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インカレ グループリーグ・Dブロック 第2節 @江戸川区陸上競技場
 来シーズンから名古屋に加入する新人5名、竹内(DF/国士舘大)、片山(DF/国士舘大)、阿部(DF/筑波大)、青山(MF/名古屋ユース)、和田(MF/磐田東)。このうち大卒の竹内、片山、阿部の3名全員が出場しているインカレ(全日本大学サッカー選手権大会)を観に西葛西まで行ってきました。国士舘と筑波は、FC東京入団が内定している池上のいる仙台大、京都入団が内定している登尾のいる福岡大とともにDブロックに入っていて、ひとつの会場で全員が観られるのはまさに一石二鳥。しかも今日は国士舘と筑波の直接対決だ。これはプロ入り後も同じポジションを巡って競争が繰り広げられるであろう片山と阿部の未来を暗示しているのだろうか。

 メインスタンドしか開放されていない?ようだったので、とりあえず竹内、片山の二人がいる国士舘寄りに席を確保し両チームのスタメンを発表を待つ。国士舘では竹内(4)と片山(6)はともに先発。それ以外で馴染みのある選手はと言えば、岐阜工で片桐とチームメートだった土屋が10番を背負ってキャプテンマークを巻いている。一方の筑波・阿部はベンチには入っているものの先発メンバーから外れていた。怪我でもしているのだろうか、少し残念だ。しかしそんな筑波にあって先発メンバーにはひと際強烈に俺の興味を引く存在が・・・清水入りが内定している元U-17日本代表・藤本淳吾!ではなく(笑)、名古屋ユース出身のFW富岡英聖(34)だ。平林とともにU-15高円宮杯を制した時の中心選手だが、同期の神丸(中京大)が水曜日の試合でゴールを決めているようだから負けていられないところだろう。
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 とりあえずこの三人(竹内、片山、富岡)を追っ掛けながら試合を観ていくことにした。
 片山はどうやら3-5-2の布陣を採用しているらしい国士舘で左のアウトサイドを担当している。国士舘というチームを見てみると、中盤にタレントが揃っていて蒲原、土屋、柴崎(そして後半土屋に代わって入った養父)といったあたりはおそらく大学でも屈指のレベルの選手達だ。しかし蒲原と土屋が攻撃的に行く分柴崎が1ボランチ気味になることも多く、それとバランスを取る形で片山は比較的引き気味のポジションを取っていることが多かった。さらに言えば4-4-2の筑波が両サイドのスペースを突いてくることで、片山は相手のOHに引っ張られる形でDFラインと並ぶような位置でのプレー(守備)を強いられていた。
 竹内は3バックの真ん中でリベロとしてプレー。言われている程空中戦での強さを誇っている感じでもなかったが、最後尾でラインをコントロールしつつよく声を出してチームを引っ張っていた。リベロというポジション柄と筑波が先制して逃げ切ったゲームの流れ的にそれほど1対1での守備機会のようなものはなかったが、筑波の前線で身体を張っていた富岡が途中何度か引いてきてバイタルエリアで良い基点を作った時、それに釣り出される形で裏を取られて決定機を演出されたのが気になったぐらい。
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 国士舘は中盤でつないで崩すというよりは早めにDFラインの裏を狙いそこで前線の個人技を活かすような戦い方。2トップとそれに絡む形のトップ下・蒲原が個人技を活かして筑波大最終ラインに対して積極的に勝負を仕掛け、その後方では土屋がボールに多く触ってゲームをコントロールしながら裏へのパスを狙う。そこでは片山もしばしば左サイドからスピード溢れるオーバーラップを見せていた。そして試合序盤は何度か狙い通りに筑波DFの裏を取っていた国士館が個人技で突破を図り決定機を作り出した。
 対する筑波は、GKの好セーブなどもありなんとかそんな国士舘の攻勢を凌ぐと、徐々にボールをつないでサイドから攻めるという本来の?スタイルを出し始めた。個々のタレントでは劣るかもしれないが筑波には藤本という絶対的な存在がいる。そしてその藤本がハーフウェーライン付近(自陣)で土屋からボールを奪うと追いすがる国士舘の選手達を次々と振り切って右サイドをタッチライン付近まで独走、得意の左足に持ち替えて放ったシュートをGKが弾いてバーに当たり、そこに詰めていた筑波のFWが押し込んで先制点を奪った。
 その後は30分過ぎに国士舘がカウンターから決定的なシュートを放ってバーに弾かれたり、その跳ね返りを押し込もうとしたシュートがさらにバーに当たるなど惜しいシーンもあったが、先制点を奪った筑波がより慎重な戦い方にシフトしたことと国士舘の攻撃に対し筑波DFが時間の経過とともに慣れてきたことで、国士舘はゴール前でチャンスを作れなくなってきた。確かに常に裏を意識した攻撃を行うことは大事だが、これ一辺倒では単調な感は否めなかったし、個人技を基軸とした攻撃はサポートの動きも少なくチームとしての体を成していなかった。
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 後半に入ると筑波でメンバーチェンジがあり阿部(7)が登場、左SBに入った。左の太腿にテーピングが見え隠れしたから負傷でもしているのだろうか。そうであればあまり無理はして欲しくないが・・・。
 阿部のプレーはと言えば、筑波の慎重な試合運びの中でそのポジションであるSBとしての職務を逸脱しない範囲内の自重気味なものだったが、筑波の攻撃陣が前線でボールをキープしていると気が付けばスルスルと上がって来ていて、その左足から狙いを持った良いクロスボールを何本も蹴っていた。そのクロスボールは鋭いドライブ回転が掛かり美しい放物線を描きながら相手DFにとって危険なポイントを的確に突くもので、それにはスタンドから息を呑むようななんとも言えない声が聞こえたほど。こんなキレイなクロスボールを蹴る選手がかつて名古屋にいただろうか。
 そんな阿部とは逆サイドにいる片山は後半になるとかなり高い位置をキープし始め、守備は半分捨てたような感じで時にウイングのようにプレーしていた。ベタな表現だが阿部が柔なら片山は剛、攻め上がりも長距離のプレースキックを任される左足も片山のそれはどちらもパワフルだ。タイプの違うこの二人に中谷を加えた三人の中からフェルホーセンは誰を選ぶのだろうか。(ちなみに俺の中では彼等が加入すれば渡邊はポジションを前(アタッカー)に戻してプレーさせるべきだと思っている)

 試合はなかなかテンポアップしないまま淡々としたペースで進んで行き、1-0で筑波リードのまま迎えた終了間際、途中交代した土屋からキャプテンマークを引き継いでいた竹内が最終ラインから往年のマティアス・ザマーのようにピッチの中央をワンツーを織り交ぜながらドリブルで相手PAまで攻め上がるなど勝利への意欲を見せる。水曜日の第一戦(対福岡大)に敗れている国士舘にとってこの試合は落とすことが出来ない試合だった。
 その後もロスタイムまで前線に残り攻撃に加わり続ける竹内。突出したテクニックを持っているわけではないが、決してディフェンスだけの選手ではないようだ。しかし前線でオーバーヘッドシュートを放つなどスタンドを湧かせた竹内の奮闘も、それに触発されたのかやっと積極的に仕掛け始めた国士舘の総攻撃も報われず、スコアは動かないまま試合終了のホイッスルが鳴り、その瞬間竹内はユニフォームの裾をめくって顔を覆った。
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 確かにこの1年ぐらいで国士舘には様々な出来事があったのだろうが、正直なところチームとしての一体感や完成度では2シーズン前までJFLで戦っていたチームとしての面影を失っていた。これで国士舘のグループリーグ敗退が決まったが、竹内と片山には名古屋という次の舞台が待っているのだから、そこでさらにプレーヤーとして成長して行って欲しい。敗退の決まったグループリーグ最終戦に彼等が出るのか不明だが、個人的にはもう一試合ぐらいじっくり観てみたい。
by tknr0326g8 | 2005-12-23 23:37 | College Football
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