Grampus Diary from TOKYO
by tknr0326g8
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J1 2011 第16節 名古屋×大宮 @瑞穂陸上競技場
 ここにきて三連勝とようやく調子の出てきた感のある名古屋。怪我から戻って来たばかりの金崎や二列目にポジションを移してから持ち味の野性味溢れるプレーを取り戻しつつある中村が負傷(肉離れ)で離脱したり、突如降って湧いたダニルソンの海外移籍話など不安要素はあるものの、ミッドウィークの試合から二試合続けのホーム、そして相手は主力の東を明日のロンドン五輪予選で欠く上ミッドウィークの試合で川崎に0-5と大敗してから中二日ではおそらく立て直す時間もなかった大宮となれば、この試合に向けて名古屋が持つアドバンテージは小さくないように思われた。
 しかし、終わってみれば、前半から相手に合わせて受けに回ってしまい低調なパフォーマンスに終始した名古屋は、Jrユースからの生え抜きである磯村のプロ初ゴールを除いてほとんど良い所がなく、むしろ2-0からチームの信条である「Never Give up!!」のお株を奪うかのようなロスタイム弾で大宮に追い付かれるという(ある意味では敗戦以上に屈辱的な)失態を演じてしまった。

 試合前、ピッチでアップを行うダニルソンに対して、ゴール裏からは(ダニルソンがドレッシングルームに引き上げるまで鳴りや止むことがなかった)「ダニルソン」コールと何やらメッセージが書き込まれた弾幕が捧げられていた。正直、端から見ていてもジンと来る光景だったが、それがダニルソンにとって決して良い影響を与えていなかったことは試合を見れば明らかだった。大宮がそこ(中盤)でのボール奪取からカウンターを狙っていたという側面はあったにせよ、ダニルソンのメンタルに問題が生じていることは明白で、完全な結果論だが、ダニルソンに対するメッセージを発するなら試合後の方がベターだった。

 今回の新聞報道に端を発したダニルソンの移籍騒動に関して個人的な感想を言えば、確かにダニルソンは名古屋にとって他では替えの効かない戦力であり、さらに言えば彼なくしては優勝すら危うくなるぐらいの重要な戦力だ。今シーズンは怪我で序盤戦を棒に振ったこともあり見るからにコンディションは本調子に程遠いが、出来れば今シーズンの終了、そして来シーズン、さらに次のシーズンと名古屋でプレーして欲しい選手であることに疑いの余地はない。しかし、いくらこれから益々働き盛りの24歳でJ1一年目でベストイレブンにも輝いた元コロンビア代表とは言え、飛び抜けた身体能力以外はJでも突出したレベルにあるわけではないダニルソンに(オイルマネーで潤う中東ならともかく)ヨーロッパのクラブが7億円とも言われる移籍金を用意するとは到底思えない。それでも7億払うというクラブが現れたなら、それはそれで代理人の敏腕ぶりを褒めるしかないし、移籍金が満額でなくてもダニルソン自身がヨーロッパでのステップアップを狙うなら、サッカー後進国として日本はそれを受け入れるしかない。今の名古屋に必要なことはそれでもダニルソンに必要性を訴え続けることと、代理人や札幌が仕掛ける情報戦に乗せられないことだろう。

 試合は、前の試合から中二日という過密日程の影響か、それとも前節の大勝(新潟相手に4-0)で気持ちが緩んでしまったのか、はたまたケガ人続出という今シーズンのチーム事情を考えて雨天そしてスリッピーなピッチで怪我をしないことを第一優先に考えていたのか、前節(新潟戦)、前々節(磐田戦)でのパフォーマンスが嘘のように名古屋の選手達の足が動かない。これではチームとしてなかなかシュートが打てないのも道理で、そんな中でリーグ戦初先発を果たした磯村は特にリズムに乗り切れていないように見えた。観ている側からすれば、若手なんだから自分の良いところを出すことだけ考えて思い切って(高給取りの先輩に尻拭いをさせるぐらいの気持ちで)プレーすればいいのに…と思うのだが、今の名古屋の中盤で敵にも味方にも顕になっているリスクから目を背けてプレーすることはよっぽどなエゴイストか肝が据わった選手でもない限りは難しいのかもしれない。
 そしてこのまま行けば間違いなくピクシーの逆鱗に触れるであろうチームの全責任を負わされるかのように磯村は前半で交代かなぁと思っていた矢先のロスタイム。バイタルエリアでボールを受けた磯村は右足を一閃して鮮やかなコントロールショットを見事にゴール右隅に突き刺し、自らの未来をつなぎ留めたのだった。いつも同じような位置でボールを受けた中村が魂の込もった弾丸ミドルをGKに向かって真っ直ぐブチかまし、小川がクロスバーの遥か上に打ち上げる様を見慣れているだけに、こうしたシュートを打てる中盤の選手が出てきたことは、磯村がクラブの生え抜きでなかったとしても喜ばしい限りだ。

 しかしそんな磯村の記念すべき初ゴールも、後味の悪い幕切れで全ては台無しになってしまった。勝負強さが売りのチャンピオンチームが2点のリードからロスタイムに追い付かれるという失態は、つまるところベンチを含めた選手構成の歪さによるところが大きい。いくらダニルソンが目を覆いたくなるパフォーマンスと言っても昨日のベンチメンバーでは変える選手がいないし、ピクシーが守備的に舵を切ろうとすれば唯一与えられた選択肢は最終ラインに千代反田を投入することだったが、中盤から前のディフェンスが機能していない状況では、相手のパスワークに振り回されて無駄に体力を消耗しロスタイムに力尽きることも当然の成り行きだ。
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# by tknr0326g8 | 2011-06-19 02:05 | Game Review
国際親善試合 フットサル日本代表×フットサルチェコ代表 @代々木第一体育館
 サイドへタテへと大きな展開を織り交ぜながらひたすら個の勝負を仕掛けるチェコと、ボールを大切に保持してパスを回しながらチェコディフェンスを崩そうと試みる日本。そんな日本にとっての生命線はローテーションを円滑に行うだけの運動量と連動性に他ならず、運動量が落ちてくるに連れて「外」でパスを回しながらミドルシュートを狙う形が増えていったのは必然の流れだったのかもしれない。そして試合は前半にセットプレーからチェコが先制し、迎えた後半にそんな両チームがそれぞれの特徴を反映した形で1点づつを奪い合い2-1でチェコの勝利に終わった。
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# by tknr0326g8 | 2011-06-15 01:04 | Other Games
キリンカップサッカー2011 日本代表×チェコ代表 @横浜国際総合競技場
 局地的に最も楽しみにしていた世界屈指のGKであるツェフとこの試合が国内でのA代表デビュー戦となった吉田麻也のプレー機会が少なかったこの試合は、トップにボールが収まらなくても遠藤と長谷部のWボランチが基点となってゲームを組み立てていたペルー戦と比べても、本田が引いて来てボールを受けないと何も始まらなかった印象。これは俺のような本田マニアにとってはある意味歓迎すべき事態だが、果たしてこのスタイルがチームにとって良いことなのかと問われれば、チームが機能していたとしても微妙ではある。
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# by tknr0326g8 | 2011-06-08 10:16 | Other Games
国際親善試合 U22日本代表×U22オーストラリア代表 @東北電力スタジアム
 そのスピードだけで客を呼びお金が取れることは既に名古屋で証明済の永井謙佑。しかし単純に速いだけではなく、南米的な狡猾さや、決して派手ではないがストリートの香りがする技術を持ち合わせている永井を見るにつけ、怪我人が戻ってきたらまたスーパーサブの定位置に戻ってしまいそうな名古屋でのポジションについて考えさせられてしまう。
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# by tknr0326g8 | 2011-06-02 00:14 | Other Games
高円宮杯U18プレミアリーグ 名古屋U18×C大阪ユース @トヨタスポーツセンター
 今シーズン高田新監督のもと新たなスタートを切った名古屋U18。中学年代に全国の舞台で好成績を残してきた年代(特に二年生と一年生は高田新監督のもとでの成績)が揃う今シーズンは、舞台がこれまでのプリンス(地域予選)→高円宮杯(全国大会)という流れから全国リーグへと刷新されることを含めても彼等にとって大きなチャンスのシーズンとなるだろう。

 しかし満を持して臨んだはずのこの全国リーグで名古屋はまさかの連敗スタート。同じJ下部であり近年この年代で好成績を残しているこのC大阪戦は、チームが自信を取り戻し波に乗るためのきっかけにしたい試合に違いない。そしてそんなことは百も承知の選手達はこの試合に対してかなり気持ちが入っている様子で、キックオフと同時に前線からのプレスでC大阪に猛然と襲いかかるチームからは勝利への渇望が充満していた。

 名古屋は負傷から復帰した高原を1トップに、二列目の両アウトサイドには岩田(左)と都竹(右)、センターには川村と一年生の森、アンカーに10番・水野を据えて、最終ラインは左から佐藤、川本、奥山、加藤の4枚、GKに石井という布陣。個人的には去年公式戦への出場機会がなかったもののどうやら今年はレギュラーポジションを掴んでいるらしいニッキと、チームの二大看板と言っても過言ではない高原と北川の2トップが見てみたかったが、代表のフランス遠征帰りの二人は疲労を考慮されてかベンチスタートだった。

 試合は立ち上がりこそ「前」への推進力を強めてC大阪陣内へと攻め込む名古屋だったが、これにC大阪が激しい潰しで対抗し始めると、流れは次第に停滞しやがてC大阪ペースへと移行していく。名古屋の攻撃は組織というより個人技を全面に打ち出している印象で、前線のプレーヤーにボールを預けたあとは彼等の個の力による突破がひたすら試みられていた。こうなると守る側のC大阪に大きな混乱をもたらすことは難しい。C大阪とすればパスの出先でドリブル突破を仕掛けてくる相手に対してグループで数的優位を作って対応していけばいい(それでも止め切れずファールで止めるようなシーンも多かったのも事実だが)。そして個の突破を試みては囲まれてボールを失うという繰り返しでリズムがどんどん悪くなっていく名古屋は、次第にその勢いが減退していくというサイクルに嵌まっていった。

 名古屋が数的不利な状況下でも前線のアタッカー達によるある意味では無謀である意味では潔い個の仕掛けに拘っていたのは、前へ前へといういう気持ちや焦りが強すぎたのかもしれないし、この試合で導入された新システムが熟成していなかった(例えば敢えて左利きの都竹を右SHに置いて本来アタッカーの加藤翼を右SBに配置しているのなら、これに水野を絡めたトライアングルでもう少し定型化された崩しが見られるかと思っていたが、そういったシーンはなかった)からかもしれないし、あるいはひょっとしたらチームの方針として「局面を打開する個の力」が重視されているのかもしれない。チームの方針という考え方は非現実的かもしれないが、トップチームへの人材輩出ということで考えれば、実際今のトップチームで活躍出来そうな選手を育てようと思ったら、同じ高校生相手にこれぐらいの局面は個人で打開出来ないようであれば話にならないと言われればなんとなく説得力がある話でもある。

 0-0で折り返した後半も展開は同じ。ハーフタイムを挟んで気持ちを入れ直したのか、再びキックオフ直後こそアグレッシブなプレーを見せていた名古屋だったが、その試みが繰り返し阻まれるに従ってその勢いをなくしていった。そして何度か一度確実に名古屋ゴールに迫っていたC大阪は、試合終了間際遂にそのチャンスをものにする。名古屋の選手達はそれでも気持ちが切れている風ではなかったが、「またか」という空気が観客も含めてピッチを覆ってしまっていた。

 先制されたことで名古屋ベンチはパワープレー要員としてニッキをベンチにスタンバイ。そしてまるでそのために用意されたかのようなコーナーキックでいよいよニッキ登場かと思っていると、ピッチ上の流れを把握していない広野GKコーチがベンチ前で作戦ボードを片手にニッキに入念な指示を与え続けている。その後事態に気付いて慌てて交代の申請を出したものの、既にピッチ上では「空白」を生むのに十分な時間が流れており、「(試合の進行を)待ってくれ」という名古屋ベンチと「まだ準備出来てないだろう」というC大阪ベンチのせめぎ合いの中、レフェリーは交代を待たずに試合の続行を宣言してしまった。
 これによって名古屋は千載一遇のチャンスを失ったかのように思われた。だが何がどう転ぶか分からないのもまた人生。この選手交代(未遂)に伴う「空白」によってC大阪の選手達は一瞬集中が切れてしまったのか、川本をドフリーにしてしまった。ひょっとしたらニッキが入らなかったことでホッとしてしまったのかもしれないし、ニッキの登場に備えて確認していたマーカーの変更が混乱を招いてしまったのかもしれない。名古屋からしてみたら気持ちを切らさなかったことに対する正当な報酬であったこの得点は、C大阪からしてみたらアンラッキーかつ不本意な失点だった。
 そして試合は両チームが勝ち点1を分け合い終了のホイッスルを聞くことになる。

 印象に残ったのは一年生ながらフル出場を果たしコーナーキックのキッカーまで任されていた森勇人。もともと能力の高い選手であることは分かっているし、もっともっとゲームに関与する時間を増やして欲しいところだが、決して身体が大きいわけでもない一年生の彼がボールを持った時にこれだけのプレーが出来ることは正直予想以上だった。ひょっとしたらフィジカル的に劣勢を強いられている分彼の持つ技術やボディコントロールの上手さが際立っていたのかもしれない。

 もう一人は左SHに入っていた岩田。年代別代表に選出された経歴もあり調子の良い時は手がつけられないこの「名古屋らしい」サイドアタッカーは、まだメンタル面のムラがプレーにも反映されている印象を受けることもあるが、試合を見ているとこの大器に対するベンチやチームメート(特に高田監督)からの期待をヒシヒシと感じ取ることが出来る。あとは少し大人しい印象を受ける彼がこの先一皮むけられれば将来トップ昇格を果たすことがあってもなんら不思議ではないと個人的には思っているんだが。
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# by tknr0326g8 | 2011-05-01 03:24 | Youth