れを読めない)選手も少なくはない。これでは、もはやコンディション的には試合に出られる状態でない現場監督・闘莉王を外すという決断をピクシーが渋るのも仕方ない。

 負傷者が続出し、勝ち点3と引き換えに一気に台所が苦しくなって名古屋だが、コンディションに不安を持つ(それでもなおそのプレーはトップレベルの)闘莉王などは本来休息が必要だったはずだし、逆にこれを良いキッカケにして欲しいところだ。
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by tknr0326g8 | 2010-10-23 23:59 | Game Review
トレーニングマッチ 東京Vジュニアユース×名古屋U14 @よみうりランド
 昨日から関東遠征を行っているらしい名古屋U14の今日の対戦相手は東京Vジュニアユース。公式HPによれば昨日は(おそらく昨年5月のKASHIMA招待以来の再戦となる)FC東京むさしを3-0(1-0/0-0/2-0)で破ったとのこと。ただメンバーだけ見れば、今年のAudax-WillemⅡ国際ユース大会(昨年北川柊斗がMVPを獲得した大会)でMVPを獲得した中野雅臣を筆頭にこの年代の国内選抜チームにも何人か人材を輩出している東京Vの方が格上かもしれない。

 名古屋はおそらくU-15の北川柊斗がU-16日本代表のヨルダン遠征に狩り出されている影響で、今日のU15東海リーグ(磐田戦)にこのチームのエースである桜井が招集されているのだろう、この遠征には帯同していないようだった。ただ桜井の場合は、先週のU15東海リーグ・清水戦や、6月に同じここよみうりランドで行われたU-15のヴェルディとのトレーニングマッチにも出場しているので、今回が特別なケースではない。その他今年のプレミアカップの主力で言えば、ナショトレにも選ばれている川村悠輔が怪我でもしたのか、遠征には帯同しているものの試合には出場していなかった。

 そんな名古屋のスタメンは、↓のような感じ。桜井不在のFWには青山が入り藤島とタテの関係の2トップを組む。

       青山
       藤島

杉原  奥田  笹沼  高尾

大橋  赤塚  吉住  長谷川

      柏木

 試合は立ち上がりから名古屋ペース。後方からパスをつないでゲームを組み立てようとする東京Vに対して名古屋の前線から連動したプレスがハマり、面白いようにインターセプトが決まる。そして右サイドでボールを奪った名古屋は、吉住のクロスにゴール正面で杉原が左足で合わせて幸先良く先制に成功した。

 ただ名古屋はデイフェンスが上手くハマっていると言っても、相手にボールを持たせてカウンターを狙うようなスタイルではなく、ボールを持つと個々のプレーヤーがディフェンスの「間」でボールを受けるポジショニングが徹底されていて、ワンタッチでのテンポ良いつなぎから鋭いクサビを入れ、そこを基点にDFラインの裏を狙う形が上手く機能していた。そしてそれ等とともに前線では青山のパワフルなドリブルを武器とするアグレッシブなプレースタイルが良いアクセントになっている。

 攻守に良いイメージを持ってプレーしている名古屋は、コーナーキックでもショートコーナーからファーサイドに合わせる形などがかなりこなれた印象を受け、先週見たU15やU13と比べてもチームとして戦術的な習熟度はかなり高いように感じられた。それはさりげない場面でも節々にその兆候が見受けられ、例えばサイドバックがオーバーラップした後、相手ボールになった時にサイドハーフの選手が普通にその穴を埋めているようなシーンなどもそれに当たるだろう。
 そんな中、個別のプレーヤーで目に付いたのは左SHに入った杉原。左足の太股にテーピングを巻いていた負傷の影響か前半のみで交代してしまったが、プレミアカップまでボランチをやっていたためか、攻守に渡っていわゆる“気の利いた”プレーを連発していて、そのクオリティも高かった。

 前半を良いリズムでプレーし続けていた名古屋は、左サイドでボールを奪うと、杉原が相手を引きつけながらキープしたボールを大橋に戻す。そこから中央の笹沼、奥田を経由してDFラインの裏に出たスルーパスに藤島が抜け出しゴール前へと折り返すと、ゴール前にはプッシュするだけの高尾が待ち構えていた。鮮やかなパスワークからの追加点。

 後半になると名古屋はプレミアカップで見られなかった選手達が続々登場するが、前半よりもプレッシャーを強めてきたヴェルディに対して、パスの出しどころがなくなり判断が遅れてボールを奪われカウンターを喰らう場面も多くなった。なかなかアタッキングサードまでボールを運べなった名古屋に対して、ヴェルディは小柄な12番の選手が名古屋のDFラインとボランチのスペースに入り込んで基点になっている。

 最後は耐える時間帯が長かった名古屋だったが、カウンターから1失点こそ喫したものの、ヴェルディのPK失敗もあって最終的にはは2-1のスコアで勝利。ヴェルディに対して厳しい時間帯を凌ぎ切ったことも彼らにとっては良い経験になるだろう。
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by tknr0326g8 | 2010-10-17 23:59 | Youth
Fリーグ 第10節 浦安×名古屋 @代々木第一体育館
 「強い方の名古屋」こと、Fリーグの名古屋オーシャンズを観にセントラルが開催されている代々木へ。今シーズンから加入したリカルジーニョをポルトガル代表の遠征で欠く名古屋だったが、終わってみれば、前半が終わって0-2の劣勢を後半に4点を奪って引っ繰り返し、その「絶対王者」ぶりを改めて示したような試合だった。

 それがリカルジーニョ不在の影響なのかどうかは分からないが、上手く試合に入り込めていない名古屋に対して、開始早々に稲葉がGKの股を抜くシュートで先制した浦安は、その後もリズムに乗り切れない名古屋に対して絵に描いたようなカウンターが決まり早くも2点のリードを奪うことに成功する。浦安は名古屋のパスワークを読み切っているかのようだ。その後、体力を消耗して来るとともに少しづつディフェンスが甘くなり名古屋の猛攻を受けた浦安だったが、今度は浦安GKの好セーブと名古屋のフィニッシュに精度が足りなかったこともあって、前半は名古屋にゴールを許さなかった。ゴールが遠い名古屋は小暮の負傷退場も重なりやや暗雲が立ち込めている感じだ。

 しかしそのような逆境をものともしないのが名古屋の「絶対王者」たる由縁なのだろう。チームとして上手く回らず想定外の逆境を強いられても、そんな中で若い選手を中心にミスが出ても、決して浮き足立たず、やることがブレないのが名古屋だ。

 そしてまたしても浦安の足が止まり始めた中盤頃から名古屋は圧力を強め、セットプレーからルイス・ネゴンがトリッキーなゴールで追撃のゴールを挙げると、カウンターからラファエル・サカイが持ち込み同点、そして第二PKから畠山ブルノ・タカシが豪快に撃ち抜いてあっという間に逆転に成功してしまった。そして締めは、浦安がパワープレーに出たところで、この日も絶大な存在感を示していた森岡が相手のパスミスを拾って無人のゴールへ緩やかな放物線を描く。

 リカルジーニョが不在で華は一つ欠けたが、この強さはちょっと感動的。0-2からの逆転という劇的な展開にではなく、むしろ逆境においても粛々と自分がやるべきことを理解して遂行しているプロフェッショナルとしてのあるべき姿が心に響いた試合だった。
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by tknr0326g8 | 2010-10-17 01:01 | Other Games
ボルケーノ(U-13) 名古屋U13×磐田ジュニアユース @トヨスポ
 U15東海リーグの後は、第1グラウンドに移動してトップ(セカンドチーム)のトレーニングマッチを観戦するか、第2グラウンドに居座ってボルケーノ(U-13)を観戦するかで思案した揚句、ボルケーノ(U-13)を選択。ただでさえ全国レベルでは公式戦がないU13で、ローカル大会とは言え公式戦が見られる機会などそうそうない。来年からはプレミアカップも世界大会に合わせてU15の大会になってしまうようだし、これを逃すわけにはいかない。

 この世代の名古屋は言わずと知れた、クラブ史上初の全少優勝を達成した世代であり、その時のチームがこのU13でもベースになっている。その意味ではジュニアチームを持たない磐田や清水といった静岡のJ下部とチーム立ち上げ時点でチーム力に差があるのは当たり前で、むしろこれから他のチームがチームとして力をつけてくる中でどれだけそのアドバンテージを保てるかの方が重要だ。

 名古屋のスタメンは下のような感じ。何人かの選手で顔と名前と背番号が一致しないので一応背番号表記で統一。昨年のU-12の時からこのチームは小柄な選手が多かった印象があるが、外部から何人かの選手を入れた今でも全体的には小柄な部類に入るだろう。まだ中学一年生なのでこれから身長が伸びる子も多いだろうが、選抜チームで大きな子を選んでいるような感じの磐田と比べると、まるでひと学年違うかのような印象すら受ける。

    10   9

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 試合は立ち上がりから名古屋がボールを支配しているものの、なかなか磐田の最終ラインを越えることが出来ず、逆に(名古屋にとって)右サイドからのアーリークロスに対してナナメに走り込んで来た磐田の選手にDFラインを抜け出されて、名古屋は早々にリードを許す展開になってしまった。上でも書いたようにチーム力としては明らかに名古屋が上なので、試合だけを考えればこれで面白くなったわけだが、名古屋からしてみれば一瞬集中が切れたような形での失点は反省材料だろう。

 一方名古屋の攻撃は左サイドからの形が中心だ。ともに外部からやって来た(14)と(17)は、それぞれ昨年のチームにはいなかった特徴(二人ともサイズがあり、(17)はフィードが上手いDF、(14)はパワフルなドリブルが持ち味のアタッカー)を持っていて面白い存在ではあるが、そんな(14)の動きをオトリにして大型左SBの(3)が豪快なオーバーラップを掛けるのがこのチームのひとつのパターン。チームとしても(3)の攻撃力を生かすために(そこから遡って)戦術の整理を行っているのだと思うが、(14)のポジショニングや(3)のオーバーラップするタイミングに対しては、ベンチから終始厳しい「指導」が飛んでいた。

 このチームの顔と言っていい(9)と(10)の2トップについても、(9)が相変わらず抜群の加速を誇る飛び出しで観客のどよめきを誘えば、GWのプレミアカップで一つ学年が上のチームでもほとんどレギュラーとして活躍した(10)が相手守備のスキ間スキ間に入り込んでボールを受けては、鮮やかなターンで自分の周りに空間を作り出して観客をうならせていた。

 個人的には、このチームでセントラルMFのポジションを任され、ひと際小柄ながらファイティングスピリット溢れるプレースタイルで速い潰しとそこから前線へのパス出しによってチームにテンポを与えていた(15)のプレーが印象に残った。ある意味でとても名古屋っぽいCMF。同じポジションにキャプテンを欠く中での出場だったが、ひと言で言えばこのポジションの重要性ややるべき仕事を理解しているような選手だった。

 1点のリードを与えたまま後半を迎えた名古屋は、メンバーチェンジとともにフォーメーションにも微妙に手を加える。

    10   14

9    7    6    18

3    17   19   2

       1

 前半に何度もベンチから「裏に抜ける動き」を要求されていたサイドアタッカーの(14)が最前線に移動。これで(14)はいやが上にも清水DFの裏への走り込みを意識せざるを得ない。そして左SHにポジションを下げたエースストライカーの(9)と対をなすように右SHに入った(18)のスピード溢れる突破によって後半の名古屋は攻撃にリズムを取り戻していた。

 同点ゴールもそんな(18)の右サイドを割るプレーからで、(6)がサイドに振ったボールを(18)がマイナスに折り返すと、中央でこれを受けた(10)がチョコンとインサイドでGKの頭越しに狙ったシュートだった。これはGKに身長の絶対量が足りないこの年代ならではのゴールとも言えるが、ゴールへのイメージやアイデアは褒めたいところ。ひとつ前の試合(U-15東海リーグ)で同じ背番号10を背負ってプレーしていたお兄さんと同じポジションでプレーしそっくりなプレースタイルの(10)だが、置かれている立場や環境(周りのチームメートなど)によって少しづつプレーの特徴が分かれてきたのかなという印象も受けた。

 その後試合は名古屋はベンチからの指示もあって、前線を(9)と(14)の2トップ、その下に左から(7)(10)(18)が並び、(6)がワンボランチに入る攻撃的なシステムへと移行し、得点を奪うことそしてこの試合に勝利することへの執着を見せる。しかし名古屋はせっかく2トップにしたのに二人の動きが微妙に被ってしまったりして連動性がなかったりなど、システム変更を上手く消化し切れず攻撃に迫力を持たせられない。そしてカウンターからワンツーで中央を突破され逆に痛恨の決勝ゴールを許してしまった。

 ジュニアとは違うが、何もかも自分で考えてプレー出来るほど戦術的に成熟してもいないU13という微妙なカテゴリーゆえか、このチームはスタッフが一定のフレームを与えた上で、そのフレームを機能させるためにそれぞれにプレーヤーがしっかりと考えてプレーすることを求めているような印象。そしてこの試合では、公式戦でありながらスタッフもこのチームにとってどんなプレームが合っているのか試しながら試合を進めていたような感じだった。そしてこの年代では選手達にも決して引き出しが多いわけではないので、求めるようなプレーが出来ていなければ結構ダイレクトな指示が飛んでくる。選手達はまだまだ学んでいくことが多いだろうが、それを着実に吸収していつか再び全国の舞台で輝いて欲しい。
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 この年代だと試合時間も短いので、試合終了後はさっそく第1グランウンドへ移動。トップ(セカンドチーム)のトレーニングマッチを後半途中から観戦。今までU13(の中でも小柄な部類に入る選手達)を見ていたせいもあってか、FC岐阜の選手達を中心にやたらと選手達が大きく見える。そして名古屋の最前線には、そんな岐阜の選手達に全く引けを取らないサイズの、大型センターフォワード(背番号37)がいる。普通に巻がフルタイムで出ているものだと思っていたので、一体どこの大学から来た練習生なのか?と思って見ていると、これがユースの足立で、それ以外にも左ウイングには川村、CMFには水野、そして右SBに加藤翼とユース組が配されていた。

 試合は俺が観ている時間にスコアが動くことはなかったが、正直このメンバーだったらこちらから出向いてでもトレーニングマッチをしてもらいたい岐阜に対して、名古屋のセカンドチームがカウンター主体ながら久場が何度か決定機を迎えるなど善戦しているようだった。ここのところWEBで結果だけ観ていると、(フェルフォーセン時代のように)簡単に大学生やアマチュアに負けているので少し心配していたのだが、前日の天皇杯での花井のゴールが良い刺激にもなっているのかもしれない。シーズンもラストスパートのタイミングではあるが、この中から一人でも二人でもトップチームに絡む選手が出て来て欲しいところだ。
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by tknr0326g8 | 2010-10-12 05:08 | Youth
U15東海リーグ 後期 名古屋U15×清水Jrユース @トヨスポ
 天皇杯で花井のプロ初ゴールが見られたのはうれしい誤算だったが、今回の名古屋遠征最大の目的はこの試合。歴代最強のタレントが揃っていると言っても過言ではない名古屋U15と夏のクラ選全国大会を制した清水エスパルスジュニアユースによるU15東海リーグ首位攻防戦。ユースニュースにあった高田監督のコラムによれば、名古屋はこの試合に勝利すればリーグ優勝と高円宮杯出場が決定するらしい。なお今行われているこのU15東海リーグは後期にあたり、6月に行われた前期の試合では名古屋が2-0からの逆転負けを喫している。

 名古屋はベストメンバー。基本的なフォーメーションは下↓のような感じで、北川と森が縦関係の2トップ、Wボランチの金と石川は金がより前めで石川がアンカーのようなポジションを取ることが多い。

       北川

宮市    森      曽雌
    金
        石川

松田  中島  後藤  加藤

      板倉

 試合前の名古屋イレブンの様子を見ると、前期リーグで清水に負けた雪辱そして全国王者を倒すというモチベーションによってかなり気持ちが入っていながらも、ピッチに舞う強風を確認し合う冷静さも持ち合わせているようだった。メンタル面での準備は悪くなさそうだ。

 試合はキックオフから両チームともにアグレッシブな入り方を見せていたが、そんな球際で激しく競り合う展開の中で先にペース掴んだのは清水の方だった。この代の名古屋は他の代と比べてもサイズに恵まれている方だと思うが、清水のそれは名古屋以上。一見高校生かと見間違うほどのサイズとフィジカルを有する選手達がよく鍛えられいる印象を受ける。そして清水はそのアドバンテージを生かすように、中盤での激しいプレスによって名古屋のパスワークを遮断し、ボールを奪うと縦に速いカウンターで名古屋ゴールに迫る力強い攻撃を見せていた。名古屋も個の能力では決して負けていないので、前線にボールが入ればチャンスを迎えられそうな雰囲気はあるのだが、いかんせんそこまでボールが行き渡らないし、仮にボールが渡ったとしても攻守の切り替え(中盤のプレスバック)が速い清水に対して個人技主体の単騎突破ではどうにも分が悪いのは明らかだった。守備についてひと言で言えば、最終ラインに到達する前に中盤でフィルターが掛かっているのが清水で、掛かっていないのが名古屋といった感じ。

 そうして少しづつ清水へと傾いていた試合の流れはいつしか清水のワンサイドゲームへと移行していく。自陣へと押し込まれて苦し紛れのクリアボールを蹴るのがやっとの状態の名古屋は、セカンドボールをことごとく清水に拾われて二次・三次と攻撃を浴び続ける。ほとんどハーフコートのような様相を呈してきた試合に、清水のクラ選王者たる由縁を実感せざるを得なかったが、逆にここまま清水がハイペースで飛ばしていることを考えれば、なんとか最終ラインが中心となってこの時間帯を耐え切れば、後半に名古屋自慢のアタッカー達の個人技が生きる場面も出てくるはずだ。

 しかしそんな目論見を打ち砕くかのように、清水は攻勢から得た右からのコーナーキックで、中央でマークを振り切った18番の選手がダイレクトボレー。豪快なゴールが名古屋ディフェンスを突き破った。清水からしてみれば攻め続けていた中で奪った理想的な時間帯でのゴール。

 清水が先制したことで試合の流れがどう変わるのかなと思って見ていたが、残念ながら試合のペースはその後も大きくは変わることなく相変わらずの清水ペース。さすがに名古屋が自陣から出られないというようなことはなくなったものの、名古屋は一向に攻撃の形を作れる気配がない。サイドからシンプルにクロスを放り込んもそれが際どいシーンを演出する清水と違って、フィジカルで劣る名古屋が攻撃に色々と味付け(工夫)を施さなければならないのは仕方のないところだが、清水の明確な意図を持ったディフェンス組織を前に窮屈な戦いを強いられている名古屋は、中途半端なパスが次々と相手のブロックへ吸い込まれて行く。名古屋にとっては唯一ボールが落ち着くのはピッチの真ん中で石川が持った時で、そこから一本のパスで前線の選手が裏に抜け出すぐらいしか得点の可能性が見えてこない。今年のメニコンカップMVPで将来の夢はバロンドールというこのセントラルMFが名古屋にとっては生命線だ。

 そしてこの展開で前半0-1なら悪くないか…と思っていた前半終了間際、名古屋は痛恨の連続ゴールを許してしまう。カウンターからシンプルにクサビを入れられトップにボールを預けられると、意表を突くヒールで後ろに流され、走り込んだ選手が右足で蹴り込み二点目。さらにその直後には右サイド深い位置(ペナルティエリア)でキープされると、そこを基点として後方から絡んで来た選手に撃ち抜かれて更に追加点を許してしまった。2-0からの逆転なら、このチーム自身が今年に入って二度も喰らっているくらいなので逆に現実味があるが、この清水相手に3点のリードを許す展開はさすがにキツイ。

 後半、名古屋は宮市に代えて伊藤を投入し攻撃の建て直しを図る。前半左サイドのスペースを使って何度かチャンスを作りかけていたので、そこがひとつの狙い目と踏んだのかもしれない。個人的には、この代の清水のGKが(ポジショニングが悪いのかボールの落下地点を読むのが上手くないのか)頭の上を越されるゴールを、去年のプレミアカップや今年のクラ選で見ているので、そういったあたりを積極的に狙ってみても面白いと思ったのだが、試合の最中は全くと言っていいほど指示を出しに出て来なかった高田監督はどんな策を授けたのだろう。

 しかしエンドが入れ替わっても衰えない清水のプレスを前に名古屋は相変わらず自分達のつなぐサッカーをさせてもらえない。そして向かい風の影響もあって名古屋のフィードがズレがちなのに対して、清水は追い風を利用してループシュートを放ったりとコンディションも利用して伸び伸びとプレーしている。名古屋に同点そして逆転チャンスがあるとすれば、後半の立ち上がりに一点でも返しておくことが必要不可欠な条件だったが、清水はそこに突け入る隙を与えてくれなかった。

 その後ボランチに石田が投入されたあたりから、石田の積極的な前線への飛び出しもあって名古屋は攻撃が活性化されたものの、そんな最中、右サイドのスペースに出されたボールを拾われると、そのクロスからファーサイド頭ひとつ抜け出たヘディングシュートを叩き込まれてリードをさらに広げられてしまった。まあ試合とはこんなようなものだ。

 ただ名古屋としてもこのまま引き下がるわけにはいかず、ここまで来たらもう開き直って点を取りに行くしかない。ベンチも右サイドの曽雌に代えて前線に桜井を投入。前線にボールが収まるポイントをもうひとつ作る作戦に切り替えたようだ。前半から選手間の距離が遠くそれぞれが孤立してしまっていたことを考えれば、正直これはもう少し速くトライしても良かったかもしれない。そしてリードが4点になったからなのか、それとも終盤になって体力が落ちて来たのか分からないが、清水の動きがようやく落ちて来たこともあって、ようやく名古屋の反撃が始まった。

    桜井  北川
       
伊藤   森      石田
        石川

加藤  中島  後藤  若園

      板倉

 そんな名古屋に得点がもたらされたのは、石田と同じタイミングで途中交代で出て来てよく攻撃に絡んでいた右SB若園の攻め上がりから。その意味ではこれらの交代策は的中していたことになる。若園がボールを持って攻め上がりゴール前に速いクロスを送り込むと、これがファーサイドまで流れて伊藤がこれを拾う。伊藤が得意のドリブルでゴールライン際までエグッてマイナスに折り返すと、これに後から走り込んだ石川が詰めたのだった。そしてその後も北川や桜井がボックス内で良い形でボールを受けシュートチャンスを作り出していた。
 しかしようやくセカンドボールも拾えるようになった好循環の中でさらに一点でも二点でも返せればよかったが、相手GKの好セーブやDFの身体を張った守りもあり、残念ながら名古屋が返せたのは一点だけで、結局試合はそのまま1-4で終了。U15東海リーグでの名古屋の優勝、そして高円宮杯へのストレートインへの道は遠のいてしまった。

 フィジカルの差ももちろん大きかったが、率直な感想を言えば、クラ選で最後まで勝ち抜いたチームとベスト16で敗退してしまったチームとでは、チームとしての完成度に大きな隔たりがあった。チームとしての基本形があった上で名古屋に勝つにはどうしたらいいかをよく考えてチームとしてプレーしていた清水と、それらが選手個々の判断に委ねられている印象の名古屋。選手個々の能力はとても高いので、相手との間に力の差があれば何ら問題なく(自分達で考えて修正を施しながら)試合を進められるのだろうが、この試合のように自分達と同等かそれ以上の相手と対峙した時が名古屋にとっては正念場。それでもなお自分達の特徴を発揮出来るのか、それともこの試合のように個の力がバラバラに分解されてしまうのか。高円宮杯では、この試合を経験したからこそ身に付けられたと言えるようなチームとしての進化を見せて、もう一度清水にチャレンジして欲しい。もっともその前に来週は「全国2位」の磐田にリベンジすることが優先課題ではあるが。
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by tknr0326g8 | 2010-10-11 09:17 | Youth
第90回天皇杯 3回戦 名古屋×札幌 @瑞穂陸上競技場
 代表でケネディ、闘莉王、金崎、怪我でダニルソン、増川を欠く名古屋はさらに楢崎、阿部の二人を休ませ、大幅なローテーションを断行してこの試合に臨む。代わりにスタメンを張ったのは、杉本や小川、千代反田、竹内、三都主、高木といったJでの実績もある普段の控え(ベンチ)メンバー達で、リーグ戦が終盤を迎えて今後カードトラブルや怪我等のコンディション不良が発生するであろうことを考えると、これは彼等にとってもチームにとっても貴重な実戦の場になるかもしれない。個人的には花井や田口、福島といった若手を見てみたいところだが、チーム全体を見据えれば、今シーズンの名古屋はそんな若手のブレークといった起爆剤(刺激)がなくてもリーグ戦を乗り切れてしまえそうなほど安定した戦いを見せている。

 前線で絶対的なターゲットとなるケネディの不在、いつも最終ラインでビルドアップの起点となる闘莉王の不在、そしてJ1で首位独走中の名古屋に対して前半札幌が過剰な敬意を払っていたことなどの要因が重なって、名古屋は最終ラインからボランチを経由してパスをつなぎながらゲームを組み立てる名古屋らしくない戦い方を選択。そしてグラウンダーのクサビをトップに当ててそこからチャンスを作り出す展開の中では巻を差し置いてFWに抜擢された橋本や玉田といったテクニシャン系の選手達が時折アタッキングサードでアイデアを見せ即興のコンビネーションで札幌ゴールへと迫っていた。

 あとはいかにフィニッシュの精度を上げるか、ゴールへと押し込むかということが前半の名古屋にとってのテーマだっただけに、後半開始にあたっての巻の投入というのはひとつの有効な選択肢だった。精度はともかく、ゴールへと押し込む最後の作業を担うのに巻は適任だ。しかし後半頭からのそんな巻の登場も、代わって下がってしまったのが玉田とあっては心中穏やかにはいかない。前半の名古屋で札幌に対して唯一明確に格の違いを見せ付けていたのが玉田だった。おそらくは前半に何度も足を押さえて倒れ込んでいた負傷の影響だろうが、玉田抜きの名古屋が札幌に対して明確な差を見せ付けることが出来るのか。

 そして不安は現実になる。ハーフタイムで石崎監督に喝を入れられたのか、ディフェンスでも少しアグレッシブになった札幌に対して、名古屋はどことなくパス回しにぎこちなさが生まれ始め、カウンターから一瞬のスキを突かれて放たれた札幌FW高木淳の芯を喰ったシュートが、名古屋GK高木義の右脇を抜けて名古屋ゴールへと突き刺さった。カウンターとは言えDFの対応やGKの準備には余裕があったが、これはシュートを褒めるしかない。

 しかし先制ゴールを奪ったことで気持ちが引いてしまった札幌に対して、名古屋は得意のサイド攻撃によって札幌を押し込んでいく。この試合でセンターに入っていた小川が、相手のプレッシャーが緩いこともあって、FWが落としたボールをワンタッチで正確に逆サイドまで展開するプレーを何度も見せてサイドアタックを誘引すると、名古屋は左右からクロスボールの乱れ打ち状態。クロスを蹴る方と受ける方とで息が合わず、残念ながらクロスボールをそのままゴールするシーンこそ見られなかったが、それでも札幌DFをボックス内に釘付けにするには十分で、それが結果的に中村と花井のゴールを呼び込んだとも言える。中央でパスを受けて目の前に誰もプレッシャーを掛けに来ないと見るや、狙い澄ましたミドルシュートを札幌ゴール右上に突き刺した中村の同点ゴール、さらには左サイド三都主からのクロスがこぼれたところを待ち構えていた途中出場の花井が右足で鮮やかに蹴り込んだ逆転ゴールは、いずれもサイドアタックが呼び水となっている。

 そしてそんな名古屋の反撃において欠かせなかったのがマギヌンの存在だろう。雨天というありがたくないコンディションもあってか、途中まで明らかにやる気のなさそうなプレーをしていたマギヌンだったが、札幌に先制を許した後は一転スーパーなプレーぶりで名古屋の攻撃を牽引。中盤に顔を出してリズムをい作った(変えた)かと思えば、ボックス内にダイビングヘッドで飛び込んだりと、文字通り獅子奮迅のい暴れっぷりだった。玉田の欠けた名古屋において違いを作り出せるマギヌンの存在はこの上なく大きかった。
 
 遅すぎるプロ初ゴールを決めた花井はA契約も勝ち取り、本人も言うようにようやくスタートラインに立った感じ。この試合では途中出場ながらも少し長めにプレー出来たこともあり、最初はミスもあったが少しづつゲームに入って行くことが出来たのが大きい。欲を言えば、ボールを持ってもすぐに中村やマギヌンに預けてしまうような(前日の本田圭佑とは対照的な)プレーが目立ったのが残念だったが、積極的に前線へと顔を出していたことがゴールへとつながったし、ゴールの後は小川に鋭いスルーパスを送って好機を演出するなど少しづつ殻も破れてきた。身体もひと回り大きくなったような感じもするし、ぜひともこのゴールを飛躍への足掛かりにして欲しいところだ。
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by tknr0326g8 | 2010-10-09 23:47 | Game Review
キリンチャレンジカップ2010 日本×アルゼンチン @埼玉スタジアム
 少し身体が重そうながらもボールを持ってギアが入ればTVやウイイレの中と同じプレーをするメッシよりも、俺の目線の先にあるのはやはり本田圭佑。
 日本ではユース、ジュニアユース、ジュニアと年代を遡って行けばエゴイスティックなプレーヤーの出現率が上がっていくが、プロ選手になるとほとんど絶滅してしまっていて、そんな中本田はどちらかと言えば海外での生存競争で揉まれる中でそれが後付けされたという意味では希有な存在と言えるだろう。そして時々本田自身から最良の判断を奪ってしまっているようにも感じるそのエゴは、同時にヨーロッパのトップクラブ(レアルマドリード)で主力(10番を背負って)としてプレーするという彼自身の壮大な野望に対して決して多いとは言えない残された時間の中では最良の選択なのかもしれない。
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by tknr0326g8 | 2010-10-08 23:59 | Other Games